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■--原発ごみ 増やすな
++ 東京新聞 (社長)…1853回          



 東京都新宿区、会社員山岡明雄さん(42)
 原発は、事故が起こらなくても廃棄物が残る。そういうごみを出す行為自体、
やってはいけないと思う。将来世代はそれを使った発電の恩恵を受けず、負の遺
産しか残らない。これ以上ごみを増やしてはいけない。
        (6月7日朝刊4面「金曜日の声」より)
.. 2017年06月09日 09:02   No.1207001

++ 東京新聞 (社長)…1854回       
プルトニウム内部被ばく 微量でも危険度高く
  長期間細胞に傷 がんリスク上昇

 茨城県の日本原子力研究開発機構「大洗研究開発センター」で、被ばく事故が
起きた。放射性物質の量は、一番多い作業員で2万2000ベクレルと計測された。
吸い込んだプルトニウムは、わずか0.01ミリグラムほどとみられる。目に見える
かどうか分からないぐらいのチリにすぎない。それでも、がんのリスクが上昇す
る被ばく量になる。(吉田薫、永井理)(後略)
  (6月8日朝刊2面「核心」より抜粋)


.. 2017年06月09日 12:27   No.1207002
++ 東京新聞 (社長)…1855回       
原研 ずさんな専門集団 大洗被ばく、核物質の不適切保管が要因か

 日本原子力研究開発機構「大洗研究開発センター」(茨城県)の作業員被ばく
事故で、現場の燃料研究棟は、核燃料サイクルの中核施設、高速増殖原型炉「も
んじゅ」(福井県)の燃料開発などを担っていた。危険な核物質を扱う機構では
これまでも、運営施設で安全管理の不備が続いている。

安全軽視で問題多発  夢の燃料 後始末で

 「原子力の専門家集団として、重く重く責任を感じている」
 センターの塩月正雄所長は8日、茨城県庁で取材にこう語った。
 研究棟では6日午前、作業員が核燃料物質の貯蔵容器を開けたところ、中のビ
ニール袋が破裂し、粉末状のプルトニウムを吸い込んで4人が大量に内部被ばく
した。貯蔵容器は1991年に封印され、以降26年間、未開封だった。
 施設は74年に設置。毒性が強いプルトニウムを扱っていたのは、「夢の原子炉」
と言われたもんじゅの新しい燃料を開発するためだったが、もんじゅはナトリウ
ム漏れ事故などで稼働実績がほとんどなく、燃料需要は低かった。
 研究棟は役割を終えたとして2013年に廃止が決定。もんじゅもその3年後、廃
炉が決まった。

 今回の事故の背景には、機構のずさんな管理があったとみられる。
 原子力規制委員会は今年2月、機構の複数の施設で核燃料物質が保管すべきで
はない場所に長期間置かれていたとして、改善を求めた。被ばくした作業員は、
こうした管理が不適切な核燃料物質の保管場所を探していたという。

 事故はずさん管理の「後始末」で起きたともいえる。もし機構が核燃料物質を
適切に保管していれば、避けられた可能性が大きい。
 「原子力の専門家集団」を自任する機構だが、安全管理でこれまで何度も問題
を起こし、規制委から安全軽視の姿勢を繰り返し指摘されている。
 もんじゅでは約一万件の点検漏れが発覚。機構は反省を口にしたが、その後も
新たな点検漏れが次々と見つかり、規制委から「資質なし」と勧告された。

.. 2017年06月12日 14:28   No.1207003
++ 東京新聞 (社長)…1856回       
今回の事故の背景には、機構のずさんな管理があったとみられる。
 原子力規制委員会は今年2月、機構の複数の施設で核燃料物質が保管すべきで
はない場所に長期間置かれていたとして、改善を求めた。被ばくした作業員は、
こうした管理が不適切な核燃料物質の保管場所を探していたという。

 事故はずさん管理の「後始末」で起きたともいえる。もし機構が核燃料物質を
適切に保管していれば、避けられた可能性が大きい。
 「原子力の専門家集団」を自任する機構だが、安全管理でこれまで何度も問題
を起こし、規制委から安全軽視の姿勢を繰り返し指摘されている。
 もんじゅでは約一万件の点検漏れが発覚。機構は反省を口にしたが、その後も
新たな点検漏れが次々と見つかり、規制委から「資質なし」と勧告された。

 使用済み核燃料の再処理施設(茨城県東海村)でも、放射性廃棄物を詰めた大
量のドラム缶が敷地内に雑然と積み上げられ、中身が分からない容器さえある。
 今回事故が起きた大洗研究開発センター内にある高速実験炉「常陽」の再稼働
を申請した際には、原子炉出力を本来より低く記載し、規制委から改めるよう命
じられた。地元対策を簡略化して、早く再稼働させるためだった。
            (6月9日東京新聞朝刊1面より)関連記事あり

