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■--東京電力元幹部に有罪判決を
++ 柳田 真 (社長)…445回          

 9月19日
 |  3・11福島第一原発過酷事故を起こしながら
 |  誰も責任をとらないようでは、法治国家といえない
 └──── (たんぽぽ舎)

◎8年前の2011.3.11東電福島第一原発事故(4基)は、世界を
しんかんさせた。「原子力緊急事態宣言」が出されたまま、
今日に至っている。
 日本の検察が起訴しない(不当だ)中で、全国の市民が東電に怒り、
検察審査会を動かし、東電元幹部3人を強制起訴させた。

 明日の東京地裁判決(永渕健一裁判長)は、「東京地裁の見識」が
世界から、日本から問われる中で出される。
 公判で東電幹部の発言は無責任そのものだ。

 以下、「毎日新聞」9月18日より引用
 …公判では、政府の地震予測「長期評価」に基づく津波の試算を巡る
議論が続いた。指定弁護士は、最大15.7メートルの津波が原発に押し
寄せる可能性があるとの試算結果が出たことを、津波が予見できたと
する理由に挙げた。
 武藤元副社長は08年6月、担当者から試算の報告を受けた。
 だが、翌月、外部の専門家に長期評価を研究してもらうよう指示。
指定弁護士はこれを「先送り」だと批判した。
 証人出廷した東電の担当者は「長期評価を否定することは、かなり
難しいと思っていた」と明かした。武藤元副社長の指示には「予想し
ない結論が示されたというのが正直な気持ち。力が抜けた」と述べた。
… 引用終了

 「記憶がない」(武黒元副社長)、「自分には権限がなかった」(武藤
元副社長)等の無責任な発言を断罪し、東電元幹部に、有罪判決を
出すべきだ。

◎武藤類子さんは、裁判の経過を知ってもらうキャラバンで次のように
訴えている。この声を生かそう。

 以下、週刊「新社会」9月17日より引用
 …東日本大震災とともに福島(第一)原発の大事故が起きた。事故に
よって30万の人たちが家を追われた。仕事を無くし、地域を無くし、
健康や命も奪われた。
 このような大きな事故があったにもかかわらず、誰も責任を問われ
ない、そんな状況が続いていた。そんな中で原発再稼働が叫ばれるよう
になった。なぜそんなことが起きるのか。原発事故の責任がきちっと
問われていないからだ。そう思って私たちは告訴した。(中略)
.. 2019年09月19日 05:41   No.1751001

++ 柳田 真 (社長)…446回       
福島の事故はまだまだ解決されていない。多くの人たちが避難生活を
送っている。そして、汚染水の問題、子どもたちの甲状腺がんの問題、
放射線に関する子どもたちへの教育が本当にひどい方向にいっている
といった問題、たくさんある。
 そういうことがある中で、有罪判決が下るということは大きな意味を
持つ。(後略) … 引用終了

.. 2019年09月19日 05:51   No.1751002
++ 小山芳樹 (小学校中学年)…15回       
東京電力旧経営陣の3人無罪は絶対おかしい!
 |  あれだけの原発事故を起こして東電が多くの人に多大な負担を
 |  押しつけたのに何の罰もないのは不当!
 | 例えば、工場が火事を起こして近隣に迷惑をかければ社長らは
 |  責任を問われるはず
 └────  (たんぽぽ舎ボランティア)

 東京地裁判決は「津波についてあらゆる可能性を想定し、必要な措置
を義務づければ、原発の運転はおよそ不可能になる」と指摘したと
報道(注1)されているが、「ごまかすな!」と言いたい。
 過酷事故を起こした原発のもたらす膨大な被害を目の当たりにしたの
が2011年3月11日の東電福島第一原発事故ではなかったのか。
 絶対に事故を起こしてはいけない原発だから、事故が起きないように
必要な措置をすることは当然ではないか。
 そのことにより「原発の運転はおよそ不可能」というならば、そこで
原発の運転をやめるしかない。

