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−太陽光発電抑制を巡って鹿児島現地から− 欧州では、需要に応じて原発で出力調整した実績もある | 九州電力との話し合いを予定 └──── (鹿児島市)
◎ 10月13、14日の両日、全国初となる太陽光発電抑制が、私の住む鹿児島を含 む九州6県で実施された。 新聞等では、もっぱら当該事業者の不利益への不安が報道されているが、「ダー ティーな原発の電気は使いたくない」との想いで、九州電力から再生可能エネル ギーの新電力へ切り替えた私たちの憤りは伝えられていない。 当地にも「地産・地消」を掲げる新電力会社などが複数あり、知人の多くは九 州電力とサヨナラした。
因みに私は、「グリーンコープでんき」に加入している。1日も早い開始を願 い、出資して来た。茨城からの自主避難移住者である我が家としては厳しい出資 だったけれど、「ああ、これで九州電力の電気を使わなくて済む」という嬉しさ は、昨今の意気消沈しがちな原発を巡る状況の中では、数少ない喜びだ。
◎ 今回の暴挙(といっておこう) は、そんな私たちを踏みにじり、又、世界の潮 流に逆行する行為だといえる。 欧州では、需要に応じて原発で出力調整した実績もあるという(朝日新聞10/ 14)。「原発は、抑制の選択肢にはないのですか?」と九州電力鹿児島支社に電話 した。 担当者は、「国のルールで、火力・揚水・太陽光・風力などの順で抑制を行い、 原発は最後になっています」と応答。「原発はCO2削減の効果もありますから」 とウンザリする様なことも聞かされた。
どこまでも原発を存続させようというこの国の姿勢を痛感する。言うだけ無駄 か?とも考えたが、「新電力利用者や福島原発事故の被災者にとって、今回の実 施は反発と嫌悪感をもたらすということに関しての配慮はされたか」と質問して みた。「考えていない」という答えであった。
.. 2018年10月17日 07:10 No.1507001
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