返信


■--ストップ玄海原発再稼働!
++ 青木幸雄 (小学校低学年)…9回          

広瀬隆『白熱授業』
 |  九州連続講演のご案内・2月分
 └──── (宮崎の自然と未来を守る会)

  (前略)
 この国は世界有数の地震・火山国です。それも現在は活動が非常に活発です。
自然災害や工学的問題、あるいは人為的問題などで福島第一原発事故のようなこ
とが起これば、この国の未来は閉ざされてしまいます。
 そうでなくても、原発を運転すれば必ず、巨大事故リスクとともに行き場のな
い核のごみが増え、国民や将来世代に負担を押しつけるばかりです。

 「ストップ玄海原発再稼働と再生可能エネルギーへの転換」を実現するために、
九州各地の皆さんと手をつなぎ、故・藤田祐幸さんらと長年反原発を訴えられて
来た広瀬隆さんに、日本の原発をめぐる危機的状況を語ってもらいます。
みなさまのご協力をお願いします。

ストップ玄海原発再稼働!広瀬隆「白熱授業」九州連続講演

    【日程(時・開演・開催都市・会場・主催・連絡先)】
○2月24日(土)14:00・鳥栖市・鳥栖キリスト教会・原発を考える鳥栖の会
 090-4276-4438
○2月25日(日)13:30・北九州市・ウェル戸畑多目的ホール・
 北九州から脱原発社会を考える会・093-964-6127
○2月26日(月)17:30・大分市・大分市コンパルホール4階集会室・
 311いのちのわ実行委員会・090-1348-0373
○2月27日(火)19:00・宮崎市・宮崎市民文化ホール(イベントホール)・
 広瀬隆さんの話を聞く会・080-5272-2587
○2月28日(水)19:00・八代市・やつしろハーモニーホール・
 広瀬隆さんの話を聞く会・090-7989-4930
.. 2018年01月25日 11:21   No.1320001

++ 柳田 真 (社長)…282回       
省エネさんせい、節電さんせい
 |  今の時代に必要で重要なスローガン
 └──── (たんぽぽ舎)

・脱原発(基本)法が1月10日原自連の記者会見で発表される。大賛成だ。
 この実現に私達も共に努力を続けたい。
・同時に「省エネ、節電」のスローガンが大事で必要だと思う。
 私たちは、電気、その他のエネルギーを「使いすぎ」ではないかと
 思う。(小出裕章氏の指摘)
 自分の少年時代を振り返ってみて今よりずっとエネルギー消費量は格段に
 少なかったので特にそう思う。
・街を歩いていて「省エネさんせい、節電さんせい」の13字ポスター(動物の
 くまさんが掲げている)を時折みかける。
 大賛成だ。今の時代に必要なスローガンだと思う。
 コカ・コーラ社制作のポスターである。
 「原発やめよう」を運動として進める、と共に、「省エネさんせい、
 節電さんせい」をもう一つの大きな柱としたい。
・自然エネルギー、再生可能エネルギーについては、世界的な潮流と
 なっている。
 大枠は進めながら、同時に指摘されている幾つかの問題点(弊害)に
 ついてたんぽぽ舎としての討論を早く進めたい。
 「原発やめよう」で30年やってきた団体だが、自然エネルギーに
 ついても、もう一歩深い討論が必要である。

.. 2018年01月26日 08:22   No.1320002
++ 上岡直見 (高校生)…62回       
〔環境経済研究所(技術士事務所)〕

 昨年12月に刊行された核軍縮・平和に関する資料集だが、下記の内容紹介のサ
イトを見てもらえばわかるように、出典がしっかりした豊富な資料で非常に役に
立つ。

 北朝鮮のミサイル発射で大騒ぎしているが、米国はそれ以上にミサイルを発射
していることや、世界中で非核条約が広がっていること、日本の米軍基地関係の
資料も豊富だ。

 核には核で対抗するしかないというような世論にどのように対応してゆくか、
巻頭の遠藤誠治氏の論考も参考になる。

緑風出版『イアブック「核軍縮・平和2015-17」-市民と自治体のために』

.. 2018年01月26日 08:57   No.1320003
++ 山崎久隆 (社長)…749回       
誰も審査しないプルサーマル原発の安全性 (上)
 |  原子力規制委も投げ出しているプルサーマル計画
|  原発の安全性審査に「プルサーマル原発の安全性」はない
 | プルサーマル計画は核のゴミ問題を深刻化させる
 └──── (たんぽぽ舎)