 国会事故調の「結論」は、「東電福島第一原発事故は人災だ」。


 以下、東京新聞夕刊から2つ紹介します。

イ.無責任 無反省 無機質 東電公判を傍聴 遺族の怒り
 「旧経営陣 事故に向き合っていない」

 東京電力福島第一原発事故を巡り、東電の旧経営陣3人が業務上過失
致死傷罪で強制起訴された公判では、事故前に東電社内で大津波対策が
検討されていたことが明らかになった。
 それなのに何ら対策が取られないまま事故は起きた。
 公判を傍聴してきた遺族は「旧経営陣は事故を起こしたことの重大さ
に向き合っていない。無責任だ」と憤っている。

 福島県大熊町で精肉店を営んでいた菅野正克さん(75)=水戸市=の父
健蔵さん=当時(99)=は、近くの双葉病院に認知症で入院していたもの
の、事故後に長時間の避難を強いられ、3カ月後に亡くなった。(中略)
 菅野さんは「反省や後悔の念は一切感じられなかった。受け答えは
とても無機質で、犠牲者や遺族に申し訳なく思っている感情は全く伝わ
らなかった。自らの保身しか考えていないように思えた」。父や自分の
人生を一変させた当事者の姿勢に怒りがこみ上げた。

.. 2019年09月20日 08:11   No.1751003
++ 小山芳樹 (小学校中学年)…16回       
「原発事故さえなければ、おやじはいつの日か安らかに大往生できた
だろう」と語る菅野さん。「事故は防げたはずだ。公判を通じて、東電
が無責任体質だということが改めてよく分かった」と断じた。
            (9月19日東京新聞夕刊7面より抜粋)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201909/CK2019091902100022.html

ロ.東電旧経営陣3人無罪 福島第一原発事故 東京地裁判決

 東京電力福島第一原発事故を巡り、業務上過失致死傷罪で強制起訴
された東電の勝俣恒久元会長(79)ら旧経営陣3被告の判決で、東京地
裁(永渕健一裁判長)は19日、3人に無罪を言い渡した。求刑はいずれ
も禁錮5年だった。未曽有の被害をもたらした原発事故で、経営トップ
らの刑事責任は認められなかった。(後略)
 (9月19日東京新聞夕刊1面より抜粋)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201909/CK2019091902000296.html

注1:東京地裁「あらゆる可能性想定、原発の運転は不可能」

 東京電力旧経営陣3人を無罪とした東京地裁判決は「津波について
あらゆる可能性を想定し、必要な措置を義務づければ、原発の運転は
およそ不可能になる」と指摘した。(9/19(木)14:05配信「共同通信」)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190919-00000100-kyodonews-soci

.. 2019年09月20日 08:19   No.1751004
++ 上岡直見 (大学生)…90回       
【東電訴訟は十年戦争だ。この機会を活用してゆこう】
 |  原発は単に発電方式の選択ではなく、その設置と運転には
 | 特別の責任が求められることを改めて示した判決
 └──── 〔環境経済研究所(技術士事務所)〕

 2019年9月19日の東電刑事裁判では被告が全員無罪となり、不当判決
と憤るのは当然である。
 ただし事前の集会では、弁護士さんから強制起訴に持ち込めただけで
も奇跡的で、判決は楽観できないとの解説があった。
 また判決がどちらになっても、相手方が控訴するから高裁があり、
さらに高裁の判決がどちらになっても上告で最高裁があるから十年戦争
だと言われた。

 被害者の救済にかかわる事案であれば急がなければならないが、この
訴訟で求められているのは刑事責任だけなので、不当判決と憤るだけで
はなく、何か得るところはないかと考えるべきだろう。
 その点で注目したのは「津波についてあらゆる可能性を想定し、必要
な措置を義務づければ、原発の運転はおよそ不可能になる」という裁判
長の指摘である。

 これは裁判官が意図したものかどうかわからないが、大きな謎かけと
言える。
 というのは、既設の原発は考えうる条件のいくつかを除外して、必要
な措置を講じていないから運転されていたと解釈できるからだ。

 東日本大震災では、福島県と茨城県の海沿いの火力発電所も津波で大き
な被害を受けて停止したが、公衆被害を起こしていないし責任を問う
議論もない。
 当時の経営者が刑事責任を問われたのは、それが原発だったから
である。
 原発は単に発電方式の選択ではなく、その設置と運転には特別の責任
が求められることを改めて示した判決として引用することもできるので
はないか。

