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沖縄の問いかけ (ルポライター)
「青くきれいな海 この海は どんな景色を見たのだろうか」 沖縄「慰霊の日」に問いかけた糸満市の小学6年・山内玲奈さんの詩( 本紙24日掲載)は胸を衝く。
沖縄の青い海と空と緑の大地を誇りに思いつつ自然に恵まれた島を 襲った74年前の「鉄の暴風」。その戦争の残虐さを昨年亡くなった祖父 に聞くことはできなかった。「悲しい記憶を思い出させるのはかわい そう」と思ったからだ。 本土に住む首相や大臣そしてわたしたちも、戦争の悲惨は沖縄だけで はない。本土も同じ苦難だった。原爆もあったといいがちだ。
しかし、米国の軍政から念願の日本復帰をはたして47年。それでも 日本国土の0.6%に70.3%もの米軍基地が集中配備されている。差別的 すぎる。 辺野古のジュゴンが来る青い海に、今日も遠慮会釈なく大量の土砂が 投入されている。東村の「やんばるの森」は刈り倒され、コンクリート のオスプレイ発着場にされた。
県民の大多数がどれだけ嫌だといっても、首相は「基地負担の軽減 だ」と嘯(うそぶ)く。この暴政の傍観者でいるのは心苦しい。 「『辺野古』県民投票の会」の元山仁士郎さんは、住んでいる国立市 議会へ陳情書を提出した。辺野古新基地建設中止と普天間飛行場の運用 停止を求める意見書を国に提出させる要請運動だ。各地でやろう。 (6月25日東京新聞朝刊25面「本音のコラム」より)
.. 2019年06月27日 10:58 No.1689002
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