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金子 通 (たんぽぽ舎会員)
◆東電・福島第一津波対策先送り−柏崎原発停止が影響か
東京電力福島第一原発事故を巡り、業務上過失致死傷罪で強制起訴された東電 旧経営陣3人に対する被告人質問が、16日に東京地裁で始まる。 これまでの公判で、東電が事故前に福島第一原発の津波対策を先送りした背景 に柏崎刈羽原発の停止があった可能性が浮上している。公判での3人の主張が注 目される。 「柏崎刈羽の停止で収支が悪化していた。福島第一まで止まれば、さらに悪化 する。東電は福島第一の停止は何とかしたい」。 9月5日の公判では、2007年の中越沖地震を機に東電社内で設置された「中越 沖地震対策センター」の山下和彦・元センター長の供述調書を、検察官役の指定 弁護士が読み上げた。センターでは、設計時の想定を上回る揺れに襲われ、定期 検査中の原子炉も含め全7基が運転を停止した柏崎刈羽原発の再稼働と福島第一、 第二両原発の耐震性が議論されていた。 山下氏は東京地検に対し、既存原発の安全性を確認する「耐震パックチェック」 に長期評価を取り入れれば津波対策に数100億円がかかるほか、最悪の場合、原発 を止めることになり、東電の収支が悪化する恐れがあったと説明。(中略) これに加え、山下氏は勝俣元会長らが出席した《御前会議》で、新たな津波対 策が必要になると報告し、了承を得たとも述べていた。 (10月14日「新潟日報」より抜粋。紙面のみでネット上に掲載なし)
.. 2018年10月17日 06:47 No.1506002
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