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■--警戒せよ!
++ 島村英紀 (社長)…334回          

ハワイ島の噴火は地球物理学の「常識」
 |  海底にある海山が「次のハワイ」に
 | 生死を分ける地震の基礎知識その247
 └──── (地球物理学者)

 さる5月3日からハワイ島で噴火が起きている。住宅地や近くの林に亀裂が生
まれ、噴水のように溶岩が噴出した。2000人近い人々に避難命令が出され、マグ
ニチュード(M)6.9の大きな火山性地震も起きた。幸い、人的な被害はない。
 だが、地球物理学者である私はちっとも驚かない。ハワイ島でこのような噴火
があることは地球物理学の「常識」だからである。

 ハワイには人が住む8つの大きな島と多くの小さな島がある。ハワイ島は、そ
の中でも最大の島で一番南東にある。標高4205メートルあるマウナケアと、それ
より低いマウナロアやキラウエア火山がある火山島だ。
 ハワイ諸島が載っている太平洋プレートは年に8センチほどの速さで動いてい
るが、その下からマントルプリュームというものがプレートを突き抜けて上がっ
てきて溶けた溶岩を作っている。

 日本人が多く行くホノルルがあるオアフ島はハワイ島から北西に約300キロ離れ
ており、ここでは噴火はない。オアフ島は大昔には噴火した火山島だが、プレー
トが動いたために、地下のマントルプリュームの上昇がなくなってしまったから
だ。ue
 ハワイのマグマは、日本のマグマと違う。日本では太平洋プレートやフィリピ
ン海プレートが日本列島を載せている大陸プレートと衝突したあと、日本列島の
地下に潜り込んだところでマグマを作る。その深さは約100キロほどだ。
 だが、ハワイのマグマは、2000キロ以上深い地球内部から上がってくるマント
ルプリュームを元にしている。プレートよりもはるかに深いところから上がって
きている。
.. 2018年05月17日 09:14   No.1404001

++ 島村英紀 (社長)…335回       
太平洋プレートが動いていくときに、固定したマントルプリュームのせいで次々
に火山島が出来ていったのがハワイ諸島なのである。
 いまは、南東の端のハワイ島の地下でマグマが盛んに活動している。だが、数
万年あとにはハワイ島の噴火が収まる。そして、いまはハワイ島の南東の海底に
あるロイヒという海山が、「次のハワイ」になるはずだ。ロイヒは、海底からぶ
くぶく、火山ガスを出している。いずれは噴火を繰り返して火山島になって、海
面上に姿を現す。

 一方、ハワイ諸島の北西の島々は温度が下がって縮まり、海の浸食もあって海
面下に姿を消すはずだ。
 じつは、ハワイ諸島から延々、ロシア・カムチャッカ近くまで、海面上には見
えないが、何十もの海山が続いている。全体の長さは5000キロ近い。
 この海山は、北西に行くほど古い。かつては火山島だったものが、いまは海山
になっている。これは皆、「昔のハワイ」なのだ。

 ハワイ島には30回を超える噴火が知られている。だが、人間が住み着く前から
はるかに多くの噴火があったに違いない。これからもハワイ諸島の中でもハワイ
島にだけは、噴火と火山性地震が繰り返すに違いない。
 火山や地震が避けられない日本と同じように、ハワイ島も地球物理学の観点か
らは「必ず噴火が起きる」場所なのである。

.. 2018年05月17日 09:26   No.1404002
++ 島村英紀 (社長)…336回       
ハザードマップの教訓と課題
 | 常に更新の努力必要だが…中小自治体では限界
 | 警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識その248
 └──── (地球物理学者)

7年前の東日本大震災はまだ終わってはいない。いくつかの裁判がまだ
決着が着いていないし、防潮堤や土地のかさ上げ工事が続いている。
 津波被害で悲惨だったのは、いったん避難した人々を襲った「二次」被
害だ。各地で裁判になっている。
 岩手・釜石市鵜住居(うのすまい)では、防災センターに逃げ込んだ少
なくとも162人が犠牲になった。
 過去たびたび行われた津波の避難訓練では、ここに逃げ込むことが行わ
れた。高齢者のことを考えて、本来の高台の避難場所でなくて市内にある
ここで訓練が実施されたからだ。この配慮が裏目に出た。
 この防災センターは津波発生時に逃げ込む「一次避難場所」ではなく、
中長期の避難生活を送る「拠点避難所」だった。
 鉄筋コンクリート2階建てだが、海抜4メートルしかない。襲ってきた
津波よりずっと低い。
 裁判は仙台高裁までもつれ込み、高裁では和解を勧告している。しかし
解決までは、まだ遠い。

