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■--大洗研被ばく
++ 茨城新聞 (部長)…207回          

原子力機構原因報告 放射線で分解、ガス発生
  ポリ容器も一因

 日本原子力研究開発機構「大洗研究開発センター」(大洗町)の作業員被ばく事
故で、 機構は21日、事故原因について、核燃料物質に混ざっていた接着剤(樹脂)
や核燃料物質が入っていたポリ容器が放射線で分解されてガスが発生し、袋が破
裂したとする報告書を原子力規制委員会に提出した。
 核燃料物質は金属製の容器に入れるのが一般的で、不適切な容器への保管が事
故の一因になった可能性がある。(後略)
  (7月22日「クロスアイ」より抜粋)
.. 2017年07月24日 08:56   No.1232001

++ 東京新聞 (社長)…1884回       
青森・大間原発「大間違い」! 原発政策問う10年闘争
  函館では訴訟も「お金より安心な暮らし」
  フルMOX 危険性高いけど… プルトニウム消費の「切り札」
  「やめたら再処理工場も無意味に」

 本州最北端の青森県大間町で、大間原発の建設反対を10年近く、訴え続けてい
る人たちがいる。
 プルトニウムとウランの混合酸化物(MOX)燃料だけで発電する世界初の原発。
コストは割高で、安全面での不安は大きい。
 なのに、電源開発(Jパワー)が建設を続けることには理由がある。大間原発が
頓挫すれば、政府が掲げる核燃料サイクル政策も頓挫する。
 将来の原発政策に大きな影響を与える大間での市民たちの闘いの行方は−。
 (後略)(小坂井文彦、安藤恭子、三沢典丈)
 (7月21日朝刊24,25面「こちら特報部」より抜粋)

.. 2017年07月24日 09:09   No.1232002
++ 東京新聞 (社長)…1885回       
溶けた核燃料か 黒い塊 福島3号機 圧力容器の下部

 東京電力福島第一原発3号機の格納容器内の水中ロボット調査で、東電は21日、
圧力容器下部で溶けて固まった核燃料(デブリ)とみられる黒い物質が複数確認
されたと発表した。高熱を発したデブリの痕跡は2号機で確認されているが、デ
ブリとみられる物質が撮影により確認されたのは初めて。

 この日は早朝から、カメラ付きの水中ロボットを、圧力容器を支えるコンクリー
ト製の土台の開口部から挿入し、圧力容器の直下まで移動させた。見上げる形で
圧力容器下部を撮影したところ、制御棒や駆動装置がある辺りで岩石のように固
まった黒い塊があった。
 東電担当者は同日夜の記者会見で「溶融して固化したもので、デブリである可
能性が高い」と話した。
 事故発生当初、冷却が止まった核燃料は2500度前後まで過熱。溶けて圧力容器
の底を貫通して流れだし、大半が格納容器の底にたまったとみられている。撮影
された黒い物質は、冷却水で固まったデブリの一部の可能性がある。
 圧力容器や制御棒の下方には、作業用の鉄製の足場があるはずだが、19日の前
回調査に続き、この日も確認できなかった。水素爆発の衝撃で崩落したり、デブ
リの高熱で溶けたりしたとみられる。

.. 2017年07月25日 10:17   No.1232003
++ 東京新聞 (社長)…1886回       
収束の道筋 なお見えず

 <解説> 原子炉の底に溶け落ちたデブリとみられる物質の姿を初めて撮影で
きたことは、福島第一原発の事故収束に向けた重要な一歩であることは間違いな
い。ただし、内部の放射線量は半導体も短時間で破壊されるほど強烈で、人間は
到底近寄れない。依然として、デブリを取り出す道筋は見えない。

 今回デブリの状況が垣間見えたのは、メルトダウンが起きた1−3号機の3基
のうちの一基にすぎない。デブリは格納容器の底、上方の圧力容器や中間の構造
物にもあるとみられる。状況が詳しく分かって初めて取り出しの具体策を練るこ
とができる。
 難問はまだまだある。デブリを水漬けにして放射線を緩和した中で作業するこ
とが望ましいが、現状では冷却水は格納容器のどこかから流れ出て建屋地下に漏
れている。水の遮へいなしに実施する工法も検討されているが、技術は確立され
ていない。作業員が被ばくしたり放射性物質が拡散したりするリスクもあり、線
量が十分低下するのを待つべきだとの意見もある。
 いずれにしても、壊れた原子炉からデブリを取り出した前例はない。米スリー
マイル島原発事故の場合は圧力容器はほぼ損傷しておらず、福島第一の収束作業
は未知の作業ばかりだ。
   (7月22日東京新聞朝刊1面より)

.. 2017年07月25日 10:26   No.1232004
++ 東京新聞 (社長)…1887回       
アンドレ神父  鎌田慧(ルポライター)

 アンドレ・レノレ神父(82)が、2年前に比べて足下が不確かになっていたの
は病を得ていたからだ。パリに住む社会学者のフランソワ・サブレさんに毎日の
ように電話をかけて、彼と私の訪問を心待ちにしていた。
 パリからTGV(新幹線)で3時間半のブルターニュ・ケンゴン駅からさらに
クルマで40分ほど。プレスタン町の老人ホームでアンドレさんは暮らしている。
拙著『自動車絶望工場』の仏訳者というご縁で、40年以上のお付き合いである。
 彼は労働者と苦楽をともにする「労働司祭」で川崎の工場で働いていたとき、
高所からの転落事故にも遭っている。25年前、離日前に書いた『出る杭(くい)
は打たれる』は労働体験から集団主義を批判して、日本の過労死社会を見透かし
ていた。
 再会した日、一緒にお昼を食べた。が、食事中に気分が悪くなって「弱くなり
ました」と嘆いて中座した。それでも夕方、サブレさんと私を泊める信者の家ま
で案内してくれ、翌朝も迎えに来て30分ほど離れた、弟のミシェル家へいった。
 ミシェルは仲間の5軒と太陽光エコロジー暮らし。大型冷蔵庫を共用、節電し
ている。キャンピングカーの横っ腹に原発反対、自然エネルギーをと大書して走
り回ってきた。フランス政府のユロ・エコロジー相も、2025年までに17基の原発
を運転停止すると表明した。
(7月25日23面 「本音のコラム」)

