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■--.「しきい値」を主張している目的
++ 冨塚元夫 (課長)…158回          

将来のがん発生に
 |  ついての責任回避
 | 福島第一原発事故当時の防災指針は不合理なものである
 |  原告らの「甲状腺がんの発生件数を明らかにせよ」との要求を
 | 被告・福島県は改めて拒否
 | 10月18日第12回子ども脱被ばく裁判口頭弁論
 | 弁護団長・井戸謙一弁護士の報告
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

10月18日は、子供脱被ばく裁判第12回口頭弁論期日が開かれました。
1.本日、原告側は、次の準備書面を提出しました。

(1)準備書面40
 ICRPが使う「しきい値」概念を検討し、その主張が政策的判断であること
を明確にし、被告国が確定的影響について100mSvを事実上の「しきい値」である
と主張している目的は、将来のがん発生についての責任回避にあることを基礎づ
けたもの

(2)準備書面41
 被告国が合理的であると主張する福島原発事故当時の防災指針は、50mSv以上の
被ばくでようやく住民を避難させるという不合理なものであること。
 子供に対する安定ヨウ素剤の投与指標は、1999年WHOのガイドラインに従っ
て甲状腺等価線量10mSvとすべきだったのであり、100mSvと定めていた防災指針は
不合理であったこと。
 チェルノブイリ原発事故の際、1000万人の子供、700万人の成人に安定ヨウ素剤
を服用させたポーランドの措置は、小児甲状腺がんが全く発生せず、服用の副作
用もほとんどなかったことから国際的に賞賛されたが、そのポーランドにおける
セシウム137による土壌汚染は、最もひどいところでも37000ベクレル/平方m
であり、福島よりもはるかに軽度であったこと(福島では、放射線管理区域の基
準である4万ベクレル/平方mを超える範囲が広範に広がっています。)。
 
.. 2017年10月27日 08:29   No.1277001

++ 冨塚元夫 (課長)…159回       
福島県立医大の関係者には安定ヨウ素剤を服用させながら、それよりもはるか
に高い線量にさらされていた子供たちに服用させなかった福島県知事の措置は、
裁量権の逸脱であること。
 神戸の郷地秀夫医師の学会発表によれば、福島県及びその周辺地域からの避難
者や保養者を検査した結果、多くの子供に甲状腺自己抗体の陽性者が認められ
(従来のデータでは、子供の甲状腺自己抗体の陽性者はほとんどなかった)、被
ばくによる自己免疫性疾患の増大が危惧される状況にあること等を主張したもの

(3)準備書面42
 被告福島県は、2011年3月30日にオフサイトセンターに学校再開の基準を尋ね
る文書を送付していることから、学校再開を判断するために必要な知識を持って
いなかったことが窺えるが、その被告福島県が、その前日の3月29日に県立学校
の始業式を例年通りに実施する旨の不合理な通知を出しており、これが県内市町
村教育委員が例年どおり、始業式を実施する旨の判断にも影響を与えたと考えら
れること等を主張したもの

(4)準備書面43
 福島県立医大では、小児甲状腺がん患者の情報を一元的に管理するためのデー
タベースを作っており、福島県内のほとんどの小児甲状腺がん患者の情報を持っ
ていると考えられること、被告福島県は、その情報を公開する義務があること、
その義務の発生理由として、
 イ.小児甲状腺がん患者の情報は福島県の支配領域内にあるところ、福島県は、
県内の子供たちの健康を守るために、この情報を県内の子供たちや保護者たちに
提供すべき作為義務を負うこと、
 ロ.国には、福島原発事故の発生の責任者(先行行為の責任者)として、住民
の健康被害調査を行い、その情報を子供たちや保護者に提供する責任があるとこ
ろ、福島県は、国の委託を受けて県民健康調査を実施しているのであるから、そ
の提供責任も引き継いでいると考えるべきこと等を述べたもの
 原告側としては、今後、現在の福島で子どもが生活することに健康上のリスク
について専門家の意見書を提出して主張を補充したいと考えています。


.. 2017年10月27日 08:37   No.1277002
++ 冨塚元夫 (課長)…160回       
2.被告福島県は、県民健康調査において「経過観察」とされた子供たちからの
甲状腺がんの発生件数を明らかにせよとの原告らの要求を改めて拒否しました。
 また、被告国は、原告からの「原子力緊急事態宣言」の内容についての求釈明
に対する対応を留保し、次回までに対応を明らかにすると述べました。

