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電通・NHKの違法残業事件報道と 10/5棗一郎弁護士学習会に思う (たんぽぽ舎ボランティア)
○ 10月5日「スペースたんぽぽ」で、第4回新ちょぼゼミ棗(なつめ)一郎弁 護士学習会「労働法制抜本改革「働き方改革」のための法制はどうあるべきか」 に参加しました。 死に至る過酷な残業が広く日常化しているというのに、更に事態を悪くする労 働法制が準備されています。
○ 衆議院総選挙のために一旦棚上げになりましたが、選挙後の国会に出てくる と思われる「働き方改革法案」は3法案がセットになっており、一見改善のよう に見える「同一労働同一賃金」法制化とともに、「残業規制の法制」というが実 は労働時間の青空天井化法と「高度プロフェッショナル制度と裁量労働制の拡大」 (実は残業代セロ法案が準備されています。 労働組合の組織率が16%まで下がり、過労死寸前でも誰に助けを求めていいか わからない人が大勢います。 しかし、この労働法制抜本改革が行われると、解雇の金銭解消法(解雇自由化 法)によって、労働組合壊滅のおそれがあるというのです。 電通とNHKの違法残業事件報道によって、過労死の労災が裁判で認められ、 電通には罰金が科せられたので、状況は改善に向かうように見えますが、それは 違うと思います。
○ 電通の高橋まつりさんは仕事を多量に課され、残業を繰り返していたそうで す。睡眠時間はわずか2時間、月間残業時間は最長130時間になったそうです。あ まりの過酷な環境に耐えることができなくなった高橋まつりさんは12月のクリス マスに自殺しました。精神的に追い詰められ、まともな判断はとうの昔にできな くなっていたことでしょう。その高橋まつりさんの心の叫びがツイッターに残っ ていました。 ツイッターにて、友人や家族に向けてつぶやいています。これは日記のような ものと同等の扱いになり、今回の過労死の認定にも大きな証拠になりました。 棗一郎弁護士の話によると、過労死認定の残業時間基準は月80時間ですが、残 業時間を証明するのは難しいそうです。証拠が残っていないケースが大半です。
.. 2017年10月19日 08:37 No.1273001
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