返信


■--無条件降伏政策
++ 六 (大学生)…78回          

アメリカは日本が開戦するとすぐ、日本の占領政策の検討をはじめた。(日本はというと、占領政策どころでない、いついい条件のところでやめるかが、終戦対策であった。そして最悪に近いところまで終戦の手をうつことができなかった。しかも終戦阻止の内部の敵とたたかわねばならなかったから、条件はよけい悪くなった)。日本は無条件降伏をしたかしないかで論争があった。理屈はどうにでもつくから、もはや論争にはあまり意味はあるまい。もし日本が無条件降伏した場合、アメリカは「to the people of japan」という布告文のなかで、アメリカは日本国を独立国としての存在を終息させる権利を持つようになる(アメリカはそうはしないけれど権利としては持つ)ということを言おうとした。日本がポツダム宣言を受諾した結果jcs1275文書はボツになったのである。だから日本はアメリカが大日本帝国を解体させる権利をもつという考えを放棄させるところまでは戦った。犠牲が多きすぎたがその点よく戦ったというべきである。アメリカの占領政策は日本の解体をはかったかというと、これは簡単にはいえない。アメリカに都合のよいような国にしようという政策はとったであろう。そして大多数の日本国籍人が精神的に無条件降伏したかもしれない。
.. 2008年07月20日 21:40   No.138001

++ タク (部長)…233回       
日本の奴隷のような将来にたいする懸案はこの時から始まっていたのですね。私は今日の国際情勢や国内事情について、特別の資料といったものを何ひとつ持っていません。国民の大部分が私と同じように、日々の新聞や雑誌から天下の形勢を推測しているものに過ぎないでしょう。そしていつも半信半疑です。確実にわからないことばかりだから、見当違いもあるだろうし、余計な憶測もあるだろう。そういう人間の話として聞いていただきたい。日本はいまなお占領されています。無条件降伏をした国だからです。占領軍の命令や指示は、日本国すべての法律、国会の上にある絶対的なものです。当たり前のことなのですが、我々はこの事実を忘れているのではないでしょうか。占領政策の巧みさ、日本人のあきらめ、どうにでもなれ、自分さえよければ、戦時中の抑圧に対する反作用、さまざまの理由があると思います。敗戦直後から、「負けてよかった」という声も聞かれたが、こういう心理状態の上に、巧妙な政治劇が行なわれてきたのでしょう。吉田茂首相はサンフランシスコで、周知のとおり講和条約と安全保障条約に調印しました。それは重光外相が、ミズリー号上で降伏文書に調印したその延長であり、敗戦の最終判決書への無条件降伏だったのです。非常に美しい言葉によって飾られた完敗に違いなかったと私は思っています。

.. 2008年07月22日 08:15   No.138002
++ 六 (大学生)…79回       
日本は軍事的に無条件降伏をした。これは誰も認めることでしょう。問題は軍事力なしで、正義の主張ができるかということです。常識(腐った常識かもしれませんが)ではできないということです。相手が正義の国ならそれは簡単にできる。しかしまだ地上に正義の国はない。暴力団を相手に正義の主張ができるか。これは血を見ることなくして不可能に近いでしょう。アメリカは占領政策として、ポツダム宣言の条件について、日本からの抗議はうけつけないという方針をうちだした。こういう条件であるから、戦争を終結せよ。軍隊は無条件降伏せよと言ったのだから、約束をまもるならば、ポツダム宣言の条件を逸脱してはならない。ところがポツダム宣言を逸脱しても日本政府は文句をつけなかった。文句をつける奴は公職を追放するのだから、結局ご無理ごもっとものやつが指導者となることになる。日本は無条件降伏していないと、東京裁判で清瀬弁護人は主張したけれど、政治家がそういう主張をすれば、指導的地位にはいられない。アメリカの方針がそうなっている。無駄な血を流さないためには、無条件降伏ごもっともとやっていればいいのだけれど、正義を主張して少々流血の騒ぎがあっても日本の将来にはよいことになったかもしれない。これは何ともいえない。少々ではすまなかったかもしれない。
.. 2008年07月26日 21:55   No.138003
++ タク (部長)…234回       
現在のアメリカや日本は、主権在民の民主国家です。国民が政治を決定しています。それは無条件に良いことなのでしょうか。民主主義の本質は主権在民ですが、主権在民とは「世論がすべて」ということです。そして、国民の判断材料はほぼマスコミだけですから、事実上、世論とはマスコミです。言い方を変えると、日本やアメリカにおいては、マスコミが第一権力になっているということです。

ロックやモンテスキューの言い始めた「三権分立」は、近代民主制の基本となっていますが、現実にはこの立法・行政・司法の三権すら、今では第一権力となったマスコミの下にある。民主主義がそんな事態に陥ることは、誰も想像していなかったのではないでしょうか。政治においては「ポピュリズム」ということがよく言われますが、民主主義国家でこれだけマスコミが発達すれば、行政がポピュリズムに流れるのはほぼ必然でしょう。立法も同じです。立法を担っているのは政治家で、その政治家を選ぶのは国民なのですから。