 宮城・石巻市立大川小学校ではハザードマップで安全だとされた場所で
84人の犠牲者を生んだ。
 地震後に学校から校庭に逃げ出した児童や先生たちが、事前にハザード
マップで指示されていた近くの川の堤防に向かった。
 小学校は北上川沿いにある。海から4キロも離れていて海は見えない。
学校よりも堤防の方が少し高い。だが、その堤防は津波に呑み込まれてし
まった。
 大川小学校はすぐ裏に山が迫っており、そちらに逃げれば悲劇は起きな
かった。また4年前に全校児童と先生らが植樹した高台の「バットの森」
へ逃げれば助かったかもしれない。
 先月末、大川小の控訴審判決が仙台高裁であり、学校や自治体を訴えた
遺族側が勝利した。高裁の判断は、ハザードマップへの依存を否定して、
学校現場など防災対策に見直しを迫った。

 このほか、岩手・大槌(おおつち)町の江岸寺でも、逃げ込んだ20人以
上が津波の犠牲になった。百人以上という説もある。避難場所ではなかっ
たのに数十年にわたって町が避難訓練を行っていた。
 

.. 2018年05月28日 12:24   No.1404003
++ 島村英紀 (社長)…337回       
これらはいずれも、自治体側の落ち度がある。よかれと思ってやった自
治体の政策が裏目に出てしまったこともある。
 頼るものは既存のハザードマップしかなかったが、問題はハザードマッ
プを信じてはいけないことが明らかになったことだ。

 かつてはハザードマップは、観光客が減るという理由で、作成や配布に
抵抗があった。1991年の九州・雲仙普賢岳で火砕流で43人の死者を生んで
から、ようやく全国各地で作られるようになった。
 しかし、ハザードマップは、いったん作ったから安心ということはない。
新しい学識は増えていて、常に更新の努力が必要なのだ。
 しかし、ほとんどのハザードマップは、そうではない。

 そのうえ、数十年、あるいは数百年に一度襲って来る大きな災害に対応
するには、中小の自治体は非力である。防災担当者は自治体にも学校にも
ごく少なくて、しかもふだんからほかの仕事に追われている。
 このことは来るべき南海トラフ地震にも大きな課題になろう。

 (島村英紀さんのHP こちら

.. 2018年05月28日 12:36   No.1404004
++ 島村英紀 (社長)…338回       
探査機「インサイト」が火星で地震計
|  警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識 その249
 └──── (地球物理学者)

◎ さる5月5日、米国航空宇宙局(NASA)は火星探査機「インサイト」の
打ち上げに成功した。
 米国の西海岸から惑星に向かう探査機が打ち上げられたのは初めてで、ロケッ
トが飛んでいくのが早朝のロサンゼルスからよく見えた。
 この探査機の主な任務は地震計だ。このほかにも、穴を数メートル掘って火星
の中から出ている熱流量を測る。

◎ いままで火星や金星などの惑星に探査機が着陸したが、それらは大気や気象
を観測するなど、地表での調査に限られていた。
 地震計は、その惑星に地震が起きているのかどうかを調べることができる。そ
れだけではなく、熱流量とともに、惑星の内部がどうなっているかの手がかりも
得られる。

◎ 地球外に地震計を持ち込んだのは2番目だ。最初は月に持ち込んだ。1969年
に地震計を設置して、約9年の間、地震計を稼働させた。
 この地震計は、いままで地球で捉えられたことがない地震をいくつも記録して、
月の内部構造についての多くの知見を集めた。
 いちばん不思議だったのは、表面から800〜1100キロという深いところで地震が
起きていたことだ。この地震は約3100回も記録された。
 深さがせいぜい700キロあまりの地球で起きる地震よりずっと深い。これは月の
半径の半分もあるところだ。月の4倍も大きな地球では、いちばん深い地震でも
半径の8分の1ほどだから、ずっと大きい。
その地震は地球や太陽の引力による月内部のゆがみが原因で起きていた。地震
の大きさはマグニチュード(M)2程度、大きな地震ではない。
 月にはプレートがない。それゆえ地球で起きるようなプレートがらみではない
地震が起きていた。
 月の地震計は、このほかに、月面に隕石が衝突した「地震」も記録された。こ
れらの隕石は9年間の観測中に500グラムから大きなものは50キログラムだった。

.. 2018年06月01日 09:23   No.1404005
++ 島村英紀 (社長)…339回       
◎ 月全体が揺れ動く不思議な振動がある。「秤動」(ひょうどう)と呼ばれる
もので、3メートルの揺れ幅で3年という長い周期で振動を続けている。
 これは12世紀頃に月面に激突した特大級の隕石が起こしたものがいまだに続い
ていると考えられている。

