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近衛上奏文(昭和二十年二月)の中に、「軍部内一味の革新運動」について、「そもそも満洲事変、支那事変を起こし、之を拡大して遂に大東亜戦争にまで導き来れるは是等軍部内の意識的計画なりしこと今や明瞭なりと存じ候。満洲事変当時、彼らが事変の目的は国内革新にありと公言せるは有名なる事実に御座候。支那事変当時も「事変永引くがよろしく事変解決せば国内革新が出来なくなる」と公言せしは此の一味の中心人物に御座候」とあるが、この「中心人物」とは誰だと考えていたのだろう。当時の事情から、陛下に意味が伝われば、変化球を投げたことも考えられるが、自ら真実と確信することを上奏したはずだから、注意をひかれるのである。
.. 2008年01月14日 10:25 No.118001
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