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否定できず 原子力規制委 審査長期化も
原子力規制委員会は23日、新規制基準に適合しているかを審査中の北海 道電力泊発電所(後志管内)の敷地内を走る断層1か所について、活断層であ ることを「否定できない」との見解を示した。 北海道電力は地震で想定される揺れの大きさの見通しや安全対策の強化 などを迫られる可能性がある。再稼働に向けた審査がさらに長引くのは 必至だ。(2面=北電反論示せず)
敷地内にある11か所の断層のうち、問題になっているのは泊1,2号機 のそばを通る「F-1断層」。 この日の審査会合で、北電が関連を否定してきたF-1断層とその上部を 走る小断層について、規制委は「関連がないと認めることはできない」と 連続した断層である可能性を指摘した。
新規制基準では12万〜13万年前より新しい時代に動いた断層を活断層と 定義。 原子炉など重要施設の直下にあれば再稼働できない。 北電はF-1断層は重要施設の下にはないとしているが規制委は「40万 年前より新しい時代に活動したことは確かである一方、活動性がない(活断 層ではない)という明確な根拠は得られていない」と北電の主張を否定。 会合終了後、北電の魚住常務は「いろいろなケースを総合的に検討 する」と報道陣に語った。 (2月23日1面より)
.. 2019年02月27日 10:49 No.1601001
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