返信


■--日本列島の全原発が危ない
++ 広瀬 隆 (高校生)…59回          

.「日本列島の全原発が危ない」
 |  プールに大量に抱えている使用済み核燃料が、
 |  いつ暴走するかも知れないことを意味する
 |  54基すべてが危険なのです
 |  4/30講演会−「なかのZEROホール」
 └──── (作家)

 首都圏周辺のみなさま・広瀬隆からの重要なお願いです

「日本列島の全原発が危ない」広瀬隆・白熱授業2時間!!

日時:4月30日(日)18時30分開場 18時45分開演
会場:「なかのZEROホール」(JR中央線「中野」駅下車徒歩8分)
企画・司会:DAYS JAPANの広河隆一さん
入場料:1000円(DAYS JAPAN読者 700円、高校生以下・75歳以上 500円)
主催・申し込み先:DAYS救援アクション 03-5376-7898
後援:DAYS子ども募金・DAYS JAPAN

 目的は、「次の原発大事故が目前に迫っている」驚くべき状況をくわし
く知っていただき、私たち市民が、大事故発生時の具体的な対策を行動に
移すための緊急の呼びかけです。6年前のように、うろたえることが
あってはなりません。
 つまり、鹿児島県知事・三反園訓が「県知事には原発の運転の可否を決
定する権限はない」と言い張って、卑劣にも鹿児島県民を守る責任と義務
を放棄したため、九州には重大危機が迫っています。この裏切り者の男を
全国から糾弾する必要があります。
 西日本から放出される放射能は、一瞬で日本列島をなめつくします。
 一方、伊方原発の場合は、広島・愛媛・大分・山口の4つの県が仮処分
を提訴して包囲して、一件でも勝てば伊方原発の運転は停止されるので、
近いうちに停止できる希望のほうが濃厚です。
 しかし! 大地震の脅威は、私たちの予測を上回って、近づいています。
.. 2017年04月03日 08:27   No.1175001

++ 広瀬 隆 (高校生)…60回       
演題にある「日本列島の全原発が危ない」というのは、ほかの運転停止
中の全ての原発を含めて、プールに大量に抱えている使用済み核燃料が、
いつ暴走するかも知れないことを意味します。
 54基すべてが危険なのです。
 そして、東海村と六ヶ所村の再処理工場が抱えているさらに危険な高レ
ベル放射性廃液の水素爆発の危険性が、知られていませんので、くわしい
現状を報告します。高レベル放射性廃液の漏洩は、たちまち日本列島を壊
滅させるほどです。
一刻も早く、手を打つ必要があります。
 電力会社と日本原子力発電と日本原燃がいかに危険な対策をとっている
かを知れば、みなさんは、たまげるでしょう。こうした状況が、メディア
でまったく取り上げられていないことは、信じがたい状況です。
 たくさんの友人・知人を誘って、必ず会場に足を運んでください。
 心からのお願いを申し上げます。 草々不一

.. 2017年04月03日 08:36   No.1175002
++ 菅野逸雄 (幼稚園生)…1回       
力いっぱいの「高浜原発再稼働反対!」コール
 |  3/31姫路「関電さん原発やめて金曜行動」236回目
 └──── (脱原はりまアクション)

 昨日3月31日(金)は、236回目の関電さん原発やめて金曜行動でした。
昼前からの雨は、17時半からの行動開始時間でも全く止むことなく、また
寒さも厳しい中での行動でした。
 雨と寒さで参加者数も久しぶりに10人切るかなーと思っていたのです
が、11名のサムライ?はきっちりと集まって来ました。
 関電前抗議の最後には、力いっぱいの「高浜原発再稼働反対!」コール
を繰り返し姫路駅行動に向かいました。
 「アメニモマケズ」の訴えでした。最後は、「高浜原発再稼働反対!」
をくり返しました。
 姫路駅前では、事前に連絡をもらっていた、今年7月の県知事選に向け
準備を進められている、津川知久予定候補者さん(憲法が輝く兵庫県政の
会代表)が来られていて、行動開始冒頭の10分ほど原発問題を中心に訴え
をしてもらいました。
県知事選に向け力強い「原発なくそう」のあいさつでした。
 昨晩の行動は、雨と寒さの中での値打ちのある行動日のひとつでした。

.. 2017年04月03日 10:33   No.1175003
++ 柳田 真 (部長)…195回       
嬉しかった(東京・赤羽)青猫書房でのできごと
 |  「メルマガを知人、友人の10数人へ転送しています」と言われた
 |  こういう人たちにたんぽぽ舎は支えられている(実感)
 └────  (たんぽぽ舎)

