|
渡辺‥被ばく被害の否定は、チェルノブイリ原発事故以降の国際原子力 マフィア=「核帝国主義」の基本路線です。 事故直後に山下俊一らが福島に入り、「笑っている人には、放射能の 影響は来ません」と講演して回ったのが最初です。 これは、「みんな笑って病気になって死んでもらいましょう」という 示唆です。 彼らの「放医研」内部では「これは深刻になるぞ」と言いながら、 市民向けには「影響はない」と言い続けました。 2枚舌です。彼らは今後何が起きるのかわかっていたのであり、被害 ゼロ論は、事故前から決まっていた、国際的な対応策です。
次の画期は、安倍首相の東京五輪招致時の「過去・現在・未来も福島 事故の健康影響は一切ありません」との発言です。 実は日本語のテキストでは、原発汚染水の影響について言ったかのよう に読めて、そう思っている人も多いですが、英語版では「全てに影響が ない」と言い切っています。これが本音です。 そのための方便として、事故当初は「年間100mSv以下の被ばくの健康 影響はわからない」と言っていたのを、安倍発言以降は「影響はない」 と断定しました。 2枚舌を「影響なし」で統一しました。また、被ばくの影響に閾(し きい)値はなく、なるべく避けるべきだとする「予防原則」を撤廃しま した。 放射能からの避難の必要性・正当性を無くせるからです。こうして 「事故被害ゼロ論」は完成しました。
『放射線のホント』でも、原爆に関する国側の最近の本でも、放射能 による「致死量」には絶対に触れません。原爆被害に言及はありません。 これは原爆犠牲者への冒涜でもあり、後述する小型核戦争の狙いと関係 してきます。 年間100mSv以上の被ばく者は居ないと否定していますが、年間20mSvの 帰還困難区域に住民を帰していますから、5年間で100mSvに到達します。 ですから、今は下限値を「1Sv」に上げようとしています。原子力規制 委員会は、1mSv解釈の変更を進めています。一般住民の年間1mSv/y 基準に相当する被ばく線量率を、現行の4倍または7倍に引き上げるの です。
.. 2019年03月29日 08:17 No.1625002
|