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(たんぽぽ舎会員)
◆避難生活の苦悩、原告が意見陳述−新潟で原発訴訟
東京電力福島第一原発事故で避難を強いられ精神的苦痛を受けたとし て、福島県から本県に避難した住民らが国と東電に損害賠償を求めた 集団訴訟の口頭弁論が31日、新潟地裁であった。原告が避難生活による 苦悩を意見陳述。東電は、損害賠償額は被害の程度によって個別に判断 されると強調した。 浪江町から本県に避難し、現在はいわき市で暮らす30代女性は「どこで 暮らすか家族間で溝ができ、両親と別居することになった」と述べ、 「原発事故から8年が過ぎたが、事故前に戻ったものは何一つない」と 訴えた。 一方、東電は避難生活の状況は多様で、精神的苦痛の程度には個人差 があると指摘。慰謝料は「あくまで個々の事情に基づく」とし、国の 中間指針を下回ることもあり得るとした。 国は地震予測「長期評価」で試算した津波は、実際に起きた津波の 規模より小さいとして、津波による原発事故は防げなかったとした。 (6月1日より、紙面のみでネット上に掲載なし)
.. 2019年06月04日 08:37 No.1675001
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