○4月1(土)東京都北区赤羽の「子供の本屋・青猫書房」でミニお話し
会をした。
 「原発やめよう、たんぽぽ舎30年のあれこれ−トピック、エピソード」
というテーマで私が1時間話し、そのあと1時間半質疑応答があった。
 やる前までは負担感もあったが、でもとても気持ちが嬉しい半日
だった。
その理由は…
 1.たんぽぽ舎を多くの人に広めよう〜ようこそたんぽぽ舎へ〜「展示
 とお話し会」で招いてもらったこと。昔の知人の岩瀬恵子さん(青猫
 書房の店主)と市原さん(北区在住)の厚意。
 2.当日の参加者数が少ない…と聞いたので「柳田さんの応援で来まし
 た」というОさん(女性)は腰痛にもかかわらず、東京・東部から北区へ
 来ていただいた。恐縮した。発言も積極的で良い中身でした。
 3.北区のTさんは「たんぽぽ舎の日刊メルマガ(地震と原発事故情報)
 を10数人の知人、友人へ転送しています」とおっしゃられた。その友人
 の2〜3人がまた友人に転送されていると(合計20人以上)。
 ありがたい話で、帰ったら「メルマガ担当者に伝えます」と返事をした。

 私たちがこういう事実をきちんと把握していない中で、各地で、こうし
た形でたんぽぽ舎に協力してくれる人が何人もいることを知って嬉し
かった。
 たんぽぽ舎の「原発やめよう活動」はこういう人々の賛同、協力で広く
支えられている、と改めて実感した。
○お話し会終了後に青猫書房で(他では入手しにくい)何冊かの本を買い(
他の参加者も)参加者で写真を撮り、近くの素敵なお店で「ワインを飲み
つつ、食べた夕食」もおいしかった。
○私にとって、とても嬉しい1日でした。

☆4月1日(土)エイプリルフールの日の、本当にあった話です。
☆青猫書房の紹介 住所:北区赤羽2丁目28-8 TimberHouse 1F
            (最寄駅・JR赤羽駅)
         電話番号:03-3901-4080
皆さん、ご利用ください


.. 2017年04月04日 08:08   No.1175004
++ 木原壯林 (高校生)…62回       
4/27(木)関電包囲全国集会
 |  5/7(日)高浜原発うごかすな!現地集会、5/8からリレーデモ
 |  5/13(土)高浜原発うごかすな!福井集会
 |  多くの方のご参加を!
 └──── (若狭の原発を考える会)

 原発再稼働阻止、原発全廃のためにご奮闘の皆様

 昨日4月2日、大阪高裁の不当決定を受けて、緊急に「高浜原発再稼働
阻止行動についての相談会」が原子力発電に反対する福井県民会議の呼び
かけで開かれ(於;キャンパスプラザ京都)、次の緊急行動を行うことが
決定されました。
 安倍政権下での反動の嵐の中で諸事繁多なこととは存じますが、お誘い
あわせの上、ご参加下さるようお願い申し上げます。

1.4月27日(木)16時30分より「4.27高浜原発うごかすな!関電包囲全国
 集会」(大阪)と御堂筋デモ。
2.5月7日(日)11時高浜町音海地区集合。デモ行進にて高浜原発へ。
 ゲート前で抗議行動。14時「5.7高浜原発うごかすな!現地集会」(高
 浜町文化会館)とデモ。
3.5月8日(月)〜13日(土)「高浜‐おおい‐小浜‐若狭‐美浜‐敦賀‐
 越前‐福井リレーデモ」。沿線の各自治体に申入れを行います。
4.5月13日(土)13時福井市幾久公園集合。デモ行進で福井市中央
 公園へ。   14時「5.13高浜原発うごかすな!福井集会」
  (中央公園)。
 以上の集会、デモは、「高浜原発うごかすな!」実行委員会が
 主催します。
多数の団体および個人のご賛同をお願いいたします。

.. 2017年04月04日 08:18   No.1175005
++ 山崎久隆 (社長)…664回       
もんじゅ「ダミー燃料体不足」の報道−これでは「もんじゅ」を
 |  廃炉にできない
 |  産経と時事通信の報道を読む
 |  ダミー燃料体の製造を急げ、安全性確保のためにも
 └──── (たんぽぽ舎)