目次ue
1.現状…燃やすあてがないプルトニウム利用計画
  核燃料再処理をやめよ
2.帳尻あわせも不可能
3.原子力規制委の怠慢、
  過酷事故対策として追加した設備類を調査審議すべき
 (以下は「下」に掲載)
4.プルサーマルの安全審査をやり直せ
5.電力会社ごとのプルトニウム収支問題
6.プルサーマル計画は核のゴミ問題を深刻化させる


1.現状…燃やすあてがないプルトニウム利用計画
  核燃料再処理をやめよ

 現在稼働中の原発は4基、伊方原発3号機も定期検査が終われば2018年2月に
稼働する予定だったが、広島高裁の仮処分決定により9月末まで運転差止が実現
した。
 伊方原発3号機を含め5基のうち3基がプルサーマル原発で、他は高浜3、4
号機だ。規制委はプルサーマル原発を狙って優先審査をしたと思われる。
 日本のプルトニウム利用計画は、3.11以後に事実上破綻状態となり、再処
理で取り出していたプルトニウム約48トンは使うあてがなく、それにもかかわら
ず六ヶ所再処理工場の建設を中止しなかったため、燃やすあてがないプルトニウ
ム利用計画となっている。

2.帳尻あわせも不可能

 プルサーマルは100万kW前後の原発では最大で炉心の3分の1をプルトニウム
燃料体(MOX燃料体)で運転する。その際に0.3〜0.4トン(核分裂性プルトニ
ウム換算)のプルトニウムを消費する。
 電源開発が建設中の大間原発(ABWR型138.3万Kw)だけは炉心全部をMO
X燃料にする計画で、約1.1トンのプルトニウムを消費する。
 3.11時点で建設中だった原発のうち、大間だけが建設を継続したのは、こ
れが理由である。(建設中は他に島根原発3号機があり、こちらはほとんど完成
しているが、島根2号機の新規制基準適合性審査が終わらず完工していない。)
 

.. 2018年01月29日 08:16   No.1320004
++ 山崎久隆 (社長)…750回       
六ヶ所再処理工場が稼働すれば年間8トン程度のプルトニウムが抽出される見
通しで、この量はプルサーマル原発ならば約16基分だが、大間を含めれば15基に
なり、条件が緩和するというわけだ。
 現在運転中のプルサーマル原発は伊方を含めても3基だから、現状は大幅な余
剰である。
 そのこともあり、安全上の問題を起こし規制基準適合性審査が中断している六
ヶ所再処理工場の完工時期を日本原燃は21年上期へと3年先延ばしした。23度目
の延期だ。
 プルサーマルの認可は3.11以前には泊3、大間、女川3、福島1−3、柏
崎刈羽3、浜岡3、高浜3、4、島根2、玄海3の10基だった。このうち規制基
準適合性審査が済んでいるのは高浜3と4、伊方3のみ。審査中は泊3、浜岡3、
島根2、大間の4基である。
 なお、玄海原発3号機は2018年3月に再稼働を予定している。神戸製鋼所のデー
タ偽造事件で調査に時間が掛かり使用前検査が遅れたためだという。それまでは
2018年1月の再稼働を計画していた。同じく4号機は3月が5月に変更されてい
る。期だ
 電気事業連合会は2010年までにプルサーマル実施原発を16〜18基程度としてき
た。海外再処理分の残り37トンと国内約10トン及び六ヶ所再処理工場からのプル
トニウムを消費するために必要量を計算した。
 原発がほとんど止まっている現状では、この計画が実現される見通しは立って
いない。従って国際公約でもある「可能な限り早期に受給をバランスさせる」こ
とは不可能だ。
 現在の規制基準適合性審査済及び申請中の原発26基のうち3分の2をプルサー
マル原発にしなければ消費しきれない。

3.原子力規制委の怠慢、
  過酷事故対策として追加した設備類を調査審議すべき

 規制委は新規制基準適合性審査ではプルサーマルの審査をおこなっていない。
 伊方も高浜も、地震や津波など設置許可時と条件が大きく変わった点について、
設置許可変更申請を事業者から提出させ、申請書類の審査と過酷事故対策として
行われた工事の確認を審査したに留まる。設置許可申請やプルサーマルの審査で
行われている立地評価や炉物理的な評価は、全く行われていない。

