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賠償拒否の、無責任企業 | 東電は「福島の復興支援のスポンサー」を標榜する資格無し | 国と東電は避難住宅提供とその賠償責任を放棄するな └──── (いわきから東京へ避難中)
◎ 「実質延長を歓迎」と、一瞬思ってしまいがちないやらしい枠組みです。 しかし、国と東電の目的は責任逃れ。またしても、尻ぬぐいは福島県であり、 区域外避難者の住宅提供打切りと同様の流れです。 私たちは「国と東電の加害責任放棄を許すな!」との声を上げねばなりません。
◎ 「賠償の枠組みの期限切れ」を受けて、「福島県の支援事業」に切り替える。 つまり、被害は終わったので賠償も終わり、以後気の毒な区域内避難者に対して 福島県が「支援」するということです。 東電としては賠償を完遂し、加害責任を果たし終えたので、以後福島県の復興 事業に対して支援の資金と人材を提供する、「立派なスポンサー企業」になると いうことです。
◎ 果たして、東電は、福島の復興支援を名乗り、この出資を行なう資格がある のでしょうか。現実の東電は、損害賠償を求める被害者の訴えのほぼ全てに反論 し、必要な賠償済んでいる(びた一文払わない)とのスタンスです。 これまでおこなっていた賠償(区域内の賠償や、区域外の営業損害)すら東電 の理屈で勝手に値引き、一方的に賠償打ち切りを迫って来ました。 東電は加害者であるにもかかわらず、被害者の声を無視する、横暴な無責任企 業です。このような企業に「福島の復興支援のスポンサー」を標榜する資格はあ りません。
◎ 私たちは、この責任放棄の目くらましスキームに惑わされてはいけません。 「実質」延長ではなく、「金の出入り」が延長しているだけです。 「本質」は、「東電と国の加害責任放棄」であり、批判をかわすため、金だけ は辻褄を合せたのです。 さらに東電はこの賠償打切りを狡猾に利用し、「放射能をまき散らした加害企 業」との汚れた企業イメージを、「復興支援する立派な企業」に塗り替えようと しているのです。
被害が継続している以上、これまで通り国の責任において住宅提供を続けさせ、 東電には住宅費用の賠償を継続させねばなりません。
.. 2018年01月19日 08:31 No.1317001
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