.. 2019年09月23日 13:16   No.1751005
++ 柳田由紀子 (幼稚園生)…2回       
東電刑事裁判元経営陣「無罪」判決は不当!
 |  控訴を願う緊急ネット署名に賛同を!
 └──── (原発はいらない西東京集会実行委員会)

 9月19日の地裁前集会&弁護士会館での報告集会に参加。
報告集会は、忖度判決への抗議集会になりました。
 避難生活を続けている方々が悲痛な思いをぶつけられました。
事故がなければ平穏な生活が続けられたのに、毎日何でこんな生活しな
くてはならないの?と辛い気持ちで暮らしていらっしゃる。
関連して亡くなった方も沢山あり、事故の責任を取らなくても良い
という判決は、承服しがたいものです。

 「原発は安全」として推進してきたのに、事故後に「当時の社会通念
の反映である法令上の規制は絶対的安全性の確保を前提にしてはいな
い」などと呆れかえる判示で電力会社を救済するのは、卑怯な屁理屈
だと思います。

 司法に希望をつなぐ気持ちはさらさらありませんが、道理が通る社会
にするために、裁判所が自らの責任を果たし、全うするよう、市民は
主張し続ける必要があります。
市民としてこの裁判の支援・応援を続けていきたいと思います。

 「社会通念」という得体のしれない概念は、権力者にとって都合よく
使われるのが常ですが、その「社会通念」が、今や権力者は間違った
ことでも何をしてものうのうとして肥え太っていいのだということに
なっているとしたら、私たちはその「社会通念」を変えていかねば
ならないでしょう。

.. 2019年09月25日 08:38   No.1751006
++ 渡辺マリ (平社員)…147回       
福島第一原発事故の被害者は誰ひとり、
 | この判決に納得していない
 | 「あれだけたくさんの証言や証拠があっても
 | 罪に問えないのか」
 | 東京電力福島第一原発事故刑事裁判「不当判決」(9/19)
 | 9/25(水)武藤類子さん(福島原発告訴団団長)の講演会
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

 報 告:武藤類子さん (福島原発告訴団団長)
 日 時:9月25日(水)19時より21時 18時30分開場
 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
 参加費:800円

〇 武藤さんは東電3悪人の無罪判決後の記者会見で、こう言いました。
 「原発事故の被害者は誰ひとり、この判決に納得していない」
 「あれだけたくさんの証言や証拠があっても罪に問えないのか」
 そしてまた「私たちの犠牲から教訓を得てほしい。心からそう思って
 います」とも。

〇 責任は私たちにも
 東京電力の3悪人、原子力委員会の委員、安倍政権、御用学者…
加害者集団の犯罪であること、これは間違いない。
 けれど、小出裕章さん(元京都大学原子炉実験所)は言う
 「同時に日本の人たちも『だまされていたんだ』では済まない、
やはりそれぞれが、それぞれなりの重い責任があると自覚しなければ
ならないと思います」と。

 原発に反対するごく少数の人たち(たんぽぽ舎を始めとして)を
除いて、多くの人達(私も)が、原発建設を容認し、その恩恵を受けて
「豊かな生活」を享受してきた。
 そして、その結果、取り返しのつかない事故が起きた。
 責任ある者としての私たちは、これから何をすべきか?
武藤類子さんの背後にいる何万人もの被害者の涙と苦悩を我がことと
して共に考えたい。

.. 2019年09月25日 08:44   No.1751007
++ 山田和秋 (高校生)…53回       
9/19東京地裁判決
 | 東電旧経営者3名「無罪判決」に抗議
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

 9月19日(木)、東京電力福島第一原発事故で、業務上過失致死傷罪で
強制起訴された東電経営陣3名に「無罪判決」が下ったことに対して、
私たちは翌日の9月20日(金)、即刻抗議行動を起こした。
参加者は、たんぽぽ舎有志、なの花会、通産省前テントひろば有志、
その他地方から駆けつけてくれた人たち含め10数名が午後1時から東京
地裁前で抗議した。

