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■--内容豊富
++ 柳田 真 (社長)…310回          

−読みごたえのニュース紙(4頁)
 |  『さようなら原発越谷連絡会』会報56号(隔月発行)の紹介
 └──── (たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)

◎たんぽぽ舎には、いくつものニュースが送られてくる。日常活動に追われて普
段は忙しくして、「見出しをみる」位というなさけないことが多いが、たまたま、
家族の病気−介護で自宅に3日ほどいることもあり、ゆっくり読めたニュース紙
と本がある。読みごたえあるニュース紙を紹介します。

◎『さようなら原発越谷連絡会』会報56号(2018年5月発行)(A4判4頁)で、年
6回(隔月刊)の会報。
 1面は、「東海第二原発は廃炉に」のテーマで、飛山幸夫(3人の共同代表の1
人)さんの文章。越谷市(埼玉県)は、茨城県の東海第二原発から90km圏内だ(東
京は110km圏内)。
 5月21日(月)に「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会(仮)」結成集会が開か
れます。
 『さようなら原発越谷連絡会』も一緒になって東海第二原発の再稼働を止める
活動に力を出したい。
 2面は、「放射能汚染防止法」制定を求める請願署名にご協力をお願いいたし
ます。(山田ゆう子)  「埼玉県議会原発再稼働意見書抗議」[4・13報告集会]
(石山博)
 3面は、「総会レポート」−第3回総会を40名超で4月14日開催。活動方針(毎
月第3金曜日の集会・デモを続けます)、事務所維持、その他。「山田征さんの本
を読んで−1つの感想」文について抗議が寄せられたことで、運営委員会の見解
を発表。
 4面は、「3金集会 語録」(KMTさん)
 集会・デモの日程5つ(5.11金曜官邸前抗議、福島原発さいたま訴訟、5.21とめ
よう!東海第二原発首都圏連絡会結成集会、ほか)

◎全体に内容が豊富で読みごたえがある。それぞれがみんなで討論してにつめた
文章が多い。たんぽぽ舎もニュースを出すのにいろいろな苦労があるが、このニ
ュースは参考になることが多い。1年6回発行もなかなかのもの。
.. 2018年05月17日 08:18   No.1403001

++ 木村雅英 (社長)…301回       
東海第二、「黒枠・白抜き」で前のめり審査を続ける原子力規制委員会
 |  5月14日の設置変更許可においても「商業機密」の為に
 | 「黒枠・白抜き」満載
 | 原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その169
 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク)

 5月15日(火)午前に日本原電東海第二原子力発電所の設置変更許可の審査が行
われた。公開ゆえに規制庁側も原電側も緊張している様子。後日追加資料が提出
されるとの発言があり、特に結論が出ることは無く終わった。

 驚いたのは、日本原電から提出された資料の5つの資料総てに「黒枠・白抜き」
があること。特に、この日の議論の全体を示す「資料1−1東海第二発電所 新規
制基準への適合性に係る主な変更点について」はパワーポイントでわずか20頁の
概要資料であるのに、8カ所も大きな「黒枠・白抜き」があるのだ。

 実際に会合の動画を聞いていても、両者の議論で参照している図表や数値が
「黒枠・白抜き」で隠されていて、私たちには何も確認できない。
 「本資料のうち、□は営業秘密又は防護上の観点から公開できません。」ある
いは「本資料のうち,□は商業機密又は核物質防護上の観点から公開できませ
ん。」などの注釈が、各資料の1ページに書かれている。

 大慌てゆえの不統一(?)はともかく、これだけ反対の声が上がっている審査
の内容を「営業秘密」あるいは「商業機密」を理由に「黒枠・白抜き」公開する
規制委は全く信じられない。

 再度皮肉を言う、「透明性」を売りにする規制委ならではの「黒枠・白抜き」
か?
 おまけに、設置変更許可がまだ終わっていないのに、5月17日(木)午前には工
事計画の議論が行われる。
 11月までに認可する為に前のめりで不透明審査をし続ける規制委は全く信用で
きない。皆で監視し続けよう。

.. 2018年05月17日 08:25   No.1403002
++ 浜島高治 (中学生)…30回       
国家が責任を取らないのは原発と同じ構造
 |  5/14映画「沈黙−立ち上がる慰安婦」をみて
 └──── (神奈川県在住)