.. 2017年06月12日 14:45   No.1207004
++ 週刊朝日 (小学校中学年)…17回       
被災地で横行?“除染とばし”
 └──── (2017年6月16日号より抜粋)

<除染作業の実施結果のご報告のお知らせ>
 こんな書類が福島県南相馬市小高区のAさん(46)のもとに届いたのは、昨年
2月中旬のこと。
 除染が「完了」したことを告げる内容が記され、除染前と除染後の写真が添付
されていた。だが、除染作業中を示す看板以外、変わっている様子はない。疑問
に感じたAさんが何度かやり取りすると、こう認めた。「除染していませんでし
た。申し訳ない」
 除染完了という書類を送っているにもかかわらず、除染していなかった「除染
とばし」が判明したのだ。
 Aさん宅は、福島第一原発から約20キロ。2011年3月の東日本大震災、原発事
故でAさんも避難を余儀なくされた。(中略)

 「実はまったく除染していませんでした、申し訳ないって繰り返すんですよ。
あっさり認めたなと思いつつ、やってないのに完了したという書類を送り付ける、
許せない気持ちでいっぱいでしたよ」(Aさん)
 今年2月、南相馬市にある、除染を手掛けた環境省の福島環境再生事務所に出
掛け、担当者に直接、真相を聞いた。
 「まったく除染していないと認め謝罪があった。そこで私は近所でまったく除
染していない家が2軒ある“除染とばし”は組織的だと詰め寄った。担当者は、
否定しつつも調べると約束しました」(Aさん)
 南相馬市小高区の江井績(えぬいいさお)さん(75)は南相馬市と合併するま
で、小高町長を2期6年務めた。原発事故後は「小高区民を守る会」の代表を務
めている。「除染とばし」の実例は江井さんの耳にも入っているという。
  (中略)

 除染作業を請け負ったJVの一つ、大成建設は本誌の取材にこう回答した。
「一部の除染はせずに完了としていたのは事実。指摘を受け再度除染をしました。
担当者の誤認でご迷惑をかけた」
 前出のAさんは訴える。
 「除染とばしが横行しているとなれば、安心して帰れない。あえて公表しまし
た」(今西憲之、烏賀陽弘道)

.. 2017年06月12日 16:01   No.1207005
++ 東京新聞 (社長)…1857回       
大洗被ばく、プルトニウム飛散か 床に複数の黒い塊

日本原子力研究開発機構「大洗研究開発センター」(茨城県大洗町)の作業員被
ばく事故で、機構は九日、放射性物質が飛散した室内の床に複数の黒い塊が散ら
ばっていることを明らかにした。金属製貯蔵容器内のビニールバッグが破裂した
際に飛び出したプルトニウムなどの可能性があるとみている。ビニールバッグの
破裂原因について、プルトニウムが出す放射線の影響でガスが発生し、バッグ内
の圧力が上昇した可能性があるとも説明した。
 プルトニウムは原発の燃料や原爆の材料となり、人体に有害な放射線を出す。
飛散したのがプルトニウムだと確認されれば極めて異常な事態だ。回収方法を検
討している。
 一方、現場室内から法令上の立ち入り制限値の最大約14倍となる放射性物質が
検出されたことも原子力規制委員会への取材で判明した。
 機構の児玉敏雄理事長は、事故の経緯や対策を文部科学省に報告する会合で
「重大な事態を引き起こし申し訳ない。深くおわびする」と陳謝した。
 機構によると、黒い塊は数センチ四方で、貯蔵容器の開封作業をしていた設備
の前面を中心に少なくとも十個以上、見つかった。
 プルトニウムが出す放射線のアルファ線はヘリウムガスに変化する性質がある。
またアルファ線が貯蔵容器内に収めたポリエチレン製容器と反応して水素ガスな
どが発生し、容器内の圧力上昇につながったとみられるという。
 現場の室内は通常、立ち入り制限値の四ベクレルを下回っているが、機構が室
内14カ所の床を拭き取り測定、放射性物質の入った貯蔵容器が置かれていた設備
前の床で55ベクレルの放射性物質を検出したという。
(6月10日27面より)

.. 2017年06月13日 08:18   No.1207006
++ 金子 通 (小学校中学年)…13回       
(たんぽぽ舎会員)

