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「米朝の交渉はなかなかまとまらないが武力行使にもならない | という不安定な状態がしばらく続く」 | 10/31孫崎享さん講演会「米朝トップ会談の意味と今後の見通し」 | の報告 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)
主な内容は下記の通りです。
1.数ヶ月前は米軍が朝鮮をいまにも攻撃するかもしれないという情勢にあ り、韓国、日本も巻き込まれる畏れがありました。危機はなぜ回避されたの でしょうか? 驚くべき短期間に歴史的な米朝会談が実現しました。なぜ実現できたの でしょうか? このまま朝鮮戦争終戦、平和条約締結と朝鮮半島非核化に進むのでしょ うか?そうは思えません。 朝鮮が無条件に核兵器を廃棄するとは見えません。朝鮮が検証可能非可逆 的核放棄を約束しなくても、アメリカがすぐ交渉打ち切りに出るとも思えま せん。アメリカの世界戦略に強い影響力を持っている軍産複合体にとって、 朝鮮半島の平和は不都合なはずです。 軍産複合体の論理は変わったのでしょうか? 国民に支持されたトランプ大統領の力が軍産複合体を抑えているのです。
2.冷戦終結で仮想敵国を失ったアメリカはテロの脅威をあおって、テロを 支援する「ならず者国家」を仮想敵にして、イラク戦争、アフガン戦争を引 き起こしました。 現状分析すると、アフガン戦争継続中のまま朝鮮戦争はできないでしょ う。財政的、経済的に不可能です。莫大な貿易赤字と中間層崩壊、国民の 貧困化の状態では戦線拡大は困難です。 アメリカ第一政策によって、雇用を増やし、所得を増やす必要あります。 トランプ大統領は日本のマスコミの報道とは違って、アメリカ国民の支持 率が高いのです。いまトランプは軍産複合体を押さえつける力があります。
アメリカと中国は購買力平価を基にして、GDPを比較すると、中国が少 し上になりました。それなのにアメリカの年間軍事予算は6千億ドル(70 兆円)以上で、2位中国の軍事予算の約3倍、三位ロシアの約9倍です。 この膨張した軍事費を削りたいのです。
.. 2018年11月19日 10:09 No.1530001
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