 彼女達は金が欲しいのでは無い。日本が国家として責任を認めて謝罪すること
である。
 花の娘が無理矢理暴力拉致監禁連れ去られて、暴力で、軍刀で脅されて犯され
る。
 落ちた軍刀を拾って逆襲して相手を刺殺し、本人は気絶した人。
 又、別の人は切られた傷が今も傷が残っている人達…。生々しい証言、映像。
 そして上映後の在日2世映画監督の娘さんの話:沖縄で慰安婦に出会ってから
始まり、彼女達に寄り添ってきた映像である。

 <金>だけでうやむやにしてきた<日本>を許せない彼女達は、北の総連から
も南からも悪者にされてきた。
 日本はここでもあそこでも酷い国だと改めて思いました。
 敗戦時、陸軍大臣は切腹したが、海軍は海軍大臣の戦犯逃れ工作に専念。あの
ナチスでさえ、飛び地東プロシアからの避難に総力戦、ベルリン陥落時でさえ軍
は国民を東のソ連よりも西に逃がした。

.. 2018年05月17日 08:50   No.1403003
++ 浜島高治 (中学生)…31回       
原発推進側にとって使い勝手が良い学者先生達…
 |  公募意見を「黙殺」した経産省のエネルギー基本計画
 └──── (神奈川県在住)

 5/14東京新聞:エネ計画公募意見「黙殺」、3人に2人「原発再稼働反対」
 5/14日経新聞:エネルギー基本計画の論点(上)原発「建て替え」の
        戦略示せ―最新鋭炉優先、依存度下げ
                  (東京理科大学教授橘川武郎)
 5/17東京新聞:原発コスト増でも推進―2030年エネ計画素案;
        2030年度20〜22%維持。
 5/17日経新聞:エネ未来像具体性欠く―原発比率目標を維持、
 同上、原発比率道筋示せず。

 18人の総合資源エネルギー調査会基本政策分科会委員の名簿が5/14東京新聞に
掲載されています。
 国民からの意見に言及したのは、消費生活アドバイザーの辰巳菊子さんのみ。
 原発推進の急先鋒は東京理科大の橘川武郎氏である。生ぬるいと経産省や会議
を批判した。
 橘川氏は、汚染水対策規制委員会の有識者として、東電側と向かい合う規制委
員会側に座って居られるので、傍聴の折に何度も見かけました。
 福島第一原発現場の対策に、具体的に役立つことを述べられたことは一度もあ
りませんでした。


.. 2018年05月18日 08:13   No.1403004
++ 渡辺寿子 (大学生)…72回       
原子力の技術は未確立 古くても新しくても危険
 |  現代技術には限界がある 事故は起き、取り返しがつかない
|  元GE技術者 菊地洋一氏が実体験に基づく恐ろしい原発の真実語る (上)
 └────  (原発いらない!ちば)

目次
(上)に掲載
1.「平和利用」にだまされて原発へ
2.原子力の技術は確立していない
3.「見ているから安全」で押し通す電力
4.多重下請構造の危険性
5.BWR(沸騰水型原発)の底はザル、上は屋根なし

(下)に掲載
6.被ばく労働なしで成り立たぬ原発
7.命がけで原発に反対する姿に感銘
8.被ばく労働の犠牲の上に収束作業
9.責任を取らすために東電を訴える
10.あらかぶ裁判を支援し被ばく労働軽減を訴えよう!
11.平和的生存権をうたう憲法を守ろう!


 4月22日、「反原発自治体議員・市民連盟」の総会が「スペースたんぽぽ」で
持たれました。総会に引き続き行われた「原発を推進した私が原発に反対するわ
け」と題する元GE関連会社の技術者菊地洋一氏の講演が印象深かったので報告
します。
 当日の講演のレジュメはなく、代わりに菊地氏が2001年に三重県海山町で講演
したときの講演録が配布されました。
 この感想文は、この講演録を元に4月22日当日の講演で印象に残ったことを加
えて構成しました。(講演録は17年前のものですが基本的に当日の話と異なる点
はありません)

1.「平和利用」にだまされて原発へ

 菊地氏は建築コンサルタントをしていた30代にオイルショック(1973年)を経
験。日本に石油が来なくなり、物不足になるとしてトイレットペーパー買占め騒
動まで起きました。「脱石油」が叫ばれる中、以前仕事を教えてくれたある先輩
から「これからは原子力の平和利用だ。力を貸してくれ」といわれ、半ば強引に
引っ張られ、GEに入社させられました。原子力のことは深く考えず、先輩の言
葉を信じ、入社したそうです。以下菊地氏の話。()内は筆者注

