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日本の安全保障に関わる、アメリカと北朝鮮の首脳会談の行方は座視できないところです。北朝鮮の核ミサイルは我が国の基盤にかかわる問題です。攻撃して来るはずがないという安易な観測の上に、日本国の生活があります。アメリカの核の傘が北朝鮮からの攻撃の抑止力になっているのであろうか。日本国憲法では自衛隊の攻撃を禁じています。
だが、法の解釈の仕方では防衛は憲法以前の自然の権利であると解釈されて、正当防衛と言われています。自然の権利すなわち「自然権」は、憲法の規定でなくても生まれながらに人間が持っている権利とされるものです。「集団的自衛権」は、日本と友好関係にある外国に対する攻撃も、自国が攻撃されたとみなして、自衛隊が反撃する権利です。
集団的自衛権は、「安全保障関連法」の成立で認められています。憲法9条での「戦力保持の禁止」は、アメリカが、無条件降伏した日本が再び戦争を行うことがないように武力を持たせないことが目的でした。アメリカは敗戦国の日本・ドイツ・イタリアに対して、アメリカが核兵器で守る事を約束して、核兵器を持たせなかったのです。
今現在の核保有国はアメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国、インド、パキスタン、イスラエル、北朝鮮の9か国です。ドイツ、イタリア、オランダ、ベルギーには、NATO(北大西洋条約機構)での合意に基づき、アメリカが核兵器を配備しています。日本の米軍も核装備しています。イラン、シリア、ミャンマーも核開発をしているのです。
核兵器と開発技術は闇市場で売買されていると言います。北朝鮮の核ミサイル開発には、約700の軍事企業が集積地だったウクライナの、ソ連崩壊後にお金に困った技術者が関与していると言われます。核開発を始めたのは、冷戦終結後、中国とロシアが韓国と友好国になり、生存の危機を感じたことでした。金体制を存続させることが核の目的です。
アメリカの「斬首作戦」をもっとも恐れていると言われています。アメリカには7100基、ロシア7500基、イギリス215基、フランス300基、中国250基、パキスタン100基、インド100基、イスラエル80基の核弾頭が推計されています。今の国際社会では、核兵器が外交の政治力の基盤だと言っても過言ではありません。
.. 2018年06月07日 11:48 No.1418001
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