.. 2017年07月26日 08:08   No.1232005
++ 東京新聞 (社長)…1888回       
溶融核燃料制御棒付近から漏出か 福島3号機 水中ロボ調査

 東京電力は24日、福島第1原発3号機の原子炉格納容器内の水中ロボット調
査に関する記者会見を開き、原子炉圧力容器下部の制御棒駆動装置付近に溶けた
核燃料(デブリ)の可能性が高い物体が付着している新たな映像を公開した。核
燃料は構造的に弱い部分から漏れ出した可能性があると明らかにした。
 東電の木元崇宏原子力・立地本部長代理は「厚さ約14センチの圧力容器が全
部溶けて燃料がごっそりと落ちるよりは(圧力容器下部から内側に制御棒を通す)
穴から噴き出して垂れたと想定できる」と説明した。

 この日は計約4分間の映像を公開。映像にはデブリとみられる黒い岩状や砂状
の物体が広範囲に広がっていた。(後略)
(7月25日7面より抜粋)

.. 2017年07月26日 08:18   No.1232006
++ 東京新聞 (社長)…1889回       
再稼働 納得できぬ

 埼玉県川越市の社会労務保険事務所職員高橋康博さん(64)
 伊方原発の運転差し止めの申請が却下された。福島であれだけの事故を起こし
ながら、なぜ原発を再稼働するのか納得できない。
 国民が主人公のはずなのに、国は命よりお金が大切なのだろうか。
(7月26日朝刊4面「金曜日の声」より)


.. 2017年07月27日 11:54   No.1232007
++ 福島民友新聞 (小学校低学年)…6回       
新妻東電福島復興本社副代表が「東電会長発言」陳謝
  県漁連…海洋放出認めない

 東京電力福島第一原発の処理水海洋放出を巡り、東電の川村隆会長が共同通信
などのインタビューで「判断はもうしている」と発言したことについて、東電福
島復興本社の新妻常正副代表は25日、いわき市で開かれた県漁連の組合長会議で
「不安を抱かせたことをおわびしたい」と述べ、漁業者に謝罪した。
 会議終了後、新妻氏は「社として海洋放出するという判断はしていない」と釈
明。川村会長の発言については「説明が足りていなかった」との認識を示した。
 県漁連の野崎哲会長は「トリチウムを含んだ処理水の海洋放出は認めない。風
評被害と科学的見地の両面から反対する」と改めて主張した。
           (7月26日10:51配信より)

.. 2017年07月27日 11:59   No.1232008
++ 日本経済新聞 (小学校中学年)…14回       
◆「2025年までに原発17基を閉鎖」
  仏エコロジー相、国内の3割

 【パリ=白石透冴】フランスのユロ・エコロジー相は10日、仏メディアの取材
に「2025年までに原発約17基を閉鎖するつもりだ」と発言した。仏国内にある原
子炉58基の約3割に当たる。原発依存度を現状の7割超から5割にまで下げる政
府の目標を達成するためだと説明した。(中略)
 ユロ氏は「計画を練る必要があるが、おそらく閉鎖は17基程度だ。よく調べて
みないといけない」と述べた。電力消費量を減らすことや、太陽光や風力などの
再生可能エネルギーの生産量を高めることで実現するという。(後略)
 (7月11日、より抜粋)

.. 2017年07月28日 08:23   No.1232009
++ 東京新聞 (社長)…1890回       
核と政治的正統性     竹田茂夫(法政大教授)

 今年5月、米国北西部のハンフォード核処理施設でトンネル崩壊事故があり、
放射能漏れを恐れた現場の数千人が退避した。大戦中の原爆製造計画で設けられ
たこの施設は、冷戦期に9基の原子炉と5基の処理施設で核爆弾用のプルトニウ
ムを生産した。長崎の原爆の材料もここで作られた。
 80年代終わりの創業停止後には米国で最も汚い跡地と呼ばれ、残滓(ざんし)処
理工場や2億リットルに上る地下タンク内の汚染物質や膨大な汚染地下水をめぐ
って、技術的・政治的論争や政府を巻き込む訴訟を引き起こしてきた。
 40年間の核物質生産が労働者や近隣住民に及ぼした健康被害が問題化したのは、
旧ソ連のチェルノブイリ原発事故がきっかけだった。米国でも軍事機密のベール
に隠れて、多くの核施設で杜撰(ずさん)で非人道的な政策が行われてきたのだ。
 K・ブラウン『プルートピア』は、米国と旧ソ連が合わせ鏡のように、核の生
産・廃棄や労働者管理で互いに模倣したことを描いている。
 米国政府から生産を請け負った大企業が独裁者のように秘密都市の住民を統制
したり、旧ソ連が労働者の士気を鼓舞するために個人消費万能主義を推進すると
いった具合だ。
 原発事故や核兵器がもたらした環境汚染は米国と旧ソ連の政治的正統性を揺る
がせた。日本はどうか。
  (7月27日朝刊27面「本音のコラム」より)

.. 2017年07月28日 08:30   No.1232010


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