.. 2018年05月21日 08:13   No.1403005
++ 渡辺寿子 (大学生)…73回       
2.原子力の技術は確立していない

 入社して働いてみると、原子力の技術というものは全然確立していないという
ことがわかった。工事ミスが起きるだけでなく、設計そのものが十分検討されて
いず、いい加減な感じで工事が進められていた。
 古い原発が危険であるとはいえるけれど、新しい原発なら安全かというとそん
なこともない。柏崎刈羽原発のPR館で、世界でも新しい改良型の素晴らしい原
発だと宣伝しているが、このような炉でもしょっちゅう事故を起こしている。そ
れは原発の技術が確立したものではないから。
 ひとつには溶接技術など冶金工学上の現代技術の限界というのもある。炉の中
の大事な部分を支えている大きな部品(シュラウドのことと思われる)が、360度
一周に渡ってヒビ割れだらけとなり、それをなんとか修理したら、下の方にまた
360度ヒビ割れして、また補修した。結局最後にはその大きな部品をそっくり交換
したということがあった。
 (今、再稼働が問題になっている東海第二原発のシュラウドにもヒビ割れがあ
る。核燃料は上下それぞれの「格子板」に差し込まれているが、下部「格子板」
はシュラウドに支えられている。シュラウドはステンレス製の筒状で、板を曲げ
て溶接でつないで作られる。直径6m、高さ14m。このシュラウドが溶接部分で
ヒビ割れしているが、原電は交換せず、今後20年間使用する決定をしている。
 ヒビ割れが進むと最悪の場合シュラウドが破断し、燃料を支えられなくなり傾
く。運転中なら制御棒を挿入できなくなり、停止不能となる恐れがある。
 以上、たんぽぽ舎週刊金曜ビラ4月13日増補版より筆者引用)

3.「見ているから安全」で押し通す電力

 前述したように原発は古いのも新しいのも危険である。新しいものには新しい
技術的不安がある。どんなものでも万能ではなく、故障が出る。
 しかし電力会社は「見ているから大丈夫の一点張りであった。(3・11の大
事故が起きて原子力規制委員会も電力会社も「絶対安全」はいわなくなった。し
かし「絶対安全」でなくても再稼働している。)

.. 2018年05月21日 08:22   No.1403006
++ 渡辺寿子 (大学生)…74回       
4.多重下請構造の危険性

 原発の工事現場では電力会社が一番上にいて管理している建て前だが、実際に
工事を受注し、建設している東芝、日立、三菱重工など原発メーカーが管理して
いる。
 しかし本当の現場工事、建設作業をしているのは多くの場合、大メーカーの下
請け、孫請け、ひ孫請けの中小企業である。彼らは建設中に起きた事故や工事ミ
スを、工事から締め出されるのを恐れて上の会社に報告することはない。
 原発の多重下請け構造は被ばく労働問題にも大きく係わっているが、原発の安
全、建物、機器、配管などの安全にも係わっている。

5.BWR(沸騰水型原発)の底はザル、上は屋根なし

 福島第一原発事故では、冷却材が喪失して核燃料が溶け落ち、原子炉の底に溜
り、さらに底を貫通して格納容器に溜まっているといわれている。
 しかし、そもそも3.11事故を起こした原子炉、菊地氏が建設に携わった原
子炉である沸騰水型(BWR)の原子炉の底は穴だらけのザルのようなものであ
る。す。
 BWRの制御棒は原子炉の下から入れるようになっているし、中央制御室に入
ってくる線は全部原子炉の下から出ている構造になっているので様々な計測器も
底から原子炉の中に入っている。
 原子炉の底は制御棒駆動装置と計測器類が入る穴でザル状態である。(まるで
蜂の巣のように穴だらけの浜岡原発の原子炉下部の衝撃的な写真を見た記憶があ
る)核燃料が簡単にメルトスルーしてしまう設計のBWRは動かしてはならない
欠陥原発である。
(浜岡原発で働いていて、慢性骨髄性白血病になり死亡した嶋橋伸之さんの仕事
は、原子炉の下に潜り込んで炉心計測装置をメンテナンスすることでした。頭か
ら原子炉の水をかぶることもある危険な作業でした)

