|
日の出(サンライズ)計画というものがあります。サンライズのSUNはスイス(スイッツランド)のSと国連のUN。続くとRISEは、研究開発(R&D)センターのR、アイスランドのI、証券・外国偽替(セキュリティーズ&フォレン・エクスチェンジ)市場のS、最後のEはラテン語とフランス語をムリヤリひっつけただいぶ苦しい語呂合わせで、大量国外脱出(エクサダス・アン・マス)のEだという。
語呂合わせの苦心のほどは認めるとして、問題は計画の内容です。発表記者会見で、委員長の官房長官が説明したところによると、内容のアウトラインは次のとおりです。第一は、国連。創設当初の思惑とだいぶ食い違って、思うように牛耳れなくてあせり出したアメリカは、前まえから本部機構をニューヨークから追い出しがっていました。
だが、自分からはいいだせません。そこに目をつけたのが日本は、国際貢献という名のキレイごと外交には、うってつけです。それに、こういう国際機構を抱えこめば、最高の人質とばかりに、日本誘致を計画の目玉にしました。
21世紀に予想される、ワシントン・東京間3時間のオリエント・エクスプレス極超音速機の就航や、衛星通信ネットワークの発達を考えれば、遠東も遠くない。幸い、日米安保条約自体が変身することも計画に入っていたので、沖縄の巨大な軍事基地の跡地利用が第一候補に上り、案外すんなり青写真ができ、国連総会でも承認されました。
1988年は、ちょうどアメリカの公共事業対日参入問題で、もめていました。本部ビルなど主要建築業連合体、道路網、港湾施設なども韓国を含むアジア合同機構と国際分業計画も、各国から歓迎されるという。そんなことは、問題のほんの入口。金もそれほどのことではなかったのです。
日本の国連経費への分担出金は、アメリカの2億1290万ドルにつぎ(ソ連の7390万ドル、西ドイツの5980万ドルを越して)7850万ドルと加盟国中第2位でした。もっとも、アメリカは、1988年8月現在で、4億6690万ドルも滞納していました。政府は、特別予算を組み、国民の国連崇拝にあやかって特別マル優扱いの国連公績も発行。
.. 2018年04月24日 10:41 No.1386001
|