◎ 報道機関の中でも通信社は自ら媒体を持たないが、新聞社やテレビ局
などの報道機関に記事を配信し使用料を得ている。
 産経新聞も時事通信社などと契約を結んでいると思うのだが、3月27日
におかしな記事を出した。
 それは、既に時事通信社が昨年12月21日に配信していた内容を一部
なぞったもので、3月27日に主要部分について「昨日判明」とした内容で
報じたのである。

もんじゅ模擬燃料170体不足 廃炉の障害…原子力機構、ずさん管理露呈
こちら
廃炉、遠い道のり=燃料搬出準備整わず−ナトリウム処理課題・もんじゅ
こちら

 時事通信の記事を知らなかったとしか思えないような産経新聞の
記事だ。
 では、今「もんじゅ」で何が起きているのか。

◎ 今のままでは廃炉になった「もんじゅ」から燃料を取り出せないとい
う事態に陥っている。責任の所在は燃料を取り出す際のダミー燃料体を用
意していない原子力研究開発機構にある。これが大量に不足しているた
め、異常事態になっているのだ。
 問題発覚のきっかけは昨年12月21日に「もんじゅ」の廃炉が決まった時
に遡る。
 廃炉になったからには、安全に燃料を保管する必要が生じる。
 可及的速やかに炉心の燃料集合体を取り出し、炉外燃料貯蔵槽(原発の
使用済燃料プールに相当する)に移動させるべきだが、まだ炉心に198
体、ブランケット燃料体172体を合わせると370体が残ったままだ。

.. 2017年04月05日 09:27   No.1175006
++ 山崎久隆 (社長)…665回       
「もんじゅ」の炉心燃料198体の燃料集合体は「ラッパ管」と呼ばれる
ステンレス製の筒状容器に燃料棒(燃料要素という)が169本が入ってい
る。ウランとプルトニウムのMOX燃料だ。六角形のラッパ管はそれぞれ
の面が接するようにして炉心に入れられている。つまり六面で支え合って
いる。この隙間に燃料を支える構造は存在しない。燃料同士が支え合って
いる。

 従って燃料を炉心から抜く場合、抜いた場所にラッパ管と同じサイズの
ダミー燃料体を入れなければならない。順次ダミー燃料体と置き換えてい
くことで、全部の燃料を取り出すことが出来るが、用意されているダミー
燃料体は200体しかない。ちょうどブランケット燃料分が不足する計算だ。

 これでは「もんじゅ」を廃炉に出来ない。

 どうやら廃炉計画そのものが最初から存在せず、照射したブランケット
燃料体を順次取り出して高純度プルトニウムを生成したら炉外燃料貯蔵槽
に運び出し、ナトリウムを除去してから缶詰めにして再処理施設(東海村
のRETF)に送る計画だった。
 炉心の燃料は再処理する施設がないため、炉外燃料貯蔵槽にそのまま留
め置かれるのであろう。これでは相当危険だが、運転していれば誤魔化す
ことも出来た。いわば原発と同様に使用済燃料を保管しているだけだから。

◎ ナトリウムを冷却材に使っているので、「もんじゅ」の燃料は今も極
めて危険な状態にある。軽水炉のように水ならば貯蔵槽が破損して漏れ出
しても、とにかく水を送り続けていればなんとかなる。
 しかし劣化した配管からナトリウムが漏れて火災事故を起こしたり、
地震や津波で施設設備が重大な損傷を受けるなどしたらナトリウム火災事
故と同時に核燃料の事故をも引き起こす。
 燃料すら安全性を確保していないのだから極めて重大な背信行為だ。
 ダミー燃料体の製造と、もし破損しているものがあればその改修作業を
最優先で行うべきだ。
 地震や津波が人間の都合を「待ってくれる」わけではない。

.. 2017年04月05日 09:45   No.1175007
++ 山崎久隆 (社長)…666回       
.「事故の被災者への賠償と生活補償を中心」におくべき
 |  依然として「絵に描いた餅」とても実現出来ない再建計画
 |  東京電力「新新総特2017」を批判する(上)
 |  …上・下2回に分けます
 └──── (たんぽぽ舎)

 東京電力(以下、東電)と原子力損害賠償・廃炉等支援機構(以下、
機構)は3月22日に「新々総合特別事業計画」(以下、「新新総特」)の
骨子を発表した。
 東電による経営改革と、それにより捻出される「利益」を福島復興や
廃炉費用などに充てることを意図したものとされるが、実態は国の原子力
推進政策に東電の資金を投じさせることと東電の経営破たんを回避するこ
とを目的としたものである。
 破たん処理をしないとしても、最低限「事故の被災者への賠償と生活
補償を中心」におき、「脱原発経営の方針」を掲げるべきところ、依然
として「絵に描いた餅」の、とても実現出来ない再建計画である。

