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<陰る原子力 アメリカリポート>巨額負債は住民に「つけ」 福島第一原発事故と構図重なる 世界最大の原子力大国・米国で原発利用が衰退局面に入っている 事業者、政治家、規制当局の誰も責任を取らず 負担だけが住民に回る構図
米国サウスカロライナ州で破綻した新規原発計画の巨額負債が住民生活に 重くのしかかっている。 地域独占に基づいた州政府のエネルギー政策失敗のつけを住民が負担する 構図は、福島第一原発事故を防げなかった日本の政治、経済構造と重なって 見える。(中略)
「問題の構図は、福島第一原発の事故の背景と同じだ」。市民団体「フレ ンズ・オブ・アース」のトム・クレメンツさんが説明する。 福島第一原発事故前の日本のように、サウスカロライナ州は電力会社の 地域独占が認められている。サウスカロライナ州の場合、政府が法を制定し ただけでなく、共同事業者に政府系企業が入っていた。そうした事情も あってか、内部から工事見積もりの甘さを指摘する声が再三上がっていた にもかかわらず、顧みられなかった。 クレメンツさんは「事業者、政治家、規制当局の誰も責任を取らず、負担 だけが住民に回ってきている。あまりにもばかげていて悲劇というより 喜劇のようだ」と話した。 (むつ支局・勅使河原奨治) (2月1日「ONLINE NEWS」より抜粋)
.. 2019年02月13日 08:58 No.1590003
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