|
売れない→赤字→ | 来年平均10%の電気料金値上げ | 追い詰められる北陸電力?! └──── (反原発市民の会・富山)
1.過剰供給を自ら明かした北陸電力
この春から夏、北陸電力は、大型の火力発電所2基、計140万KWを定期点検を理 由に3カ月以上停止させた。定検後、1基に修理が必要となり、北陸電力は7月 21日の最大電力供給日を70万KWを欠いたままで乗り切らざるをえなかった。 ところが後に北陸電力は、7月21日の供給予備率は14.7%と発表し供給に不安 はなかったという。 一体どれだけ電気は余っているのかと唖然とするが、問題なのは、わざわざ夏 にかかる時期に2基の大型石炭火力を点検して、電力の過剰供給状態を自ら暴露 した北陸電力の真意のほうだ。 これでは、原発再稼働の必要性などないことを自分から明かしたようなものだ。
2.電気料金値上げに追い込まれた真の理由とは
さらに北陸電力は10月30日、突然来年4月からの電気料金値上げを発表した。 原発と親和的なオール電化や夜間割引制度利用家庭と大工場むけのもので、値上 げ幅は平均で1割弱になる。 この値上げの理由を北陸電力は、先の石炭火力の修理費とその停止のために動 かした石油火力の燃料費の割高分にあると説明した。 これはまったくおかしい。修理ばかりで石炭・石油の火力発電所がしょちゅう 止まっていたのはむしろ昨年、一昨年のこと。北陸電力の説明は志賀原発に関わ る費用を隠すための言い訳にすぎない。
すでに北陸電力は、2011年以降でも志賀原発に関わる津波などへの安全対策と 称して1500億円以上の経費をかけているという。そのうえ断層問題でのトンネル やトレンチ、ボーリングなどの費用もばかにできない金額だ。 総括原価方式で経費に転嫁できるとしても、それはあくまで電気が売れて料金 として回収できてこその話。 一時の値上げでしのげたとしても、顧客の減少は止まるまい。
.. 2017年12月20日 09:58 No.1307001
|