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半年から9カ月遅れると発表 | 老朽原発再稼動の延期は、粘り強い反原発運動の成果 | 原発は、経済的にも破綻している └──── (若狭の原発を考える会)
関電は、今年9月から来年にかけての老朽原発再稼働を画策してきましたが、 2月4日、この計画は半年から9カ月遅れると発表しました。一昨年のクレー ン倒壊事故による安全対策工事の遅れや使用済み燃料プールの耐震化工事 の長期化が理由です。この延期によって、1080憶円の減収になると報道さ れています。 この老朽原発再稼動の延期は、見方によっては、粘り強い反原発運動の 成果ともいえます。
今、圧倒的な脱原発、反原発の民意と、それに後押しされた大衆運動の 展開のために、膨大な費用をかけて安全対策を施さなければ、原発を稼働 させることができなくなり、安全対策費がとくに膨大な老朽原発は廃炉に 追いこまれています。そのため、福島原発事故当時、国内に54基あった稼 働可能な原発は、33基にまで減少しています。
脱原発、反原発の大衆運動は、国内だけでなく世界にも拡がり、世界的 にも安全対策費を高騰させ、最近では、三菱がトルコでの原発建設を断念 し、日立がイギリスでの原発建設計画を凍結するに至っています。 安倍政権は、海外での原発建設を「インフラ輸出の柱」として推進して きましたが、その妄想の全てが頓挫したことになります。原発は、経済的 にも破綻しているのです。このことは、大西経団連会長の新年からの右往 左往の発言にも象徴的に表れています。
まともに工事計画を立てる能力もなく、トラブル続きの関電に老朽原発 を安全に運転できるはずがありません。さらに、脱原発・反原発の行動を 強化して、老朽原発の稼働を阻止しなければなりません。 老朽原発の再稼動の延期で、手綱を緩めることなく、さらに追撃し、原 発全廃を勝ち取りましょう! 40年超え運転を阻止すれば、美浜町からは即時、高浜町からは6年後に、 おおい町からは14年後に、原発がゼロになります。すなわち、2033年には 若狭の原発を全廃できます。
.. 2019年02月12日 09:32 No.1588001
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