1.柏崎刈羽原発の再稼働頼み
  これまでに柏崎刈羽原発再稼働に投じた6800億円を
  回収するだけでも7年かかる
  年間1000億円の利益はどのような精査をしているのか分からない
  計算根拠を示すべき

 全体を通して、大きな「期待感」をもって描かれているのは「柏崎刈羽
原発の再稼働」と原子力への再進出だ。
 福島第一原発事故前は東電の原発は1730.8万キロワットで、おおむね全
国の原発設備の3分の1を有していた。もちろん日本最大、世界でも単独
の電力会社としては最大の原発保有だった。
 現在は、再稼働申請をしている原発は柏崎刈羽原発6、7号機の2基
だけ。271.2万キロワットである。この2基を動かせば年間1000億円(
1基500億円の2基分)の利益があるとするが、これまでに柏崎刈羽原発
再稼働に投じた6800億円を回収するだけでも7年かかる計算だから、寄与
できるには、計画通りに運転したとしても8年後だ。

.. 2017年04月07日 08:01   No.1175008
++ 山崎久隆 (社長)…667回       
「新新総特」は一体何時までの経営再建計画なのか。
 当然、年間5000億円かかる(掛ける?)とする廃炉費用には8年後にな
らないと充当できない計算だ。
 利益を生む前提についても大きな疑問がある。年間1000億円の利益は、
売り上げ電力料金から必要経費を除いたものだから、電力単価が下がる(
売電価格が下がる)か、あるいは必要経費が膨らめば相対的に利益が減少
する。ところが年間1000億円についてはどのような精査をしているのか分
からない。計算根拠を示すべきだ。
 新総特からの大きな変化として電力小売り自由化が進む中で、経営に大
きな影響が出ていることを環境変化として問題視しているのだから、原発
が生むとされる利益も大きな影響を受けるはずだ。

2.安全の死角
  「再稼働3年後までにメンテナンス費用の3割削減」

 原発が従来の独占体制下のように、総括原価方式で利益を計算してきた
時代とは異なり、利益が計算できない点については問題として認識をして
いることが読み取れる。それへの対応が「再稼働3年後までにメンテナン
ス費用の3割削減」だ。しかしこれは大変大きな危険を抱えることになる。
 新造する原発ならば設計段階からメンテナンスをしやすいよう工夫をこ
らして、時間や経費を圧縮することは出来るかも知れないが、完成した原
発でそれをすることは極めて困難で危険でもある。

 メンテナンス費用の削減をする場合、最初にメスを入れられるのは人件
費だと思われる。
 しかし、被曝労働である原発の作業は「人海戦術」をするしかない場面
がある。簡単に人減らしなど出来るはずはないし、強行したら労働者の
危険度は急激に上がる。
 資機材の調達費用を削減する場合、往々にしてあるのは「安かろう悪か
ろう」製品を使うこと。ロケット開発で、仕様を細かく決めた特注品では
高く付くので一般汎用品を使い失敗した例がある。原子力や軍需品に特注
品を使うのは意味のあることで、簡単に汎用製品に取り替えがきくわけで
はない。
 

.. 2017年04月07日 08:07   No.1175009
++ 山崎久隆 (社長)…668回       
費用を圧縮したいのならば、まず柏崎刈羽原発に投じてきた6800億円を
精査すべきだろう。例えば免震重要棟が緊急時に使えないため、緊対所設
置場所を最初は3号機に、さらにそれも使えないため5号機にと、二転三
転させてきた費用など、無駄以外の何物でもない。
 最初に免震重要棟を正しく基準地震動の揺れに耐えられる設備に改築し
ていれば良かっただけだ。
 防潮堤の液状化対策の失敗といい、東電は場当たり対応で、無駄なコス
トの連続だ。まずこの無駄を無くすことが先決で、次の段階のコストダ
ウンを取り組める状況ではない。

 原子力全体についてはこのような記述となっている。
 「原子力事業の投資・費用について、その構成内容を徹底的に精査し、
真に安全性の向上に資するところに集中的に配分し、安全性の確保を前提
として生産性の倍増を図る。」
 生産性の倍増は、既に述べた観点から無茶な方針だが、メンテナンスを
行う事業を再編合理化することとセットだと思われる。日立の会長だった
人物が新しく会長として就任することが報じられていることからも、メー
カーの再編と一体となったものと思われる。東芝の破たん危機が一つの
きっかけとなっている。
 この方針での問題点は、無駄なコストの最たるものが原発の維持管理費
用であるとの認識の欠如だ。燃料冷却だけで1600億円もの費用がかかって
いる福島第二、動かせるはずもない柏崎刈羽原発の再稼働費用などをまず
圧縮すべきは、「新新総特」でも指摘できる。

