|
原発と核燃料サイクルは膨大な無駄遣い | ほとんどが税金の投入と電力料金への上乗せで | まかなわれています | 原発と核燃料サイクルから撤退して膨大な無駄遣いをへらそう └──── (若狭の原発を考える会)[中]3回連載
(2) 新規制基準クリアに膨大な経費
福島第一原発事故後に導入された新規制基準に適合させるには莫大な費用がか かり、電力会社にとっては大きな負担となっています。新規制基準をクリアして 再稼働した九州電力川内原発1、2号機は、耐震補強などの費用、合わせて2千 数百億円かかったといわれます。原発を新規制基準に適合させるために追加が必 要になった原発安全対策費は、電力11社で約3兆3千億円に上るとの報道もあり ます(2016年7月)。とくに老朽原発での工事費がかさんでいます。
注意しなければならないのは、この新規制基準も、福島第一原発事故から十分 学んだものではなく、原子力規制委員長までもが言うように「安全を保証するも のではない」こと、また、新規制基準は、「原発に完全な安全性を求めるべきで ない」という考えの下に作られていることです。 もし、考えられる全ての安全対策を要求したとしたら対策費は無限大になりま す。原発は、万が一にも重大事故を起こしてはならない装置です。 関連して、原子力防災道路の建設にも巨費をつぎ込んでいます。例えば、高浜 町音海から高浜原発を避けて南下する1.4kmの原子力防災道路が作られていますが、 総工費は約380億円で、財源は国の交付金(元は税金)です。
(3) 原発の建設費、廃炉費は格段に高い
1997年稼働の柏崎刈羽原発7号機(100万kW、現在は135.6万kW)の建設費は約 2,704億円で、2015年に稼働した天然ガスエンジン発電所日本テクノ上越グリーン パワー(100万kW)の建設費約1,401億円、現在建設中の中部電力西名古屋発電所 LNG7号機(231.6万kW)の建設費約1000億円、2011年から検討が始まった東京 天然ガス発電所プロジェクト(100万kW)の建設費約1,000億円に比べて圧倒的に 高い。
.. 2017年09月08日 08:19 No.1252007
|