3.裁判所は、子供人権裁判については議論が煮詰まってきたとして、当事者に
対し、主張整理案を提示しました。
 また、今後、子供人権裁判と親子裁判を最後まで併合して進めるのか、どこか
の時点で分離するのかについて、当事者に意見を求められました。これについて
は、検討したいと思います。いずれにしても、子供人権裁判については、終盤に
入ってきました。

 ※次回の第13回口頭弁論は2018年1月22日(月)、第14回は4月25日(水)です。
  皆様、ご参加ください。

.. 2017年10月27日 08:43   No.1277003
++ 鴨下祐也 (幼稚園生)…4回       
.「何も語らないまま敗訴したら後悔すると思った
 |  (原発避難者に対する)いじめから抜け出せた自分が
|  声をあげるしかない」…意見陳述の中学生
 | 10/25福島第一原発被害東京訴訟の結審報告と御礼
 └──── (いわきから東京に避難中)

◎ 10月25日の結審では、多数の方に応援をいただき、本当にありがとうござい
ました。
 開廷前に満席になったのは、東京訴訟始めての嬉しい事態で、開廷直前、(法廷
の)外に人が並んでいると聞き、原告らが御礼を言いに出てきた時には、40名程の
方が外に列を作られていました。
 土砂降りの雨の中、こんなにも沢山の方が私達を応援してくださっていること
に、原告一同、感激しました。

◎ 弁護団は1000頁を越える最終準備書面を提出し、その後原告2名と原告代理
人3名の意見陳述が始まりました。
 最初は中学生の少年。弁護団の助けを借りず、ほぼ全文を自分で書きあげたと
いう作文を、よく響く声で裁判長の目を見ながら堂々と陳述しました。
 『僕たちはこれから、大人の出した汚染物質とともに生きる事になるのです。
その責任をとらずに先に死んでしまうなんて、あまりに無責任だと僕は思いま
す。』
 人生の半分を避難者として過ごした子どもの真っ直ぐな言葉は、きっと裁判長
の胸にも届いたことでしょう。

◎ 二番手は、40代の母親。
 子どもがいじめにあったこと、自分達の被害が非常に軽く扱われていることの
理不尽さ、原発事故の被害を無かったことにされたくないと勇気を振り絞って原
告に加わったと、時に感極まって声を詰まらせながらの陳述に、他の原告達もむ
せび泣きました。

◎ 弁護団の陳述は、この6年被害者と共にあった者でなければ語れない、怒り
に満ちていました。原発事故を防ぐ努力を怠った国・東電への怒り、構造的暴力
による社会的虐待を受け続ける被害者の苦しみ、悲しみが、正に『代理人』の咆
哮となり法廷に響き渡りました。

.. 2017年11月08日 11:43   No.1277004
++ 鴨下祐也 (小学校低学年)…5回       
◎ 結審後の集会では、原告11名のリレートークがあり、母親らが、この6年の
苦しみ、悲しみ、願いを語りました。
 最後に、意見陳述をした少年が『いじめられている子は多いけど、いじめられ
ている時は、声を上げられない。だから、いじめから抜け出せた自分が声をあげ
るしかないと思った。何も語らないまま敗訴したら後悔すると思ったから』と、
自らの決意を語りました。
 また、応援に来てくださった当事者の方々、支援団体の皆様からの暖かい応援
を頂き、大変充実した集会となりました。

◎ 東京訴訟では今後、3月16日の判決に向かって『葉書大作戦』を展開します。
専用葉書に、メッセージを添えて、裁判所に送るというものです。
今後、集会などで葉書を配布します。
 まとめて必要な方は、
オアシス法律事務所 電話:03-5363-0138までお問合せください。

.. 2017年11月08日 11:49   No.1277005
++ 鴨下祐也 (小学校低学年)…6回       
裁判所は子どもたちや全ての避難者の声に耳を傾けてください
 |  僕たちは大人の出した汚染物質とともに生きることになる
|  その責任を取らずに(大人は)先に死んでしまうなんて
 | あまりに無責任だと僕は思う
 | 10/25福島第一原発被害東京訴訟の結審での意見陳述紹介
 └──── (いわきから東京に避難中)

 「僕たちはこれから、大人の出した汚染物質とともに、生きることになるので
す。その責任を取らずに先に死んでしまうなんて、あまりに無責任だと僕は思い
ます。」
 「裁判所は、僕たち子どもたち、そして、全ての避難者の声に耳を傾けてくだ
さい。」
−−−−−−−−−−−−−−ここから陳述
1.いわきでの生活

