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:「処理水、長期保管も選択肢 | 福島第一 政府、処分方法検討」 | 同3面:「処理水迫る限界 タンク容量あと5年 | 議論長期化は必至 WTO敗訴 重しに」 | トリチウムは体内被ばくで遺伝子を損傷します | 世界が注目して海洋放出は許されない状況です | 『記事の紹介と意見』 └──── (神奈川県在住)
1.処理水…<汚染を浄化した処理水>の言葉のように、破壊した原子炉 燃料の冷却水、破損した建屋に流入してデブリに触れた地下水が放射性 元素を含むので、それらを除く処理をした後の水です。 <処理水>の語感では無害の印象ですが、放射能が残っています。 とくに<トリチウム水>は化学的性質は通常の水と同じですので これまでの濾過方法ではとり除けません。 さらに昨年、除去されている筈のストロンチウム90等が排水基準値を 上回って残留していることが発覚しました。 このような<処理水>が100万トンになり、2020年迄に137万トンしか 余裕がありません。福島第一原発の上空から写真で分かるように、この 汚染水を貯めるタンクで敷地が一杯になり、にっちもさっちもならなく なっています。
2.通常の水が<軽水>です。水素原子2個と酸素原子1個の水分子の 集合体です。通常の水素原子の中心の原子核は、陽子1個と中性子1個 から成ります。 水素原子核の中性子が2個の場合の水素原子を重水素と言います。 その為、重水素と酸素原子からなる水を<重水>と言います。
さらに、水素原子の原子核に3個の中性子がある場合をトリチウムと いい、トリチウムと酸素原子からなる水を<トリチウム水>といいます。 重水もトリチウム水も重たい水です。 トリチウム原子はさすがに不安定ですので、半減期12.3年のベータ崩壊 をします。放出される電子は弱いですが、体内被ばくで遺伝子を損傷 します。 福島第一原発の湾内で調査のために小舟に乗っていたら、「?き出しの 肌が焼けるようになった」という報告もあります。
3.世界は勿論、日本でも<処理しきれないトリチウム水>は放出(垂れ 流し)されてきました。いろいろな原因で<トリチウム水>が 発生します。
.. 2019年05月15日 17:23 No.1658001
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