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地質学者 生越忠(おごせすなお)さんが亡くなられた | 電力会社が使う「松田の式」の誤りを松田本人にみとめさせた人 | たんぽぽ舎の「地震と原発」を1995年以来指導された人 | 菅井益郎・広瀬隆・藤田祐幸ら多彩な人々と共に地震研究会 └──── (たんぽぽ舎)
1.生越忠(おごせすなお)さんが亡くなられた。 4月28日三多摩の町田市の自宅で。奥さまは今、次女と共に住まわれている (東京都内) 私が知ったのは最近のことで島村英紀さんと電話で話していて、教えられた。 生越さんは日本の原発と地盤・地質について、特に、原子炉の地震動について は、造詣の深い方だった。生越さんの頭脳には、いっぱい深い学識がつまってお り、私たちと話される時は、コンピューターのように、数字や年月日が出て来た。 「1つの図書館が消滅した。残念にも〜」というおもいが消えない。原発と地盤、 地震についても原発推進派や御用学者を鋭く批判された人だった。
2.生越さんの文章は自ら発行された『開発と公害』各誌に詳しい。 その77号(1996年3月発行)は『権力に逆らいつづけた1人の地質学者の一代 記−反核、反原子力、反開発、反公害、反差別…と、「なんでも反対」の生越忠 さんに聞く−聞く人、大庭里美、池田保子』という大特集で、228頁も話されてい る(全体で272頁の本)。生越さんの主要な考えがほぼ出ている。
3.生越さんは電力会社が使う「松田の式」の誤りを、松田本人にテレビの前で 認めさせた鋭い人だ。日本の全原発の地震動を決めている、今も電力会社が使っ ている「松田の式」の誤りを本人に言せたからすばらしい。 たんぽぽ舎の「地震と原発」研究会を1995年の阪神淡路大震災以来・指導され た人でもある。生越さんを中心に菅井益郎、広瀬隆、藤田祐幸ら多彩な人々と共 に、地震と原発の研究会を理論面で指導された。
4.生越さんと親しかった人々で、できれば偲ぶ会をしたいネという話が菅井さ んから出ています。
.. 2017年06月16日 08:18 No.1210001
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