柏崎市長・反原発派、30日に意見交換会−再稼働条件巡り

 柏崎市の桜井雅浩市長が東京電力柏崎刈羽原発6,7号機の再稼働の条件とし
て、1〜5号機のいずれかの廃炉と2年以内の廃炉計画の策定を求めたことにつ
いて、桜井市長と原発反対派の市民グループとの意見交換会が30日に開かれるこ
とになった。12日にグループが申し入れ、市も応じた。
 市民グループ「プルサーマルを考える柏崎刈羽市民ネットワーク」(本間保代
表)は申し入れで、桜井市長が示した条件の具体的内容を明らかにするため意見
交換会の開催を求めた。
 申し入れ後、同ネット事務局で昨年の市長選に出馬した竹内英子さんは「廃炉
が1基だけでも再稼働を容認するのかなどを聞きたい」と話した。
 桜井市長は取材に対し、「私はこう考えるが、みなさんはどう考えていますか
と意見を伺う」と述べた。
 意見交換会は午後7時からで、会場は市民活動センターまちから(柏崎市西本
町3)。市民にも公開する予定。(紙面のみの掲載で、ネット上に掲載なし)
(6月13日新潟日報より)

.. 2017年06月14日 09:17   No.1207007
++ 東京新聞 (社長)…1858回       
大洗事故作業員 肺からアメリシウム検出
  プルトニウム変化の物質 放医研調査 人数は公表せず

 日本原子力研究開発機構「大洗研究開発センター」(茨城県大洗町)の被ばく
事故で、放射線医学総合研究所(放医研、千葉市)は12日に記者会見を開き、放
医研の施設に入院する作業員5人のうち一部の人の肺で、放射性物質のアメリシ
ウムが計測されたと明らかにした。人数や誰から計測されたかは公表しなかった。
プルトニウムはいずれも計測されなかったという。
 肺の放射性物質測定は、放医研が5人を受け入れた7日以降、それぞれ3〜4
回実施。アメリシウムが計測された人も、レベルは下がってきている。アメリシ
ウムはプルトニウムが変化してできることから、この作業員はプルトニウムも体
内に取り込んだ可能性が高いとした。(後略)
  (6月13日朝刊27面より抜粋)

.. 2017年06月14日 09:31   No.1207008
++ 東京新聞 (社長)…1859回       
防空演習を嗤(わら)う
  安倍政権の暗黒政治を終わりにさせよう
                 鎌田 慧(ルポライター)

 この時期に、1カ月ほど日本を留守にしてしまって気後れしている。帰ってき
て、安倍政権が見境なく民主主義の衣装を脱ぎすて、ますます破れかぶれの醜態
がよく見え、戦争前夜のようだ。
 4月末、東京の地下鉄が北朝鮮ミサイル実験に呼応して運行停止した。その過
剰反応がわざとらしく嫌な感じだった。戦争を受け入れる訓練のはじまりだった
が、ついに防空演習もはじまった。
 サイレンの音を合図に机の下にもぐったり、手で頭を押さえて床にしゃがみ込
んだり。40年ほど前、アメリカのニュース映画で、核爆弾に備えるアメリカの子
どもたちのおなじ姿を見たことがある。核爆弾に無知だったのだ。
 安倍政権は米軍や自衛隊のある地域で、北朝鮮の恐怖を子どもたちに染みこま
せている。戦時中の竹やり、防空頭巾、バケツリレーで爆弾を防げといったナン
センス。
 原発立地点に1台ずつ「地対空ミサイル」を配備しなくてはならない。列島中
に原発を配置し、大事故で膨大な避難民を路頭に迷わせた責任もとらずに、こん
どは防空演習か。戦争をしない、させない努力が必要なのだ。
 国民をミサイルやテロの恐怖で意識を支配。政府批判者は盗聴、尾行、盗撮。
さらに御用新聞を使っての攻撃。平成の暗黒政治は終わりにさせよう。
 (6月13日25面「本音のコラム」より)


.. 2017年06月15日 12:48   No.1207009
++ 毎日新聞 (部長)…244回       
<原発>運転40年制限「短い」規制委就任予定の山中氏

 9月に原子力規制委員に就任する山中伸介・大阪大副学長(61)は13日、原発の
運転が原則40年間に制限されていることについて、「世界的に見て、少し短いと
個人的に思っている」と述べた。「40年ルール」の形骸化が指摘される中、規制
側の発言として不適切との声も上がっている。(中略)
 九州大の吉岡斉教授(科学史)は「原発の安全性を厳しく見る規制機関の責任
者になる人が、電力会社や原発推進の研究者の側に立つような発言をするのは不
適切だ」と指摘した。【柳楽未来】
  (6月13日19:23配信より抜粋)

.. 2017年06月15日 13:06   No.1207010


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