3.「世界最高水準の安全」とは何か
  2008年頃から東電内部で15.7m級津波の襲来を
  予見できる状態にありながら、対策を先送り

 さらに東電は原子力事業について「原子力事業の理念は『地元本位・安
全最優先』。福島原子力事故を深く反省し、安全性を絶えず問い続ける企
業文化、責任感を確立する」と記述する。
 しかし、言っていることとやっていることは真逆だ。
 事故直後に当時の勝俣会長は「異常な天災地変として原子力損害責任賠
償法第三条ただし書きに規定する『免責』に当たる、との認識」を持って
いた。
 

.. 2017年04月07日 08:15   No.1175010
++ 山崎久隆 (社長)…669回       
結果的にそれを主張するまでもなくゴルフ場経営会社から起こされた賠
償請求訴訟において「免責」条項適用を裁判所に却下されており、いまさ
らそんな主張は出来ない。

 実際には2008年頃から東電内部で15.7メートル級津波の襲来を予見でき
る状態にありながら、対策を先送りし続けたことに対し「深く反省」どこ
ろか開き直った主張を繰り返しており、株主代表訴訟でも、建設時点から
福島第一原発事故が発生するまでのあいだ、それぞれの時点において津波
対策を行ってきたと主張し続けている。
 これに対しては、別の訴訟ではあるが、事故被災者の損害賠償請求訴訟
の前橋地方裁判所判決では「十分な対策が成されてきたとは認めがたい」
とし、「東電は15.7mの津波の到来を遅くとも2002年には予見できた。
2008年には実際に予見していた。東電が津波対策を講じていれば、原発事
故は発生しなかった。国も津波到来を予見できる状況であったのに、事故
を未然に防ぐための命令を東電に出さなかった。」と、国と東電の責任を
認定している。

 反省がカタチばかりなのは、その後の補償打ち切りや区域外避難者への
賠償拒否、原発ADRによる仲裁裁定さえ拒否する姿勢からも明らかだ。
 その上で「世界最高水準の安全」と言われても、何を言っているのか不
明と言わなければならない。
 では、柏崎刈羽原発の対策はどうか。

4.免震重要棟問題の本質
  緊急時に使い物にならない免震重要棟をそのままにして
  再稼働申請をしたことだけで地元への背信行為

 免震棟に正規の耐震性がないことが明らかになった事件について、「新
新総特」では以下のように記述している。
 「免震重要棟の耐震性に関し、原子力規制委員会及び地元への説明が至
らず信頼を損ねたことを反省し、組織体質・ガバナンスの向上を図る観点
から、その本質的な改善を進めるとともに事実を丁寧に説明していくこと
で、信頼の回復に努めていく。」

 緊急時に使い物にならない免震重要棟をそのままにして再稼働申請をし
たことだけで地元への背信行為であり、規制逃れといった動機も見えてく
る。
 

.. 2017年04月07日 08:21   No.1175011
++ 山崎久隆 (社長)…670回       
規制庁の審査中に免震棟の性能アップを図り、結果として基準地震動に
耐えうる免震装置に取り替えて規制基準をクリアすれば良いと考えたので
あろう。
 しかし失敗したために「実は免震棟は使えない」と言い出すこともでき
ず、途中から3号機、後に5号機の建屋に緊対所を設けることでごまかそ
うとした。
 説明の不自然さは「隠ぺい」と捉えると実にわかりやすい。「事実を丁
寧に説明」するというのは、事実(情報)を隠さず明らかにする(公開)
ことでしかない。「白抜き黒枠」文書を公開しているうちは、全く信用で
きない。

 また、「本質的改善」するには、基準地震動に基づき全ての構造物を(
いわゆる耐震Bクラス設備も含め)耐震性のある構造にする必要がある。
 地震で破壊された外部電源の脆弱性について震災前から繰り返し市民が
指摘したのに、これを受け入れてこなかった姿勢を改めることが先だ。

.. 2017年04月07日 08:29   No.1175012


▼返信フォームです▼
Name
Email
ホームページ    
メッセージ
( タグの使用不可 )
Forecolor
アイコン   ICON list   Password 修正・削除に使用