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.“マイナンバー”国がふった番号なのになぜマイ(My)か | 私は囚人ではない。番号などふられるいわれはない | マイナンバー、何とも気持ちの悪いネーミング、 | 身体がムズムズする └──── (たんぽぽ舎ボランティア)
○ 12月21日、「スペースたんぽぽ」で宮崎俊郎(共通番号いらないネッ ト)さんのお話を聞きました。 世間では「マイナンバー」がいろいろと問題になっています。国が言う 「税金を平等に徴収する」という説明には説得力がありません。 確かに「貧しい層の国民からもれなく税を取り立てる」には効力のある 制度かもしれません。でも現実は富裕層の国民があらゆる知識や難しい法 律を駆使して税金逃れをしているわけですから、その問題にメスを入れず して「マイナンバー」を導入しても、そういった富裕層の人々からの税収 が増えることはありません。 パナマ文書一つをとってみても、あのように海外から「みなさーん、こ んなにお金が逃げ出していますよー。」と言われる体たらくです。 国は、あたかも税金をきちんと徴収できるシステムを考えついたみたい に言いますが、要は労せずに仕事を済ませたいだけです。 私たちに番号を付けてしまえば、仕事が簡単に済むのでしょう。でも私 たちは彼らの仕事に対して応分のお金を払っているのですよ。民間では多 くの人々が死ぬほど仕事を抱えていて、中には本当に自殺してしまう人も いるくらいなのに、なぜ国は(自分たちの)便利さのために、莫大な税金 を投じているのですか。許されません。
○ ただ講座を聞いて分かりました。この制度には別の重要な側面が あったのです。 それは国民のプライバシー。 国は税金の徴収に使うためだと言いますが、この番号は今後いろんな使 い道が考えられています。健康保険証として、社員証として、キャッシュ カード、クレジットカード、ポイントカードなどとして。「あれにもこれ にも使えて、とっても便利!」、とか、さらには、「使えば使うほど 『おトク』!」とか言ってくるのでしょう。 そして実際そうなった時、私達の個人情報はすべて、行政機関は勿論、 警察や公安機関の管理のもとに入るという次第です。
○ それからはっきりわかったことがひとつ。 すでにふられてしまった「マイナンバー」(個人番号)ですが、番号法 には行政などの手続きにおいて個人番号の記入(番号提供)を義務付ける 規定はないそうです。 そして「個人番号カード」の取得も義務ではありません。世間ではあた かも義務であるかのような言い方をしていますが、これは間違いです。 でも国は人々がそんな誤解をすることを願っているのでしょう。さらに 国は人々の誤解を意図的に放置しつつ、じわじわとこの制度がいつの間に か定着することを狙っているのでしょう。
○ 講義のあと、一つ疑問が残りました。 「もしある人がよく分からないままに義務だと思って「個人番号カー ド」を受け取ってしまい、その後良く考えて、これはまずいと思った時 に、そのカードは返却できるのでしょうか。その場合、何か不都合や危険 はないのでしょうか」というものです。 キャッシュカード、クレジットカード、ポイントカードなどは簡単に脱 退、破棄、取りやめ自由です。 今回の「個人番号カード」はどうなのでしょう。11月時点で「個人番号 カード」発行を申請した人は、1,182万人、交付済みは909万人、人口比約 9%です。
.. 2016年12月29日 08:22 No.1139008
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