|
経産省見通し「分社化の議論ない」
経済産業省は11日、東京電力柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)の再稼働につ いて、同省の有識者会議「東電改革・1F(福島第一原発)問題委員会」(東電 委員会)が提言で触れた他電力との再編、統合による共同事業体ではなく、東電 が単独で担うとの見通しを示した。 同日開かれた原子力規制委員会の定例会合で同省資源エネルギー庁の担当者が 明らかにした。東電委員会は昨年末、東電の原発事業を他の電力会社と再編する ことなどを盛り込んだ東電改革の提言をまとめていた。 原発事業の再編について、エネ庁の担当者は「提言では、将来の海外展開を含 めてうたわれている。現時点で東電からの分社化などが具体的に議論されている わけではない」と説明。東電内部からは同日、「再稼働には、東電自身が責任を 持って地元の理解を得ることが不可欠だ」などと、単独での対応に同調する声が 上がった。 新潟県の米山隆一知事は、東電ホールディングスの数土(すど)文夫会長らと の会談で「現状では認められない」と、2基の再稼働に慎重な立場を伝えており、 ある東電関係者は「東電自身が地元との信頼関係を回復しなければ再稼働を議論 する環境にならないし、東電と組もうという事業者も現れないのでは」と指摘し た。 (1月12日朝刊7面より)
.. 2017年01月18日 08:26 No.1142001
|