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東電へ抗議広がる 避難者ら怒り 税金注入「福島のため」
茨城県東海村の日本原子力発電(原電)東海第二原発の再稼働を後押しするた め、筆頭株主の東京電力は、原電に資金支援する方針だ。 東電は福島第一原発事故を起こし、廃炉や賠償のため、巨額の税金が注入され ている。 そんな東電が他社を支援することに、避難者らが批判の声を上げ、反対の意思 を示す署名活動も始まり、抗議の輪が広がっている。
「福島への責任を果たすために存続が許された破綻企業の東電が、原電支援な ど許されない」 福島第一原発事故の避難者らでつくる団体「福島原発30キロ圏ひとの会」など 10団体が4月、原電を支援しないよう東電にそう申し入れた。 ひとの会の世話人を務め、自身も福島県大熊町から新潟県に避難している大賀 あや子さん(45)は「再稼働すれば再び事故が起きるかもしれない。私たちのよう な被害者を二度と出してはならない」と訴える。(中略)
原発問題に詳しい経済学者で金子勝・立教大大学院特任教授は「原発は、採算 が取れなくなりつつある。東海第二を再稼働させても、費用を回収できるか分か らない。支援を決めた東電の幹部は、背任に近い行為をしているのではないか」 と指摘した。 (5月15日夕刊6面より抜粋)
.. 2018年05月16日 11:31 No.1401001
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