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(連載その1) | 「安全確保」どころか部品の検査もしない | 規制委は実機の非破壊検査一つ指示していない(日本鋳鍛鋼) | 規制委は全ての原発の再検査報告を直ちに出させるべきである └──── (たんぽぽ舎)
日本の大手メーカーが次々に大事件を起こしている。 三菱自動車、トヨタ、日産自動車、スバル、タカタ、旭化成建材、東洋ゴム、 日本鋳鍛鋼、神戸製鋼所、東芝、三菱重工業、挙げていくと日本の主要なメーカー が目白押しである。一体何のつもりで製品を作っているのか。経営陣の責任を直 接問わなければ事態は収まらない。 東芝の「破綻」は経営が原子力にのめり込んだ結果である。現在進行形のメー カー不祥事では、その原発関係会社も並ぶ。原子力産業も内側から崩壊過程にあ る。べき 最近の原発メーカーが絡んで引き起こされている事件から、日本鋳鍛鋼と神戸 製鋼所を取り上げる。
1.日本鋳鍛鋼
◎ 日本鋳鍛鋼とは、原発の圧力容器や蒸気発生器などの主要部品を製造する鉄 鋼製品などの材料製造会社である。 圧力容器の場合、上蓋と下鏡部と胴体とに分かれて製造される。厚い鋼板を曲 げて円筒形に溶接で組み立て、下鏡と溶接し、焼鈍工程を経て製品化され、その 後原発内部に据え付けた後に上蓋が取り付けられる。 蒸気発生器も高圧を支える圧力容器である。同じように組み立てて製造され、 加圧水型軽水炉で使用される。最大150気圧の運転圧力が掛かる。 この容器には厳しい条件が課せられている。それは含有炭素量を極力抑えるこ とである。
◎ フランスの基準は圧力容器で0.22%以下、一方日本の基準(JIS規格)は 0.29%以下と甘い。 フランス原子力安全局(ASN)は9月、フランスで建設中のフラマンビル原 発3号機において、鋼材の炭素濃度が基準を満たしていないことを明らかにした。 発端は2014年にフランスのアレバ社が建設中の3号機圧力容器上蓋の上部に炭 素が偏析していると報告したことに始まる。 その後の経過は、2015年にASNがフランス電力会社EDFに調査を指示し、 2016年6月にEDFが報告書を提出、10月にASNが疑惑のある原発の運転停止 を命令し検査が開始される。12月にASNが日本鋳鍛鋼社製の部品を使用してい る原子炉に
.. 2017年11月29日 15:10 No.1293001
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