.. 2018年05月21日 08:30   No.1403007
++ 渡辺寿子 (大学生)…75回       
またBWRの屋根であるが、原子炉建屋の上部には本当の意味の屋根はない。
見た目には屋根はあるが、力学的には屋根がないのと同じ。50m角位ある原子炉
建屋はその最上階に外郭以外に柱が一本も立っていない。大きなクレーンが床い
っぱいどこにでもものを運んで行けるように、柱が一本もない。
 そうなると屋根は極力軽くするしかない。屋根は非常に薄いブリキの鉄板が張
られていて、その上に薄いコンクリートが打ってあり、強度はまるでない。ジェ
ット機が燃料満載で突っ込まなくても、おもちゃのロケット弾のようなもので簡
単に穴が開く。
 最上階の床にはプールがあって、プルトニウムという猛毒物質も含んでいる使
用済み核燃料がぎっしり入っている。ここに何か落ちて燃料プールが爆発し、核
燃料が大気中に飛び散ったら考えたくない過酷事故になる。 (下)に続く
     (「原発いらない!ちば」ニュース5月号より了承を得て転載)

.. 2018年05月21日 08:38   No.1403008
++ 渡辺寿子 (大学生)…76回       
原子力の技術は未確立 古くても新しくても危険
 |  現代技術には限界がある 事故は起き、取り返しがつかない
|  元GE技術者 菊地洋一氏が実体験に基づく恐ろしい原発の真実語る (下)
 └────  (原発いらない!ちば)

目次です
   (上) 5/18発信【TMM:No3367】に掲載ずみ
1.「平和利用」にだまされて原発へ
2.原子力の技術は確立していない
3.「見ているから安全」で押し通す電力
4.多重下請構造の危険性
5.BWR(沸騰水型原発)の底はザル、上は屋根なし

本日掲載
6.被ばく労働なしで成り立たぬ原発
7.命がけで原発に反対する姿に感銘
8.被ばく労働の犠牲の上に収束作業
9.責任を取らすために東電を訴える
10.あらかぶ裁判を支援し被ばく労働軽減を訴えよう!
11.平和的生存権をうたう憲法を守ろう!

6.被ばく労働なしで成り立たぬ原発

 若い時の一時期命がけで取り組んだ原発を嫌になった大きな理由の一つに被ば
く労働がある。
 原発を肯定する人は被ばく労働の実態を知らない。原発が動いている限り被ば
く労働者を必要とする。原発は一定期間稼働すると点検したり、修理したりしな
ければならないが、それは大体被ばく作業である。
 原子炉建屋の中の一般的な配管やバルブ、ポンプのある所だけでなく、原子炉
の中にも入る作業がある。これはとんでもない被ばく作業で、外国人労働者を沢
山使ってやったりした。

 自分も総括安全管理者であり、作業員の被ばく線量を管理し、安全を保つため
の責任者として原子炉の中に入って作業をする経験をしている。
 原子炉の中の、配管と原子炉のつけ根、ノズル部分が、折れそうになるような
ヒビ割れが360度入って、その補修工事をしたが、その時原子炉内に入った。
 補修工事をする前に炉内の洗浄をする。鉄のゴンドラに人間を乗せて、それを
クレーンで吊って炉の中におろす。
 

.. 2018年05月21日 10:54   No.1403009
++ 渡辺寿子 (大学生)…77回       
そして長いノズルの先から水をすごい勢いで吹き出すようにして、炉内の放射
能だらけの水垢を削り落としていく。
 その後に鉛の綿が入った放射能を遮るもので原子炉の壁を覆い、その上から鉄
の遮蔽を組み込むが、まず始めはものすごい放射線の中に人間が入って原子炉を
洗うことから仕事が始まる。
 電力会社などは管理しているから安全だといいまくっているが、そういうこと
は外からは絶対わからない。
 自分も白血球が急に増えて、子どももいるから非常に不安だったことがある。

 ここから以下は筆者の感想になります。

7.命がけで原発に反対する姿に感銘

 菊地氏とともに働いた技術者たちは安全なものを作ろうと命がけで働き、労力
を使い切ってボロボロになり、原発が完成した晩に死んでしまった所長もいたと
話しました。
(3.11後彼らの労苦は何だったのと思う)
 自分も青春のすべてを原発にかけ、昼は現場、夜中の二時、三時まで勉強と命
がけで働いた。原発を推し進めてきた人間として反対派になりたくはない。
 しかし、今度は命がけで原発に反対しなければならないとの菊地氏の言葉が胸
に応えます。菊地氏は前述したこと以外にも原発がダメな点として、原発により
住民が分断させられ、原発のお金で行政が腐ってしまう、原発ができて活性化し
た所はないなど説得力を持って指摘しました。

