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東京電力が進める福島第一原発2号機の原子炉格納容器内部調査で、格 納容器の壁と圧力容器の間にある空間で高い推定放射線量が相次いで測定 された。圧力容器の外側にも、高線量の原因となる放射性物質が存在する 可能性を示す結果で、溶融燃料(燃料デブリ)取り出し作業の支障となる 恐れもある。 東電は1月末、カメラ付きのパイプを格納容器に差し入れ、内部を撮 影。映像のノイズから空間放射線量を推定した。圧力容器を支える台座 (ペデスタル)から約2メートル離れた地点で、過去最高となる毎時530 シーベルトを計測した。 今月9日には、台座に延びるレールに自走式ロボットを投入。台座から 4メートル離れた地点で、最高値を更新する推定650シーベルトを観測し た。高線量の影響でカメラが映らなくなり、レール上の堆積物を除去する 作業を2時間ほどで打ち切った。(中略) 東電はより多くの情報を集めるため、線量計付きのサソリ型ロボットを 月内に投入する考え。レール上に残った堆積物を乗り越えて進めるかどう かなど、実物大の模擬施設などを使って検討している。 実測でも高い放射線が確認された場合、溶融燃料取り出しに向けたロ ボットや機器類の耐放射線性を強化する必要に迫られる。 (2月13日より抜粋)
.. 2017年02月22日 18:42 No.1156001
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