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福島第一原発事故を収束できない東電に 原発運転の適格性あるのか? 毎日新聞社説、東京新聞社説、愛媛新聞社説、日経新聞記事 └──── (たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)
◎原子力規制委員会が東京電力の柏崎刈羽原発6号、7号(新潟県内)に適合証を 出そうとしていることに、私たちの反対はもちろんのこと、新聞各社の社説が厳 しい批判を浴びせている。 批判の中味は主要に2つあって、1つは、東電が福島第一原発(1−4号機)事 故の収束もできていない、汚染水や賠償その他も不十分な中で、果たして柏崎刈 羽原発6号、7号の再稼働の能力・資格はあるのか、という点。(適格性の問題) 2つは、原子力規制委員会そのものへの不信感=信頼感の大幅低下だ。
◎9月14日の毎日新聞社説は次のようにきびしくいう(前段の3分の2は省略)。 決意表明だけで「適格」か そもそも今回の審査では、事故対応の拠点となる免震重要棟の耐震性不足を規 制委に報告していなかったことが発覚するなど、東電の適格性を疑わせる事態が 相次いでいた。 新潟県の米山隆一知事は福島第一原発事故の検証を優先する方針を示しており、 審査に合格しても柏崎刈羽原発の再稼働は見通せない状況にある。にもかかわら ず、規制委は結論をなぜ急ぐのだろうか。 田中委員長は今月で退任する。退任直前の駆け込み容認と取られても仕方がな かろう。 このままでは、原子力規制行政に対する、国民の信頼感は低下するばかりだ。
◎同日の東京新聞社説は次のようにいう(前段の3分の2は省略)。 見出しは「原子力規制委 信頼なくして安心なし」 田中俊一委員長は「福島の廃炉をやりきる覚悟と実績を示すことができなけれ ば、運転する資格はない」と厳しく断じていた。 大方の国民感情や、「福島の事故の検証と総括が先」とする、新潟県の米山隆 一知事のスタンスにも沿うものではなかったか。
.. 2017年09月15日 08:33 No.1255001
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