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「働き方改革」のための法制はどうあるべきか | 10/5新ちょぼゼミ第4回棗一郎弁護士学習会の報告(抜粋) └──── (ちょぼちょぼ市民連合)
さる10月5日(木)、水道橋のたんぽぽ舎において、「第4回オルタナテ ィブな日本を目指して(新ちょぼゼミ)」:棗(なつめ)一郎弁護士講演会:労 働法制抜本改革(「働き方改革」のための法制はどうあるべきか)を開催 いたしました。 今秋の最重要法案であったはずの「働き方改革関連法案」ですが、みな さまご承知の通り、安倍政権の私物化行政隠し=「もり・かけ問題」隠し や防衛省「不都合」隠しなどを優先させ、今春以降、国会は一度も開かれ ることなく、また「仕事人内閣」(8/3改造の第3次安部内閣)なるものも 一度も仕事をせぬままに解散となってしまいました。 それはともかく、10.22衆議院総選挙後での国会では、憲法改悪問題と並 んで最大の政治的争点となりそうなのが、今回テーマとして取り上げました 「労働法制改革」の問題です。 その内容は、 (1)残業規制の法的強化(長時間労働恒常化の防止)、 (2)高度プロフェッショナル制度と裁量労働制の拡大(残業代セロ法案)、 (3)「同一労働同一賃金」の法制化と正規・非正規など労働者間格差の 是正・解消、です。 しかし、今回の講演内容と資料レジメなどをご覧いただければわかるよ うに、政府・安倍政権から提出されようとしている「働き方改革」法案は、 現在の労働現場でのひどい状況を改善するものではないばかりか、法案の 目的達成の意図さえも怪し気で、多くの尻抜け規定がこっそりと盛り込ま れているばかりでなく、逆に、今以上に働く人々や特に非正規身分に苦し む労働者の状態を更にひどいものにおとしめるような規定も見受けられます。
.. 2017年10月17日 16:09 No.1270001
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