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<「核燃料はリサイクルできる」という神話>を | 信じるふりの経産省 | 院内ヒアリング集会で「核燃料サイクル」破綻を追及 | 経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の | └──── (経産省前テントひろば)
去る11月24日の院内ヒアリング集会「核燃料サイクル、日米原子力協定、エネ ルギー基本計画」で経産省(資源エネルギー庁)の「核燃料サイクル推進」方針 を確認した。が、それらの実現性については、ほとんどまともに答えられなかっ た。たし
日本は、未照射プルトニウムを約47トン(国内に10.8トン)保有しているばか りか、六ヶ所村と全国の原発立地に使用済み核燃料が約18000トンあり、使用済み 燃料中にもプルトニウムが約163トンある。すべて、長年の原発稼働と再処理の核 ゴミだ。 集会では、核燃料とプルトニウムの現存量、使用済み核燃料の再処理の法的根 拠、再処理についての過去の計画と実績、核燃料サイクルについての現在の計画 と実現性、プルサーマル発電問題、六ヶ所村の再処理について尋ねた。 経産省は、事業者に使用済み核燃料の再処理を強制し、プルサーマル発電を推 進している、使用済みMOX燃料も再処理する、と回答した。ところが、核燃料 サイクルの計画と実現とのかい離、再処理工場の当初計画と20回以上の延期を認 めながら、今後の見通しや実現性については何ら明確に答えられなかった。もっ ぱら、六ヶ所村の再処理工場の竣工予定が2018年上期であると強調するだけだが、 日本原燃の申し出でこの再処理施設の規制委審査が中断している。
なお、高浜の1年間のプルサーマル発電によって分離型プルトニウムが48トン から47トンに減ったが、川内・伊方・高浜の再稼働によって使用済み燃料中のプ ルトニウムが161トンから163トンに増えていることを認めた。それでも、原発を 稼働するばかりか、未照射プルトニウムを減ずる為に危険で高くつき事業者に何 のメリットもないプルサーマル発電を推進するのだ。
「核燃料サイクル」の破綻については、既に17年も前に高木仁三郎さんが< 「核燃料はリサイクルできる」という神話>を書いている(「原子力神話からの 解放」の第9章、講談社文庫)。この章の各節のタイトル<「絶望的なプルサー
.. 2017年12月10日 16:42 No.1300001
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