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−民主主義を大切と思う勢力と | 逆行させる勢力かの2拓の選択 | 国民不在の政権奪取ゲームに躍らされてはならない └──── 武者小路公秀 大石芳野 小沼通二 池内了 池辺晉一郎 高村薫 島薗進
安倍晋三首相の臨時国会冒頭解散から10月22日の衆議院選挙に向けて、日本の 国のかたちの根幹が、日に日に戦後最大の激動を続けている。 安倍首相は、南スーダン国連平和維持活動(PKO)の日報隠蔽などに見られ る情報操作によって国民の判断を誤らせたこと、森友学園・加計学園に見られる 政治の私物化・不公平化と、国民とその代表機関である国会への説明を拒否した ことによって人間性が欠如した政治家であることを露呈した。
私たち世界平和アピール七人委員会は、日本国憲法の下で積み上げてきた国の かたちを、特定秘密保護法、安全保障関連法、「共謀罪」法によって根本から否 定する立法の、相次ぐ世論無視の下での強行を、既成事実として認めることはで きない。
自衛隊が集団的自衛権を含めて米軍の傘下で一体化した活動を行っている現状 が、日本国憲法の前文と第九条の一、二項と矛盾しているからといって、直ちに 現行憲法に自衛隊を明記し、国民投票を目指そうとする動きは、日本人が70年間 大切に積み上げてきた民主主義への思いとまったく相容れない。
いまここで現行憲法に手を加えなければならない必要はどこにもない以上、改 憲は無用であり、無用なものを押し通す勢力に対しては、あらゆる力を結集して 阻止していかなければならない。
与党勢力に立ち向かうはずの野党が、集団的自衛権行使の容認、安全保障関連 法容認、憲法改定賛同の動きを顕在化させた与党の補完勢力と、これを否定する 護憲勢力に分かれているのが実情である。 従って、この状況は、3つの勢力からの選択の選挙ではなく、民主主義を大切 と思い歴史の流れを進める勢力と逆行させる勢力の2者からの選択と考えなけれ ばならない。
.. 2017年10月25日 09:05 No.1274001
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