 僕は、福島県いわき市で生まれ、両親と、5歳離れた弟と共に生活していまし
た。。」
 当時は、春になればテレビで何度も紹介されるくらい桜並木の有名な「夜の森
公園」でお花見をし、夏は潮干狩りに行き、秋はきのこ狩りをして、冬は雪だる
まを作る。公園や学校の帰りの通学路でツクシをたくさん採って帰って、お母さ
んに作ってもらうツクシの佃煮が好きでした。家も庭も広く、ブルーベリーやし
いたけ、プチトマト等は庭で収穫できました。学校では友達と昆虫を見つけたり、
泥団子を作ったりして遊んでいました。

2.事故が起きた後の生活

 しかし、2011年3月11日を境に、このような生活は全てなくなってしまいまし
た。「夜の森公園」は今も帰還困難区域だし、放射能だらけの泥で泥団子は作れ
ません。
 しかし、何よりも一番つらかったのが、転校先でのいじめです。
 図工の時間に作った作品に悪口を書かれていたり、菌扱いされたりしてきまし
た。そのようなことが続き、できることなら死んでしまいたいといつも思うよう
になりました。小学校の3年生か4年生のときには、七夕の短冊に「天国に行き
たい」と書いたこともありました。
 たぶん、避難者についてよく知らされていない人の目には、福島から来た避難
者は家が壊れていないのだから何も被害はなかったのに多額の賠償金だけもらっ
て、しかも東京の避難所にただで住んでいる「ずるい人たち」とうつるのでしょ
う。
 

.. 2017年11月08日 13:01   No.1277006
++ 鴨下祐也 (小学校低学年)…7回       
 本当は、東京電力や国が、放射能汚染の恐ろしさや僕たち家族のような区域外
避難者にはほとんど賠償金を払っていないことなど、正しい情報をみんなに伝え
てくれていれば、こんな勘違いは起きなかったと思います。
 実際、中学生になって今までの学校と全く関係のない学校に進学して、ずっと
自分が避難者ということを隠していますが、いじめは起きていません。

3.大人に責任をとってほしいこと

 原発によって儲かったのは大人、原発を作ったのも大人だし、原発事故を起こ
した原因も大人。
 しかし、学校でいじめられるのも、「将来病気になるかも…」と不安に思いな
がら生きるのも、家族が離れ離れになるのも僕たち子どもです。

 原発事故が起きてしまった今、本当は誰も安全なんて言えないはずだし、実際、
誰も僕に「君は病気にならないよ」とは言ってくれません。
 なのに、東京電力や国の大人たちは「あなたの地域はもう大丈夫ですので安心
してください」と言って、危険があるところへ戻らせています。

 でも、僕たちが大人になって病気になるかもしれない頃には、僕たちを無理や
り危険な場所へ戻らせた大人たちは死んでしまっていて、もういない。そんなの
ひどくないですか?
 僕たちはこれから、大人の出した汚染物質とともに、生きることになるのです。
その責任を取らずに先に死んでしまうなんて、あまりに無責任だと僕は思います。
せめて生きているうちに、自分たちがおこなったこと、自分たちが儲けて汚した
ものの責任をきちんと取っていって欲しいです。

 そして今は、「(放射能)汚染した場所に戻りたくない」と思っている僕たちを
無理やり(放射能)汚染している場所に戻らせることは絶対にやめて欲しいです。
 僕、父、母と弟はもちろん、避難者はみんな原発事故が起きてから、生活、人
生も変えさせられてしまいました。

 誰も望んだことではありません。避難者は、みんな同じです。
 東京電力と国には責任をとってもらいたいと思います。
 裁判所は、僕たち子どもたち、そして、全ての避難者の声に耳を傾けてくださ
い。ん。


.. 2017年11月08日 13:13   No.1277007
++ 渡辺マリ (大学生)…70回       
原告:朝鮮学校生VS被告:日本政府(安倍晋三・下村博文)
 |  罪名:「高校授業料無償化」からの
 |  朝鮮学校のみ排除という差別扇動
 |  12/4(月)中村一成さんの講演会にぜひご参加を
 └────  (たんぽぽ舎ボランティア)

