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ゲート前の人々 辺野古埋め立ては90mの最深部にのみ込まれ破綻する
(ルポライター)
ひさしぶりに、辺野古キャンプ・シュワブのゲート前に行った。その日 県庁前から出るバスは、沖縄平和市民連絡会の運行だった。このほかに も「島ぐるみ会議」が、ゲート前に座り込む人たちを運んでいる。 顔なじみの人たちが多く、バスの中は和気あいあいとしている。毎日 のようにきている上間芳子さん、大城博子さんなどには頭が下がる。
東京からやってくる原田隆二さんとは、50年ほど前、青森県三沢基地 ゲート前にあった、米兵相手の反戦バー以来である。 ゲート前にいると、北上田毅さんが姿をあらわした。それで彼のクル マで名護市安和の琉球セメント桟橋前に連れて行ってもらった。各地で 反公害闘争が激しかった60年代後半、京都大の学生だった彼は「月刊 地域闘争」の編集長だった。卒業した後、京都市に土木技術者として 就職した。
防衛省による辺野古の海虐殺工事の土砂搬入はキャンプ・シュワブ ゲートからのダンプと琉球セメント桟橋から船で行われている。さらに 本部港塩川地区での土砂搬入現場とピケを張る場所がふえている。白昼 公然と海に赤土が投入されるなど、信じがたい環境破壊は日米政府の 蛮行だ。 排除されても排除されても市民のピケが毎日続けられるのは、確固 たる楽観があるからだ。やがて埋め立ては90mの最深部にのみ込まれ、 破綻する。 (7月9日朝刊25面「本音のコラム」より)
.. 2019年07月17日 10:38 No.1705001
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