.. 2018年01月29日 08:26   No.1320005
++ 山崎久隆 (社長)…751回       
 規制委の言い分は、過去の審査で行われた評価について改めて審議調査する必
要はないということらしいが、それはおかしい。条件がまるで変わった地震や津
波評価、火山ガイドなどに関しては、それを個別に審査する以前に立地そのもの
が正しかったのかを検証すべきだし、過酷事故対策として追加設置した設備類に
ついても原子炉設備として本当に正しいのかをプルサーマル原発の観点から調査
審議すべきである。

 3.11以後に福島第一原発事故の教訓と称して緊急対応で実施された仮設の
注水設備や電源車などの対策は、あくまでも応急対策であり、これを恒久的な原
子炉保護設備にするべきではない。成立性に大きな疑問のある消防ポンプ車によ
る代替注水設備(原子炉圧力容器や格納容器、使用済燃料プールに対して既存の
設備が使用不能となった際に消防用ポンプ車などを動員して注水する設備)や格
納容器の代替循環冷却系(サプレッションプール水を外部に引き出し循環させ除
熱できる系統の設備)など、既にいくつもの原発で施工してしまっているが、こ
れらの成立性確認のための実規模試験などは一つも行われていない。

 特に格納容器ベントは、最後の砦として放射能を封じ込めるはずだった格納容
器に穴を開けてしまうのだから、その妥当性を一から問い直すべきである。
 こうした規制委の怠慢に加え、MOX燃料を使った際の核燃料の挙動やメルト
ダウンへの影響、溶融燃料を含む臨界や再臨界のリスク、制御棒挿入失敗(AT
WS)の際の挙動の違いなど、これまでのプルサーマル原発の審査では一切「大
した違いではない」から無視されてきたのである。 

.. 2018年01月29日 08:47   No.1320006
++ 柳田 真 (社長)…283回       
.「再稼働阻止全国ネットワーク」が
 |  13号ニュース発行・よみごたえ
 | 大飯原発、伊方原発、若狭の原発群、東海第二原発、川内原発の記事
 └──── (たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)

 (原発)再稼働阻止全国ネットワークの13号ニュースが、1月10日発行されまし
た。6頁でよみごたえがあります。
 主な内容は…

1頁…「再稼働ラッシュに抗する 第20回全国相談会(福井)」
          天野惠一(再稼働阻止全国ネットワーク事務局)
2頁…12/3大飯原発再稼働反対!現地集会報告
          若泉政人(サヨナラ原発福井ネットワーク)
3頁…STOP!伊方原発高松集会を終えて
          名出真一(脱原発アクションin香川)
4頁…若狭の原発全廃に向けて
   「若狭の原発を考える会」の当面の活動計画(案)
          木原壯林(若狭の原発を考える会)
5頁…東海第二原発の再稼働阻止!最重点で闘おう 東京に一番近い原発、
   被災した老朽原発、原電は赤字会社
   東京圏での大衆行動と茨城との共闘がキメ手だ
   2018年 脱・反原発の課題と展望
      柳田 真(再稼働阻止全国ネットワーク、たんぽぽ舎)
6頁…大飯全国相談会に参席して   須藤光郎

「13号ニュース」ご希望の方は、以下までお申し込み下さい。
サポーター(ニュースを送付致します)の申し込み方法
1年で、3000円です。
「サポーター希望」と明記の上、ご氏名、住所、電話番号をお知らせ下さい。
郵便振込は 00110-0-688699 加入者名 「再稼働阻止全国ネットワーク」
「再稼働阻止全国ネットワーク」 TEL 070-6650-5549
住所:〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町2-6-2
         ダイナミックビル5Fたんぽぽ舎気付

.. 2018年01月29日 08:58   No.1320007
++ 木原壯林 (大学院生)…105回       
.「原発に頼らない社会を!原発はなくても何の支障もない」
 |  1月26日(金)に京都の金曜行動で配布されたビラの見出し
 └────  (若狭の原発を考える会)

 昨年暮れの広島高裁の決定を裏付けるかのように、草津白根山が噴火し、自然
の脅威と人間の無力さを再認識させています。
 改めて、火山大国、地震大国に原発があってはならないとの思いを強くしまし
た。??
 また、この火山噴火と原発とを関係付ける新聞記事やTV放送が全くといって
良いほどないのは、どうしたことかと気になります。

 ※1/26「京都の金曜行動で配布されたビラ」の内容については
  今後、メールマガジンで紹介致します。


.. 2018年01月29日 11:15   No.1320008
++ 木村雅英 (社長)…273回       
新規制基準は「世界最高水準」でも
 |  「世界で最も厳しい基準」でも絶対にない
|  既存原発の稼働を認める為の「緩きに過ぎ合理性を欠く」
 | 新規制基準に騙されるな
 | 原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その156
 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク)