 誰もが怒りの声を振り絞って、 永渕健一裁判長を非難した。判決文は
まるで東電の代弁、「原発の安全神話」を再確認するかのような
言葉の羅列。

 関西から上京し、19日の裁判を傍聴したというTさんは思わず裁判長
の声に我が耳を疑ったという。こんな無責任な判決を聞くために、
わざわざ来たのではないと憤怒していた。

 また、Aさんは国が2002年に福島沖でМ8.2前後の津浪が発生する
可能性を予測した「長期評価」を東電が無視し、対策を先送りした責任
について、裁判官がやむを得ないとしたことに呆れたと。
 もしその時点で、電源を高地に移動していれば少なくとも過酷事故を
防げたかもしれない。こんなことは小学生でもわかる。
 こういう判断をしなかった武黒元副社長は万死に値すると。あなたの
判断ミスによって43人もの人が亡くなったのだと鋭く述べた。

 また、千葉から来たNさんは台風の影響で4日間電気や水もなく不自
由な生活をして分かったことだが、東電、裁判所、通産省を始めとする
官僚、安倍政権の体質は国民の命より彼らだけの論理、忖度、捏造、
虚言で全て自分たちの利害得失だけを優先させているのだと。

 さらに、Yさんは、勝俣、武黒、武藤ら3人の求刑禁固5年すら軽す
ぎる、数年の実刑位でなければ、亡くなった福島の家族は浮かばれない
のではないかと。
 永渕裁判長のような裁判官が出世し、多額の退職金をもらうことも許
せないと。
 今後も醜悪な判決を下した裁判官、裁判所への抗議行動を継続して
いかねばならない。

.. 2019年09月25日 08:57   No.1751008
++ 浅野健一 (高校生)…59回       
東京電力と大手メディアの違法行為を不問にする裁判所
 |  行政権力を監視できない日本の司法
 |  調査報道を妨害するキシャクラブの解体を
 |  「メディア改革」連載第15回
 └──── (アカデミックジャーナリスト)

◎ 東京地方裁判所(永渕健一裁判長)は19日、東電福島第一原子力
発電所事件で、業務上過失致死傷罪で強制起訴されていた東京電力の
旧経営陣3人に無罪(求刑禁錮5年)を言い渡した。私は傍聴券の
抽選に外れ、地裁前で取材した。
 不当判決の言い渡し後、地裁前で「無罪」判決に抗議する集会が
開かれた。「人災」と政府報告書などではっきり認定されているのに
無罪はあり得ない。
 福島から各地へ避難している刑事訴訟支援団の人たちが次々とマイク
をとり、不当判決を批判した。
 大阪へ避難している森松明希子さん(同志社大学法学部出身)は
「日本の司法に正義はない。司法権力が機能していない」と話した。

 判決理由がひどい。海渡雄一弁護士が「裁判史上に残る汚点」と評し
た。3人が津波を予見できて対策をとったとしても、間に合ったかどう
か分からないとした。
 日本では国策の場合、誰も責任を取らない。日本は無答責国家だ。
 この薄汚れた判決で日本の司法は世界に恥を晒した。
 日本の司法はまた死んだ。

 地裁前の集会で、福島から避難している男性が「マスコミは今日
だけでなく、避難住民の現状を取材し、報道してほしい」と要望して
いた。
 お隣の韓国の「権力者」の疑惑について連日時間を割いて報道して
いるテレビの情報番組では、福島第一原発を巡る唯一の刑事裁判の判決
に関する事前の報道がほとんどなく、矛盾だらけの判決を批判する雰囲
気がない。

◎ とんでもない判決を出した裁判所は、キシャクラブに憲法違反の
便宜供与をおこなった。判決言い渡しのあった104号法廷の傍聴席は98
あり、一般傍聴席45、記者席47、関係者6だった。傍聴希望者は835人
いた。記者席が一般傍聴者より多いというのは極めて珍しい。

.. 2019年09月30日 08:51   No.1751009
++ 浅野健一 (高校生)…60回       
傍聴席の中央に、椅子の背もたれに「記者席」とカバーの付いた席が
あり、そこに裁判所2階の記者室を占有使用している「司法記者会」
所属の記者が着席する。
 他のキシャクラブも同じだが官庁とキシャクラブの間の秘密の談合
で、フリーランス記者は「記者」に含まれないとされている。
 フリージャーナリストの寺澤有氏らは「記者席をキシャクラブ記者が
独占しているのは不当」と訴えているが、裁判所は取り合わない。