 一生懸命原発を作った菊地氏が自ら体験した原発の真実、その恐ろしさ、非人
間性を改めて感じました。
 菊地氏は現在77または78歳で九州在住。ご本人は詳しく話しませんが、重い病
気を抱えていらっしゃるようです。若い時かなり被ばくをしているので、お体が
心配です。文字通り命がけで原発反対を訴えている姿に勇気づけられ、私も細々
ながら運動を続けていく力を与えられました。

8.被ばく労働の犠牲の上に収束作業

 菊地氏の被ばく労働体験の話で現在の福島第一の事故現場に思いが至りました。
福島第一の現場では毎日約7000人もの労働者が収束・廃炉作業に当たっています
が、その殆どが被ばくを伴う労働です。
 事故後、福島第一原発で収束作業に当たった4人の作業員、東電社員の白血病
や甲状腺がんの発症が被ばくによる労働災害(労災)と認定されました。

.. 2018年05月21日 11:23   No.1403010
++ 渡辺寿子 (大学生)…78回       
現在北九州市に住む50代のあらかぶ(仮名)さんもその一人です。3.11の
事故後「東北の人たちの大変な状況を思うと見て見ぬふりはできない」と、行か
ないでという家族を振り切って、福島第一原発の現場へ行きました。そしてずさ
んな作業環境で健康を奪われ、急性骨髄性白血病になり、労災認定されました。

9.責任を取らすために東電を訴える

 しかし、東電はずさんな作業環境で必要以上の被ばくをさせ、労働者を病気に
させたことの責任を取らず、謝罪の姿勢も見せません。
 あらかぶさんは苦しい闘病を経て退院できましたが、このような東電らの対応
に怒り、2016年11月東電と九電相手に(一時玄海原発で働いた)損害賠償裁判を
起こしました。
 「この裁判を起こしたのは東電らに自分の責任にしっかり向き合ってほしいか
ら」「収束作業に従事した労働者の一人として他の作業員のためにも裁判に踏み
切りました」「なんとか収束させたい一心で作業に当たった私たちを使い捨てに
するような扱いを東電はしてきました」とあらかぶさんは述べています。
 裁判で、東電はあらかぶさんの被ばくを微々たるものと過小評価しています。
しかし放射線をさえぎる鉛のベストが必要な作業員全員にいき渡らないなど、放
射線管理がずさんな現場での作業の結果、記録されている以上の被ばくをしたと
考えられます。
 病気を発症しても労災認定を求めたり、裁判に訴えたりできず、泣き寝入りし
ている元作業員たちも大勢いると思われます。その人たちと今、過酷な現場で働
いている人たちのためにもがんばると、あらかぶさんは決意しています。


.. 2018年05月21日 11:42   No.1403011
++ 渡辺寿子 (大学生)…79回       
10.あらかぶ裁判を支援し被ばく労働軽減を訴えよう!

 福島第一原発事故の収束作業で働く多くの労働者がいなければ、福島第一原発
の現場は今より大変なことになっていて日本中にもっと放射能被害が及ぶことで
しょう。
 福島第一の現場の放射線量はだいぶ下がってきているといわれますが、まだま
だ被ばく労働は続きます。
 廃炉に向けて将来的に、溶けた燃料デブリの取り出しなども検討されているよ
うですが、高線量被ばくや放射能拡散の危険を伴う工程は考え直すべきです。
 違う廃炉の方法を検討すべきです。被ばく覚悟で働いている労働者にこれ以上
の犠牲を押しつけるべきではありません。
 私たちにできるささやかな運動として、あらかぶ裁判を支援し、収束作業に従
事する労働者の作業環境と待遇の改善(ピンハネなどなくす)を訴えていくべき
だと思います。

11.平和的生存権をうたう憲法を守ろう!

 5月3日は憲法記念日でした。前日の雨も上がり、6万人が集まりました。憲
法は平和のうちに生きる権利、健康で文化的な生活をする権利を保障しています。
 原発はいずれの権利も侵害します。
 戦争を指向し、原発を推進する、憲法を壊すアベ政権にあらがって私たちと子
孫の生存を守っていきましょう!

 (「原発いらない!ちば」ニュース5月号より了承を得て転載)

.. 2018年05月21日 11:51   No.1403012


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