〇朝鮮学校とは

 1910年から45年まで日本は朝鮮を植民地支配し、「皇民化政策」の下、その言
葉や、名前を奪い取った。
 日本の敗戦=植民地支配から解放された在日朝鮮人は、その「奪われた」言葉、
文化、歴史を子供たちに教えるために現在の朝鮮学校のルーツとなる国語講習所
を作っていったのだが、その間、一貫して日本政府は民族教育を敵視し、繰り返
し朝鮮学校を潰そうとしてきた。
 また、政府の教育保障から排除されているために、保護者たちの経済状況はひ
っ迫、先生は低い給与に甘んじている。

〇「無償化制度」とは

 「無償化制度」は「全ての子どもたち」に教育を受ける機会を与えようと
2010年から始まった。高等学校だけでなく、専修学校や各種学校の外国人学校に
も等しく適用される制度として設計されたもの。当然、政治・外交問題は子供た
ちと何ら関係はない。
 しかし、この制度を作った民主党は審査をいたずらに引き延ばし、適用を保留
し続けた。そして第二次安倍政権成立の2日後、下村博文文科相は、無償化の根
拠となる条項を文科省令から削除するという差別措置をもって「朝鮮学校のみ」
を排除したのだ。

〇これは公の差別だ

 朝鮮学校生は人種差別反対、教育平等を求めて、自ら原告となり、国を相手に
「国家賠償請求」と「行政訴訟」を起こすことを決意する。
 朝鮮学校はなぜあるのか、なぜそこに通う子どもたちがいるのか?
 私たちは歴史と向き合い、過去の過ちを認め、国家として、また社会的責任の
もとに彼、彼女らの民族教育の権利を保障する責任がある。
その第一歩となるのが「高校無償化制度」の朝鮮学校への適用のはずだった。
この公による差別は、日本における朝鮮人差別=ヘイト・スピーチを煽ることに
もなる。


.. 2017年11月30日 10:21   No.1277008
++ 渡辺マリ (大学生)…71回       
〇「美しい国 日本」を嗤う

 日本社会に同化することなく、民族的自覚をもって、この日本で共に生きよう
とする在日を排除し「美しい国 日本」を掲げて日本を愛する日本人を作る教育
をめざす安倍政権。→共生より排他、排外主義

 「多文化共生社会」、「おもてなしの国」日本?
 「平和の祭典、オリンピック」?

〇カネのためではない

 朝鮮学校生徒たちの闘い、それは根強く残る植民地主義が差別、排外主義を生
み、ヘイトクライムを起こす、この日本の構造そのものへの問いかけ、つまり私
達への問いかけでもある。

.. 2017年11月30日 11:08   No.1277009
++ 人民新聞社 (幼稚園生)…1回       
人民新聞編集長を起訴するな!解放せよ!
 | 12.8神戸地検申入れ&勾留理由開示公判&大阪で抗議集会
 

1.12月8日(金)12時30分神戸地検(三ノ宮)正門前集合
抗議声明と賛同署名一覧を取調べ担当・福井幸一検事に提出

2.「勾留理由開示公判」12月8日(金)14時より
  神戸地裁101号大法廷
 裁判官が勾留理由を話し、編集長と弁護団が出てきてアピールします!
 編集長に会いに行こう!100人法廷なので埋め尽くすために集合下さい
 15時より神戸地裁別館2階の記者クラブ室で記者会見。
 発言者:人民新聞編集部、木村真(豊中市議)他
 この日に賛同署名を全て提出します。ですので抗議声明への賛同署名は
 12月7日(木)までにお願いします。
 抗議声明への賛同・日本語版:https://jimmin.com/sign

3.人民新聞社への不当弾圧に対し12月8日に大阪で抗議集会を開催します。
 編集長の勾留期限(12月11日)直前であり、ここで解放されるか、起訴されて
数カ月監禁されてしまうかが決まります。
 起訴されたら年末年始を冷たい獄中で過ごすことになります。
不当起訴を絶対にゆるさず、言論弾圧に抗議する声を上げましょう。
ぜひご参加ください。
 12月8日(金)18:30開場 19:00開始(21:00終了予定)
    ドーンセンター5階大会議室2
     京阪・地下鉄谷町線「天満橋」駅1番出入口から東へ約350m
発言:人民新聞編集部からの弾圧当日〜現在までの経過報告ほか
主催:人民新聞社 電話:072-697-8566 FAX:072-697-8567
         メール:people@jimmin.com

.. 2017年12月10日 16:54   No.1277010


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