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アングロアメリカンポリシーとしての無条件降伏の意味をチャーチル著第二次世界大戦より紹介する。拙訳であるが、だいたい見当をつけてもらえばよい。「無条件降伏の語はドイツの人民が奴隷化されるとか、破壊されるとかを意味しない。しかしながらそれは連合国(theallies=同盟国)が、彼らの降伏の時には条約によっても義務によっても彼らに拘束されないことを意味する。たとえば大西洋憲章が当然の権利としてドイツに適用され、敵国における領土の移動もしくは調整が禁止されているというような問題は存在しないものとする。先の戦争の後、ドイツはウィルソン大統領の十四点によって降伏したと言ったが、そのような論議を我々は許容しない。無条件降伏は勝者がフリーハンドをもつことを意味する。それは彼らが野蛮なしかたでふるまう権利をあたえられているとか、彼らがヨーロッパの国の中からドイツを消そうとのぞんでいることを意味するものではない。我々が拘束されるならば、それは我々自身の文明にたいする意識によって拘束される。我々は取引をきめた結果としてドイツに拘束されることはない。これが無条件降伏の意味である。」
.. 2008年08月22日 08:47 No.149001
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