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外務省の幹部職員は340人、うち120人が実に東京出身です。人口当たり(100万人当たり)でも10・15人と2位の京都を圧倒しており、まさに外務省は東京出身者によって支配されているのです。前事務次官の野上義治も東京出身です。
東京出身といっても、元をただせば新潟、神奈川、千葉、北海道、山梨など全国各地から入ってきた人たちです。東京はまさに寄り合い所帯だが、各地から入ってきた人は漫然と住み着いたわけではありません。以前、1978年から10年間の人口移動を分析したことがありますが、仮設通りに、ある種の規則性がありました。
隣接する千葉、埼玉、神奈川からの転入者は、東京23区すべてにおいて上位3位を占めますが、静岡から来た人は東京の西・南部に多いし、茨城から来た人は東・北部に多いのです。同様に長野の人は中央線沿線に、福島の人は東北・常磐線沿いに集中しています。みんな少しでも故郷に近いところに住んでいるのです。
さて、この他県出身者たちが子どもを産んで、東京の気質に生まれました。一番の特徴はプライドが高いことです。自分たちは日本の中心なのである東京で生まれ育ったという自意識が強いのです。私自身もそうかもしれません。外務省に東京出身が多いのは、このプライドが原因です。島国日本の花形省庁のひとつは、なんといっても外務省でしょう。
「将来外交官になりたい」子供はいますが、「農水省の役人になりたい」という子は少ないのです。東京の人は官僚になるのなら外務省ということになります。また、外務省の無駄遣いは東京人の密接に関係しています。いわゆる東京人のエエカッコシイです。
この間も知人が、久しぶりに会った友人と一緒に大阪のキタ新地のクラブで飲んでいたら、その友人が「腹が減ったから、ラーメンでも食べに行こう」と言い出した。ついでにホステスの女の子たちを誘ったところ「いいイタリアンのレストランがあるの」という話になって、結局イタリアンレストランへ行ってしまった。
.. 2019年01月10日 09:31 No.1566001
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