肝心要の司法でさえ例外ではありません。裁判所は国民の気持ちを横目で睨みながら判決を出しているとしか思えません。いま世界中の人々が罹っている悪疫があります。英語で「ポリティカリー・コレクト(政治的に正しい)」と言われるもので、実は「弱者こそ正義」という考え方です。弱者とは通常、女性、子ども、高齢者、障害者、マイノリティなどを意味します。このあまりに素朴な哲学は、現代人の偽善を触媒にして、ここ十数年間で世界に広がりました。だからO・J・シンプソンやマイケル・ジャクソンが無罪になるという、誰もが首を掲げるような判決が出るのです。

.. 2008年07月30日 07:03   No.138004
++ 伝 (大学生)…82回       
現代では先の戦争でとっとと降伏すればよかったという人が多いかもしれませんが、英米は無条件降伏をうたっていたから、国家の存続のためには簡単に降伏するわけにはいかなかった。全軍を特攻化してでもまもろうとしたのは、国体の護持と皇土の保衛という条件でした。ポツダム宣言を受諾するときにも国体の護持ということが問題となった。しかし、ここで問題なのは、国体とは何かということが、理性的に日本人にもよくわかっていなかったということです。アメリカ人にはなおさらわからない。わからないだけでなく誤解したかもしれない。その後、あれほどの犠牲をはらってまもろうとした国体とは何だったのかと、こういうことを考える人はほとんどいなくなりました。政体はたてまえとしてはかわった。しかし現実的には、戦前だって政体としては天皇に主権があったわけではない。私は今の政体はポツダム宣言に言う日本国の終局の政体ではないと思っています。それがどのようなものになるかは行動によって把握するしかない。
.. 2008年08月02日 17:46   No.138005
++ タク (部長)…235回       
敗戦直後から、「負けてよかった」という声も聞かれたが、こういう心理状態の上に、巧妙な政治劇が行なわれてきたのでしょう。吉田茂首相はサンフランシスコで、周知のとおり講和条約と安全保障条約に調印しました。それは重光外相が、ミズリー号上で降伏文書に調印したその延長であり、敗戦の最終判決書への無条件降伏だったのです。非常に美しい言葉によって飾られた完敗に違いなかったと私は思っています。

.. 2008年08月11日 11:05   No.138006
++ 六 (大学生)…81回       
日本国がミズリー号上で降伏文書に調印すると、連合軍は日本国民に対して、「日本帝国政府の連合国軍に対する無条件降伏により日本国軍と連合国軍との間に長期に亘り行われたる武力紛争はここに終結を告げたり云々」という軍事布告を行おうとしました。重光外相は連合軍が直接国民に布告するという形の中止を要望して、そのことはきかれたけれど、日本国政府が無条件降伏したということは、否定しなかったらしい。内部的にはかなりわけのわからない説明をしています。「明治維新の時においても対外的に、実質的に無条件降伏であった」などと8月28日の記者会見で言っています。これらはごまかしです。ポツダム宣言を受諾して降伏することは無条件降伏ではなかった。しかし、ポツダム宣言を受諾して降伏するに際しては条件がまもられるよう政治的努力をすることが必要であった。しかし軍隊が無条件降伏して、外交的にポツダム宣言の条件の履行を要求することは、尋常の政治家のなしうることではなかった。自分の命とひきかえに主張してもアメリカは無条件降伏政策を強要したかもしれない。しかしポツダム宣言では「吾等は日本国政府が直に全日本国軍隊の無条件降伏を宣言し、且つ右の行動における同政府の誠意につき適当かつ充分なる保証を提供せんことを同政府に対し要求す」とあるから、政府において何等かの措置を講ずるべきであった。しかしこのような超責任をとりうる政治家はいなかった。東郷外務大臣もこの点では感心しない。そうできるものではないことはわかるが、政治の欠如があった。大西たきじろう中将なんて、腹などきらずにマニラに行くことを願いでるべきである。それが責任である。口だけでいうのは簡単だから、軽々しく言うのはいかんけれども、そう思う。
.. 2008年08月15日 18:08   No.138007
++ タク (部長)…236回       
日本はいまなお占領されています。無条件降伏をした国だからです。占領軍の命令や指示は、日本国すべての法律、国会の上にある絶対的なものです。当たり前のことなのですが、我々はこの事実を忘れているのではないでしょうか。占領政策の巧みさ、日本人のあきらめ、どうにでもなれ、自分さえよければ、戦時中の抑圧に対する反作用、さまざまの理由があると思います。

.. 2008年08月19日 06:22   No.138008


▼返信フォームです▼
Name
Email
ホームページ    
メッセージ
( タグの使用不可 )
Forecolor
アイコン   ICON list   Password 修正・削除に使用