 世耕経産相は1月1日の年頭所感で「原子力規制委員会によって世界最高水準
の新規制基準に適合すると認められたものについて、地元の理解を得ながら再稼
動を進めてまいります」と述べた。
 電気事業連合会がパンフレットで「私どもは新規制基準への対応にとどまらず、
世界最高水準の安全性を目指し、自主的かつ継続的に安全性向上に取り組んでま
いります」と書いている。
 これらに騙されたからか、野党国会議員まで新規制基準は「世界最高水準」と
言う。
 しかし、これらは真っ赤な嘘である。
 このシリーズで縷々述べたように、また多くの専門家が語っているように「新
規制基準」は「世界最高水準」では絶対にない。
 既存原発を稼働させるための「新規制基準」は、東電福島第一原発事故検証も
せずに策定され、津波対策の為に「電源車とポンプとドリル」を買えばいいと揶
揄されるほど甘いもので、米国で対応済みの15個の規制項目が無視されているな
ど、まさに国内54基の既存原発を稼働させるための甘い甘い基準であり、「世界
最高水準」では全くない。

 例えば、耐震対策はあまりに緩く、基準地震動が小さすぎることを多くの地震
学者が早くから指摘してきた。
 さらに、2016年に熊本大地震が続く中で、何と基準を作成した島崎前委員長代
理でさえこの大地震を受けて基準地震動の見直しを進言し、岡村高知大教授・長
沢大阪府立大学名誉教授・政府の地震調査研究所などが揃って基準地震動の過小
評価を指摘しているにもかかわらず、基準地震動の推定方法を何ら見直しもせず
審査を続行している。
 さらに、複数基立地・同時稼働を容認し、ストレステストやコアキャッチャー
や受動的安全装置や放射能汚染水対策等を義務付けていない。
 また、立地指針を無視し、避難計画(IAEA深層防護第5層)が絵に描いた
餅で終わっていても稼働を容認している。

.. 2018年01月29日 11:23   No.1320009
++ 山崎久隆 (社長)…752回       
誰も審査しないプルサーマル原発の安全性 (下)
 |  原子力規制委も投げ出しているプルサーマル計画
|  原発の安全性審査に「プルサーマル原発の安全性」はない
 | プルサーマル計画は核のゴミ問題を深刻化させる
 └──── (たんぽぽ舎)

目次準」
4.プルサーマルの安全審査をやり直せ
5.電力会社ごとのプルトニウム収支問題
6.プルサーマル計画は核のゴミ問題を深刻化させる


4.プルサーマルの安全審査をやり直せ

 MOX燃料体とウラン燃料体では融点が20度ほどMOXが低くなる。一方、運
転時の燃料体中心温度はMOXのほうが高くなる。その差は合わせても200度にも
ならないとされる。運転時の温度は1600度だが融点は2600度ほどだ。1000度もギ
ャップがあるから200度程度は誤差範囲と思っているのだろう。
 しかし、炉心溶融に至る場合、どこかで溶融温度と燃料温度はクロスする。M
OX燃料は溶融が早く起きるのである。
 プルトニウムの含有率が高く熱中性子の吸収特性が高いMOXは、制御棒の効
きが悪くなる。この現象についても炉の停止余裕は十分にあると説明されるが、
過酷事故時、特に巨大地震に襲われたら大きな縦揺れや横揺れで制御棒の挿入遅
れが発生する。
 MOXのほうが1割程度制御棒の効きが悪いことは分かっているから、挿入失
敗や遅れに対してかなり不利である。炉内の中性子量がウランに比べて少なくな
るので、炉心安定性が悪くなる。条件によっては地震の揺れなどが起因して原子
炉停止以前に暴走する可能性もある。
 全電源喪失はもちろん、基準地震動や基準津波、火山ガイドの大幅な変更に対
しては、」全て不利に働くのだから、再度安全性の評価をやり直す必要がある。

.. 2018年01月29日 11:30   No.1320010
++ 山崎久隆 (社長)…753回       
 ところがパブコメなどへの規制庁の回答は次の通りだ。
 『MOX燃料の使用は、既に許可されたものであり、今回の新規制基準適合性
審査では、MOX燃料の使用を前提として、重大事故等への対策が、新規制基準
へ適合しているか審査したものです。審査では、重大事故等の進展に影響する燃
料の核的特性、物性、照射挙動等に係る諸特性を考慮し、ウラン燃料とMOX燃
料を炉心へ装荷する運用などを踏まえた条件のもとで、重大事故等時における炉
心損傷防止対策、格納容器破損防止対策、使用済燃料貯蔵槽における燃料損傷防
止対策等が有効であることなどを確認しています。』
 確認といっても単なる机上の空論に過ぎない。

