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最近の犯罪は重機を使用して扉や壁を壊して侵入するなど、手口が粗暴化しています。こうした侵入犯罪に遭うと、金銭的な被害はもちろんですが、最悪の場合は、顧客や従業員の生命に危害が及ぶ恐れがあります。防犯対策として企業がまずやるべきことは、防犯担当者を設置することです。
防犯担当者を専任で置くことが理想ですが、中小企業の場合は警備員や総務部などが兼任となるのが一般的だと思います。防犯担当者は次のような要領で防犯対策を考えたらよいと思います。@自社にとっての脅威を特定する。A自社の弱点を把握する。B施策・方針を社内に周知徹底する。C適切なハード・ソフトを活用する。
防犯効果を高めるのに役立つ機器といえば、防犯カメラでしょう。映像の撮影と録画が可能な防犯カメラの設置は、特に夜間に不審者の侵入を防ぐ有力な対策となっています。外部からの侵入を防ぐために、建物の出入り口はもちろん、各室への出入り口にも設置すると防犯効果が高まります。
内部からの個人情報の流出などを防ぐ必要性が高い場合には、室内の重要なところに監視カメラを設置することは有効です。会社に侵入する空き巣が、建物内に侵入する手段として、ガラス破りがあります。警視庁の方に伺ったことですが、空き巣にとって最大の難関は、ガラスを割る際の破壊音と割るのに要する時間だそうです。
ガラスに防犯フィルムを貼ってあると、破壊されて解錠されるまでの時間を引き延ばすことができます。空き巣はガラス破りに5分以上かかれば犯行をあきらめるというデータもありますので、時間の引き延ばしは効果があります。しかも、防犯はもちろんのこと、地震などの防災効果も高まります。
大事なものは防犯のための金庫が必要です。金庫にも様々な種類がありますが、防犯効果が高いのが防盗金庫です。防盗金庫は、扉の厚みや構造などが耐火金庫とはまったく異なり、ドリルやハンマーなどの工具による破壊行為や、バーナーによるガス溶断に耐えるよう設計されています。
.. 2018年10月17日 10:30 No.1508001
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