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○原発が再稼働されれば、放射線量、発熱量の多い新しい使用済み核燃料 がプールに搬入され、プールの危険度は高くなります 今、川内原発2号機、伊方原発3号機を除いて、国内の原発は停止して います。このうち、3年以上停止している原発の使用済み核燃料の放射線 量と発熱量は、燃料をキャスクに入れて空冷で貯蔵、移送できる状態近く まで減衰しています。使用済み燃料発生初期に比べれば、危険性が格段に 低くなっています。 しかし、ここで原発を再稼働すれば、放射線量、発熱量の高い使用済み 燃料を生み出します。重大事故の確率は、格段に高くなります。全ての原 発の再稼働を阻止し、次の事故が起こる前に、原発を全廃しなければなり ません。
○日本の使用済み核燃料は17.000トン:保管場所は満杯に近付いていま す。 先述のように、核燃料は永久に使用することは出来ず、一定期間燃焼さ せると、新燃料と交換せざるを得なくなります。そのため、使用済み核燃 料がたまります。 現在、日本には使用済み核燃料が17,000トン以上たまり、原発の燃料 プールと日本原燃の再処理工場(青森県六ケ所村)の保管スペースを合計 した貯蔵容量の73%が埋まっています。 原発が順次再稼働した場合、数年後には満杯になります。 国の計画では、全国の使用済み核燃料は六ケ所村に移送し、再処理して、 ウラン、プルトニウムを取り出し、再利用することになっていました。 しかし、再処理工場の建設はトラブル続きで、すでに2兆2千億円をつ ぎ込んだにもかかわらず、完成の目途(めど)は立っていません(危険極 まりないこの工場の運転は不可能とも言われています)。 日本原燃・再処理工場の一時保管スペース(容量3,000トン)の貯蔵量 は、2012年9月で2,945トン(占有率は98%)に達しています。 青森県は「現在一時預かりしている使用済み燃料は、再処理の前提が崩 れれば、各原発に返すだけだ」と強調しています。 福井県にある原発13基が持つ使用済み核燃料貯蔵施設の容量は5,290トン ですが、その7割近くが3,550トンの使用済み燃料で埋まっています。 高浜、大飯、美浜の原発が再稼働されれば、7年程度で貯蔵限度を超 え、原発の稼働は出来なくなります。 一方、日本には、低レベルおよび高レベル放射性廃棄物が200リットル (L)ドラム缶にしてそれぞれ約120万本および約1万本蓄積していますが、 その処分は極めて困難で、永久貯蔵はおろか中間貯蔵を引き受ける所もあ りません。
※使用済み核燃料プールは、極めて脆弱で、 地震で倒壊する恐れもあります。 地震多発国に原発はあってはなりません。
若狭の原発を考える会(連絡先・木原壯林 090−1965−7102)
.. 2016年12月01日 08:12 No.1124003
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