◎ さて、火星に設置される地震計はなにを記録するのだろう。地球のようなプ
レートがあって、地球で起きるような地震を記録するのだろうか。それとも、月
のように、地球にはない地震を記録するのだろうか。
 火星の気圧は地球の130分の1にすぎないが、月と違って大気がある火星は隕石
が大気中で燃え尽きる可能性が大きい。
 他方で月の10倍もの質量があるので、隕石を引きつける引力も強く、隕石が落
ちてくる確率も高い。
 月での9年の間に隕石の落下は約180回だったが、火星ではどうなのだろう。
 将来、もし人類が居住することになれば、隕石の落下はもちろん危険なものだ。
今回の地震計のデータ、つまり落下の頻度や大きさは大事なデータになる。

.. 2018年06月01日 09:32   No.1404006
++ 今井孝司 (中学生)…40回       
添田孝史氏のたんぽぽ舎講演と書籍を元に
 |  「津波と原発」関連のまとめ記事を作成
 └──── (地震がよくわかる会)

○初めに
 4月8日にたんぽぽ舎で添田孝史さんの講演が行われました。2時間で津波と
原発の問題を理解するのは容易ではないことを痛感しました。
 この講演を聞き流すだけではなく、より理解を深めるために、添田氏の書籍
(「東電原発裁判」)の紹介、添田氏が講演で使用した資料等を以下の3件にま
とめ、当会HP( こちら )にアップしましたので、よろしかった
らご覧ください。

(1)添田孝史氏たんぽぽ舎講演レジメ

 当記事は添田孝史氏の講演の配布資料より構成されます。タイトルは「大津波
の警告を葬った東電と国」、図表総数112件です。
 当会HPの特集コーナーにタイトル名「添田孝史たんぽぽ舎講演資料」でアッ
プしました。

(2)「東電原発裁判」(岩波新書)

 当記事は添田氏の著書「東電原発裁判」を紹介するものです。添田氏が講演で
使用された資料及び当会で用意した補足記事で構成されます。書籍とあわせて副
読本的に使うのがお勧めです。項目数は書籍の小見出しの件数と同じ53件です。
 当会HPの特集コーナーにタイトル名「東電原発裁判(岩波新書)」でアップし
ました。

(3)添田孝史氏講演資料等の年表

 当記事は添田孝史氏が講演で用いた資料及び当会で用意した補足記事から構成
されます。項目を時系列に並べましたので、津波と原発に関する問題に関して、
年表的に使うことがお勧めです。
 当会HPの特集コーナーにタイトル名「添田孝史講演資料の年表」でアップし
ました。


.. 2018年06月04日 08:17   No.1404007
++ 島村英紀 (社長)…340回       
発生から35年…日本海中部地震の教訓
 | 「忘れたころ」に襲って来る災害
 | 警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識 その250
 └──── (地球物理学者)

○ 秋田県内では「日本海岸には大津波は来ない」と広く信じられていた。「地
震があったら浜に逃げよ」という言い伝えさえあった。
 これは、山が崩れるから浜に逃げろという意味で、たしかに、日本全土の内陸
で山崩れや地滑りの地震被害も大きかった。

○ たとえば10年前に起きたマグニチュード(M)7.2の岩手・宮城内陸地震では大
規模な地滑りが起きて大きな被害を生んだ。
 ちょうど35年前、1983年5月26日にM7.7の日本海中部地震が起きたときにも
「浜から」ではなく「浜へ」逃げた人が確認されている。そして、100人以上の犠
牲者を生んでしまった。ほとんどは津波による犠牲者である。地震が起きたのは
真っ昼間。11時59分だった。痛々しいのは、海岸で津波に呑まれた多くの小学生
たちがいたことだ。
 震源は秋田県能代市の沖合だった。この地震は日本海の東縁にあるユーラシア
プレートと北米プレートの境界で起きる海溝型の地震で、太平洋岸沖に起きる海
溝型地震よりは頻度が少ない。

○ しかし、日本海中部地震の10年後の1993年に北海道南西沖地震(M7.8)が起き
た。これも同じタイプの地震だ。死者行方不明者230人という大被害を生んでしま
った。
 海洋写真家中村征夫さんは、この地震で命拾いをした。ご本人から聞いた話だ。
 日本海中部地震は昼間だったが、北海道南西沖地震は夜10時すぎだった。泊ま
っていた北海道・奥尻島の宿屋のおかみが、日本海中部地震のことを思い出して、
津波が来るからすぐに裏山に逃げろ、と言ってくれたのだという。日本海中部地
震の経験が多くの命を救ったのだ。
 北海道南西沖地震では気象庁が出した津波警報は、震源に近い奥尻島では間に
合わなかった。