 日本の司法は東電だけでなく、キシャクラブを完全擁護している。
国会記者会がジャーナリストに提訴されたケースでも、記者会は司法に
守られた。
 東京千代田区の地下鉄メトロ「国会議事堂前」を降りて地上に上がる
と、首相官邸の東側に4階建ての国会記者会館がある。
 日本新聞協会加盟の新聞・通信社、放送局の159社が加盟する国会記者
会が占有している。
 1969年に衆議院事務局が5億6,379万円かけて建設した。維持修繕費も
税金から出ている。
 会館の裏に約80台分の駐車場がある。ウィキペディアによると、
1台分の年間使用料は2000円。近隣の家賃相場から推算すると、年間
8億円近い便宜供与がなされている。

◎ 野田佳彦首相が大飯原発再稼働を宣言した2012年6月以降、毎週
金曜日に首相官邸前でおこなわれている反原発抗議行動の様子を撮ろう
とフリージャーナリストが官邸に隣接する国会記者会館の屋上への立ち
入りを求めていたが、国会記者会がキシャクラブに所属していないこと
を理由に拒否した。
 寺澤有氏は、畠山理仁、佐藤裕一両氏と共に同年10月、国会記者会館
に立ち入り取材することを国会記者会が妨害してはならないことを求め
て東京地裁へ仮処分を申立てたが却下された。

 インターネットメディア「OurPlanet TV」(白石草代表)も2012年
7月に取材妨害だとして、仮処分を申立てたが却下された。同年9月に
は、報道の自由の侵害だとして、国と国会記者会を被告とする損害賠償
請求訴訟を起こした。
東京地裁(谷口園恵裁判長)は2014年10月、請求を棄却する判決を
言い渡した。この判決では、国会記者会館は国の広報事務を行う「記者
事務用室」であると認定した。
 

.. 2019年09月30日 09:00   No.1751010
++ 浅野健一 (高校生)…61回       
また、東京高裁(高野伸裁判長)は2015年4月、「国会記者会館の
屋上は、中継や撮影をおこなうことを用途として予定していない」と
指摘し、国会記者会に「不正な動機はない」と判示して、控訴を棄却
した。 

 寺澤さんらの国会記者会との闘いは、米国に本部を置く国際NGO
団体「フリーダム・ハウス」(Freedom House)の「報道の自由」報告
レポート(2013年)に掲載されている。
 
 このレポートでは、日本のキシャクラブ(kisha kurabu)について
「情報を得るために官僚と政治家と癒着関係を結ぶことで、日本の報道
界の多様性と独立性を失ってきており、原発惨事の調査報道を大きく妨
げている」「フリーランスや外国人ジャーナリストはいつも差別を
受けている」と指摘している。

 寺澤氏によると、最近の若い記者は「記者クラブがなくなると、読売
と産経以外は取材に応じてくれなくなる」と言うそうだ。そんなに弱気
なら、権力を監視する記者の仕事をやめたほうがいい。メディア学を
専攻する御用学者も「記者クラブには、いいところもある」と主張する。
 これに対し、寺澤氏は「記者クラブを開放せよという人たちがいる
が、南アフリカにあったアパルトヘイト(人種隔離政策)の廃止を要求
せず、日本人を名誉白人にしてもらおうというのと同じだ。記者クラブ
制度にいいところなんて一つもない。記者クラブ制度は差別制度なの
だから廃止しかない」と言い切る。

◎ 寺澤氏は「記者クラブのことを市民が良く知れば、廃止すべきだ
という結論になる。記者クラブがあることで、大手メディアと権力の
癒着関係を生み出し、市民の『知る権利』が侵害されていることを
分かりやすく伝えていけば、記者クラブをなくすことができると思う」
と話している。
 「私たちが生きている間に、キシャクラブの廃止を実現しよう」。
 これが寺澤氏と私の合言葉になっている。

.. 2019年09月30日 09:08   No.1751011


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