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大手電力会社は新規参入企業に「意地悪」? 再生エネルギー接続拒否の真相 ソフトバンク・孫社長の批判と電力大手の言い分 日刊工業新聞第二産業部・栗下直也
◎ 再生エネルギー事業者にとって、送電線に電気を送ることが難しい状況が続 いている。 東京電力福島第一原発事故以降、太陽光や風力の発電施設が急増したため、一 部地域では送電線の空き容量がなくなっているからだ。 中長期での安定運用を訴える電力会社側に対し、新規参入者からは電力大手が 送電網を独占する問題点を指摘する声も聞こえてくる。
◎ 「いかに日本の電力会社が言い訳で意地悪をしているか」―。11月6日、ソ フトバンクグループの孫正義社長は2017年4―9月期の決算発表の場で、日本の 電力会社の姿勢を批判した。 サウジアラビアなど海外で電力事業を推進する背景には日本では電力会社が送 電網を独占し、発電してもつながらないからだと指摘した。
◎ 2016年以降、東北や北海道を中心に再エネ業者が接続を断念する動きが出て きている。大手電力が保有する送電線に空きがなく、再エネ業者は送電線の増強 に莫大(ばくだい)な費用負担を求められるからだ。
◎ 孫社長の指摘は「本当に空きがないのか」という疑念だ。 京都大学の安田陽、山家公雄両特任教授の調べでは、東北地方4県(青森・秋 田・岩手・山形)の500キロボルトと275キロボルトの主要幹線14本の16年9月か ら17年8月末までの送電線の年平均利用率は、2%から18.2%だった。 (後略) (12/8ニュースイッチ14:10配信より抜粋)
.. 2017年12月15日 13:36 No.1306002
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