5.電力会社ごとのプルトニウム収支問題

 国は、プルサーマル計画の見通しも余剰プルトニウム対策もない中で、全電力
で再処理前提の核燃料サイクル計画を進める妥当性を説明していない。
 プルトニウムの所有者である電力会社ごとの収支バランスも未知のまま。プル
トニウム利用計画が事実上ない北陸電力などは、保有するプルトニウムをどこか
に売却するしかない。
 また、東電を例に取れば、プルサーマル計画を予定し認可を受けている原発は
柏崎刈羽原発3号機のみだが、中越沖地震により破壊されて既に10年以上たつ。
再稼働の見通しどころか廃炉の第一候補と思われるほどだ。
 柏崎刈羽原発6、7号機でプルサーマル計画を進めるにはプルサーマル原発の
認可を得ていないので審査が必ず必要だ。これに数年はかかる。東電の保有する
プルトニウムは電力会社では最大(約9トンで31%相当)だが、これが使うあて
のない最大量になる。

 各電力会社の保有するプルトニウムの一部は大間原発の稼働に際し、これまで
原発を動かしたこともない電源開発に売却される。この点は大変重要な問題であ
る。プルトニウムを売却することは安全上も、核不拡散上も問題が大きい。反対
の世論形成が必要である。
 東電が発生させた核のゴミは、あくまでも東電の責任で処理すべきであり、有
価物であるとの名目を付けて他に売却し責任を転嫁することは許されない。

.. 2018年01月29日 11:36   No.1320011
++ 山崎久隆 (社長)…754回       
6.プルサーマル計画は核のゴミ問題を深刻化させる

 MOX燃料体の再処理の見通しが立たないので、核のゴミ問題をより深刻化し
てしまう懸念がある。
 MOX使用済燃料は、第二再処理工場などで再処理する(出来る)との説明を
国は行っている。しかし根拠も具体性も全くない。
 MOX使用済燃料については、世界中で商業規模の再処理をしたことがない。
その計画もない。
 現状では各原発の使用済燃料プールに貯蔵することになっている。これが燃料
プールの容量を大きく圧迫する。
 既に既存の使用済燃料で一杯に近い原発が各地にあるのに、そのうえ運び出す
見通しの立たないMOX使用済燃料を入れておくのは困難だ。
 このため既存の使用済燃料は乾式貯蔵や中間貯蔵施設(関電や東電)に移し、
プールをMOXのため空ける、などとする本末転倒な計画が進められる恐れが高
いのである。

 年明け早々、関電が使用済燃料を青森県むつ市の中間貯蔵施設に搬入すること
を検討中との共同通信記事が各地の新聞に掲載され、むつ市はもちろん青森県で
大騒ぎになっている。
 東電と日本原電が共同出資して設立した中間貯蔵施設「リサイクル燃料貯蔵」
について関西電力からの使用済燃料を受け入れるとの報道に対し、「当社は、東
京電力HD株式会社と日本原子力発電株式会社の共同出資により設立され、両社
の使用済燃料を再処理するまでの間最大50年間貯蔵する会社であり、両社以外の
使用済燃料を受け入れることはありません。」との報道発表をしているが、関電
が検討をしていることは間違いないだろう。

 本来は、プール貯蔵の危険性を回避するために乾式貯蔵を原発敷地内で行うこ
とに意味があるのであり、更に危険なMOX使用済燃料をプールに置いたまま他
の燃料を乾式貯蔵に移すなどもってのほかである。
 数十年にわたりプールに貯蔵していれば、MOX使用済燃料も乾式貯蔵に移す
ことは可能だが、その間のリスクは遙かに大きくなる。
 プルサーマル計画は一度限りのMOX燃料の使用では高コストなうえ資源節約
効果も期待できない。数次にわたる利用が大前提であるが、一回の再処理さえM
OXは技術的に困難である。(了)

.. 2018年01月29日 11:45   No.1320012


▼返信フォームです▼
Name
Email
ホームページ    
メッセージ
( タグの使用不可 )
Forecolor
アイコン   ICON list   Password 修正・削除に使用