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2013年がれき撤去と汚染米問題との関連をなかったことにする | 原子力規制委員会 | 岩波科学の論文も読まずに記者の質問を即座に否定する更田委員長 | 原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その168 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク)
「工学的常識と申し上げると、ちょっと偉そうな言い方かもしれないけれども、 福島第一原子力発電所のがれき撤去作業と米から出た値との関係を結びつけるの は無茶だと思うし、私は因果関係はないという認識に変わりはありません」 更田委員長が5月9日の記者会見で岩波書店編集部の質問にこう答えた。この 言葉を信じる人もいるかも知れない。 しかしながら、青木美希「2013年汚染米問題を“なかったこと”にした原子力 規制委員会と秘密会議」(岩波科学2018年5月号)を読めば、原子力規制委員会が 他省庁より突出してがれき撤去と汚染米問題の関連を非科学的・政治的に否定し 続けており、それ故に更田委員長も論文を読んでないといいながら即座に関連を 否定した、ということが分かる。 問題点は、2013年8月19日の福島第一原発がれき撤去作業による放射性粉じん 飛散と、北北西方向に10〜20km離れた南相馬市の水田で収穫された米に基準以 上の汚染が発見されたこと、との関連をどう見るかだ。 詳細は、同文を読んでいただきたい。ここでは次を転記するのみとする。
○東電が、放射性セシウム放出量を、当初4時間で4兆ベクレル、後に1兆 1200億ベクレル、さらに「最大2600億ベクレル」と公表し、検討会では「1100億 ベクレル」と当初の36分の1に減じて公表した。 ○規制委資料(2014年)「放射性セシウム降下量―実測値と計算値―」では計算 値が実測値を大幅に下回っていて説明力が無い。にも拘らず、この計算で南相馬 市への降下量はわずかと推計。 ○エネ庁職員さえ「飛散はあり得る」と述べ、東電社員はがれき撤去と米の汚染 に関連がある可能性を認め、農水省が「がれき撤去による可能性は無いと明確に 説明できる決定的な証拠はあるんですか」と疑った。にも拘らず、”秘密会議” で規制委が両者の関係を「ほぼない」と断定した。
.. 2018年05月16日 10:40 No.1399001
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