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.「ミサイル、原発より東京に落とした方が」 | └──── (神奈川県横浜市在住)
7月6日、原子力規制委員会の田中委員長は福井高浜町の住民に北朝鮮のミサ イル攻撃の対策について聞かれ、「原発を狙うより東京都のど真ん中に落とした 方がよっぽどいいんじゃないか」と述べた。 何が問題なのだろうか。 「飛行機墜落事故や交通死亡事故があるのに飛行機や車は無くならない。同じ ように原発もなくさなくてよい。」と原発を容認する論者が、よく言うが、田中 発言にはこれと同じ論理が根にある。これらの被害の確率や量が原発より多いこ とを彼らは言い募る。
しかし、事故や被害の性格は、これらの事故と原発事故ははっきり違う。これ らは当たった現在の人を傷め殺すが、原発事故は放射能で予知させずじわりじわ りと人を傷め殺し、生き地獄にもする。 そして決定的な違いは、子孫をも同じ目に合わし更に子孫の土地や自然を喪失 させることである。 想定外と片付けられないのだ。 確率や量の大きさは無関連で、比べられないのだ。 田中委員長はこの「比較不能性」を「不適切」にすりかえ撤回することで、原 発の危険をはぐらかし対策していないことを合理化した。 一番の問題は、それにメディアを始め国民が、なんとなく納得してしまってい ることである。
.. 2017年07月13日 09:09 No.1228001
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