.. 2018年06月20日 09:25   No.1404008
++ 島村英紀 (社長)…341回       
○ 日本海中部地震のときも間に合わなかった。気象庁が午後0時14分に津波警
報を発令したときには、津波はすでに押し寄せていたのだ。
 なお、気象庁ではこの北海道南西沖地震のあと、津波情報を早く出すように改
良した。いまは、遅くても地震後3〜5分で津波情報が出るようになっている。
 しかし、津波が地震後すぐに押しよせてくるところでは、たとえ津波情報が間
に合っても避難が間に合わないことも多い。恐れられている南海トラフ地震でも、
震源と海岸が近いところでは、避難する時間がないこともあり得る。

○ 秋田県など日本海岸北部では、1833年に山形県沖で起きた庄内沖地震(推定
値M7.5)以来、津波被害を伴う地震がなかった。これも同じ種類の海溝型地震で
大きな津波が沿岸を襲った。
 150年間はあまりに長く、人々が忘れ去ってしまうには十分の長さだったのかも
しれない。10年なら、同じ人間が憶えていた。
 近年行われた内陸部に上がった津波堆積物の調査では、過去約10回もの大津波
が襲ってきたことが分かった。だが、歴史記録にはなく、日本海中部地震当時は
知られていなかった。
 災害は、確かに「忘れたころ」に襲って来るものなのだろう。

.. 2018年06月20日 09:37   No.1404009
++ 島村英紀 (社長)…342回       
各地の火山から人体に有毒なガス
 |  自衛隊員3人が窒息死する事故も
 | 警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識 その251
 └──── (地球物理学者)

○ 宮崎、鹿児島県境にある霧島連山の硫黄山(標高1317メートル)で噴火が始
まって2カ月になろうとしている。
 噴火がその後拡大しているわけではないので、幸い人体の被害はない。だが、
ヒ素などの有害物質が大量に流れ出して農業に深刻な影響をもたらしている。え
びの市内を流れる長江川から、環境基準値の最大約200倍のヒ素が検出されたのだ。
 水田は大量の川の水を使う。作付けされなくて今季の稲作を断念した水田は計
1230ヘクタールにものぼった。1400軒もの農家が稲作をあきらめたのだ。
 じつは各地の火山から有害なものが出てきている例は多い。

○ 火山から出て来る有毒なものは、ヒ素のほか、水銀や硫化水素や亜硫酸ガス
や二酸化炭素やメタンがある。これらはいずれも人体に有害なガスで、多くは無
色のガスだ。
 2015年には秋田県・乳頭温泉で硫化水素ガスで3人が死亡した。空気より重く
て窪地に溜まっていた硫化水素ガスの中で死亡したのだ。
 硫化水素ガスは「タマゴの腐ったような臭い」と言われるが、じつは、濃度が
高いと人間の嗅覚がマヒしてしまって感じなくなる。死亡した3人は温泉の維持
管理にあたっていた現場のプロだった。
 ちなみに、よく「硫黄臭」と言われるものは硫化水素ガスの臭いのことで、硫
黄そのものには臭いはない。

○ また2010年にも青森・酸ヶ湯(すかゆ)温泉上方の沢で、山菜採りに訪れて
いた女子中学生1人が、現場に滞留していた火山ガスで中毒死する事故も発生し
ている。
 1997年には青森・八甲田山(標高1584メートル。ただし八甲田山は火山群の総
称で八甲田山という山はない)で窪地から噴出して滞留していた高濃度の二酸化
炭素ガスで自衛隊員3人が訓練中に窒息死する事故が起きた。ここはあちこちか
ら有毒な火山ガスが噴気している活火山だ。
 また1971年に群馬・草津白根山(標高2160メートル)では硫化水素や二酸化炭
素で死者6人を出したことがある。

.. 2018年06月20日 10:51   No.1404010
++ 島村英紀 (社長)…343回       
○ 水銀の蒸気を普段から出している火山は多い。たとえば姶良(あいら)カル
デラの噴火が作った鹿児島湾の底からは、火山起源の水銀がいつも出てきている。
特産品のタチウオなどの水銀汚染が発見され、1997年に出荷停止になった。
 阿蘇山のロープウエーの乗り場や駐車場には、「喘息の方はご遠慮ください」
という看板がある。喘息の人だと、通常人の警戒値の100分の1というごく微量の
亜硫酸ガスでも発作を引き起こすからだ。

○ いま、盛んに噴火しているハワイの火山。ここにある火山観測所に勤務する
研究者には厳しい雇用契約が待っている。
 それは、2年を越えて研究を続けようと思ったら、新たな契約にサインしなけ
ればならないことだ。「健康を損ねても雇用者である米国政府は責任を負わない」
という契約書である。これは火山から出てきている有毒な火山ガスのせいだ。
 自分の研究をやり遂げるのか、あるいは自分の健康を守るのか、研究者は選択
を迫られるのである。

.. 2018年06月20日 11:02   No.1404011


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