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「電力過多」の九州電力 太陽光発電一時停止の愚 対象リストも非公開 再稼働(原発)4基は通常運転 原発優先のルールに問題 「全道停電」脅威あおる材料に
再生可能エネルギーの一つの太陽光発電があふれそうになり、九州電力は先週 末、一部の太陽光発電を一時的に止めた。9月の北海道地震で記憶に残る、ブラ ックアウト(大規模停電)を避けるための供給調整だという。原発の発電が優先 され、太陽光の発電が調整弁にされるのは本末転倒だ。これでは再生エネルギー 普及の機運もしぼみかねない。同社の原発は4基が再稼働しており、発電過多の 背景にある。止めるべきは危険な原発ではないか。(中略)
自然エネルギー財団の大林ミカ事業局長は「九電も経産省も『やるぞ』と言い 続けてきた。むしろ、電力が余ると大変だが、原発は止められない、だから太陽 光発電を停止するというパターンを既成事実化するための公開実験的な意味合い だったのではないか。北海道で全道停電が起きたことも脅威をあおる材料にした 感がある」と指摘する。(中略) やはり、電力が余るというなら、よりコストが高く危険な電源から削っていく 方向に、政策転換をすべきではないか。(後略)
(10月16日朝刊24-25面「こちら特報部」より抜粋)
.. 2018年10月18日 08:48 No.1509001
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