|
崩れた原発「経済神話」 | 柏崎刈羽原発から再稼働を問う | 新潟日報社原発問題特別取材班 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)
「原発は危険」。東電福島第一原発事故以来、日本の多くの国民の一致した認 識ではないだろうか。それにもかかわらず、原発再稼働の動きは止まることを知 らない。 原発再稼働が「原発立地自治体の同意を得ている。」という現実。事故があっ たら、一番被害を受けるはずの人たちがなぜ、原発再稼働に同意してしまうのか。
長年、原子力ムラによって植えつけられた「原発は地域振興に役立つ。」「再 稼働すれば地域経済が元気になる」という「経済神話」だ。
これが「神話」にすぎないことを徹底的な取材によって解き明かしたのがこの 書である。地元企業への聞き取り調査をベースにした内容は読むものを納得させ る。 またなぜ、地元がこうした「神話」に捉われていったのかも丁寧に追っている。 決して原発現地に押し付けられていことではなく、私たちの問題だと考えさせら れた。 文章が読みやすく、内容も分かりやすくテーマごとに分かれている。一読をお 勧めする。 明石書店 A5判、340頁(本体2,000円+税)
.. 2017年08月21日 11:41 No.1243001
|