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旧動燃大洗の「常陽」放射性物質の拡散被曝事故 | 原研機構に違法取扱の疑惑浮上 | プルトニウム取り扱いのイロハである | 「グローブボックスで扱う」原則を無視した | └──── (たんぽぽ舎)
6月6日に発生した旧動燃の高速増殖実験炉「常陽」に併設された「燃料試験 棟」でのプルトニウム拡散被曝事故は、プルトニウム取り扱いのイロハである 「グローブボックスで扱う」原則を無視して行った結果、過去に例のない「拡散 被曝事故」になった。
1.事故の経緯 グローブボックスではなく開放型の作業台で行ったことは 放射線防護の規定に反している
拡散したプルトニウムは、少なくても1991年頃に容器に詰められたという。 その後は一度も開放点検はされておらず、今回、施設の廃止に伴う保存放射性物 質の確認作業を規制委員会に指示されて、調査の一環として六角ボルト締めされ ていた容器を開放したところ、内部のポリエチレン容器を包んでいたビニールバ ッグが内圧により破裂し、勢いで粉末状プルトニウムが拡散したとされる。 内蔵されていたのはプルトニウムとウランの混合酸化物で、使用済核燃料の再 処理により生成されたものとされるので、アメリシウムなど超ウラン元素を含む 危険な物質だ。
これをグローブボックスではなく開放型の作業台で行ったことは、放射線防護 の規定に反している。 バッグが破裂し拡散することを予想していなかったと原研機構はいうが、それ こそが安全に対する取り組みがなっていない証拠でしかない。容器を開ける以上、 内容物の拡散を想定することは当然だ。ましてや、1991年に詰めて以来、一度も 内容物を確認していないのだというから、「不測の事態」を前提とするのは当然 だ。 これもまた、旧動燃から続く原研機構の安全軽視の姿勢が反映した結果だ。
.. 2017年06月23日 12:51 No.1214001
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