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■--新潟県柏崎市長選勝利のため力を貸して下さい
++ 井上 啓 (小学校低学年)…9回          

(たんぽぽ舎メールマガジン読者)

 11月13日から20日投票で柏崎市長選挙が始まりました。
「再稼働しない明日の柏崎の会」の竹内英子さんが闘いの先頭に立ってい
ます。
東電の横暴を許さないために、それぞれの場から竹内支援の声と力を集め
てください。
 選対の連絡先は0257-47-7818です。
 住所は945-0035 新潟県柏崎市北半田1-36-5です。
11月18日19時から選挙勝利決起集会が予定されています。

.. 2016年11月15日 10:55   No.1120001

++ 柳田 真 (課長)…172回       
福島県の自治体議員が訴える
 |  佐藤八郎(飯館村議会議員)さん
 |  「避難解除地獄」の文を紹介します
 └──── (たんぽぽ舎)

 たんぽぽ舎も参加している「反原発自治体議員・市民連盟」が2015年
7月に実施した福島現地の「見学とシンポジウム」。
 そこでは地元の議員(保守系)が「避難解除の非道さ」人倫に反する点に
ついて地元のナマの声を報告している。
 原発事故が起きるとどうなるか−すべてをうばわれる−いま一度、私た
ちは福島のナマの声に耳を傾けることが必要な時だ。


国の言う避難解除とは元の20倍以上の放射線量の
地域に戻れという事であり
早期避難解除の狙いは早く安く終わらせようということ
『飯館村の現実』

                 飯館村議会議員 佐藤八郎

◎ 避難解除というものを私なりに考えてみますと、これは、加害者が責
任放棄をねらってのことだと。
 私どもは、原発事故・水素爆発があってから、原子力発電所からの距離
で、その次に放射線量で、次に除染で賠償で、いまは復興に向けて、最後
は「解除」に向けて、村民が常に分断されてきました、加害者によって。
 私ども村民が、こう分けてくださいなどという事は言っていません。加
害者の思うがままに、村民が分断されているというのが、この4年4か月
かなと思います。

◎ 加害者のねらいは、避難解除を早くして安く終わらせたい、除染した
からもう安心、賠償は早く安くあげたい、ということだろうと思います。
 避難解除、一言でいえば、命と健康を害する放射性物質が、飯館村は森
林が75%の村ですから、その森林とため池や野原やら、(除染を)やらない
ところが更に10%あれば、村内全域の85%が除染をしようともしなけれ
ば、計画もございません。
 いわゆるこの避難解除は、飯館村の85%にある放射性物質をそのまま置
いた状態で「戻って暮らせ」というのが、避難解除であります。
 これは、人類史上はじめての人体実験のモルモットに飯館村民がなるの
かな、という思いであります。

◎ 避難解除は、加害者がその犯罪責任から逃れて、うやむやにすること
だと思って間違いない。
 原発事故の加害者は、国と東電であります。被害者は私たちと、これか
らの子孫です。その瑕疵(かし)割合というのは100対ゼロ、これは誰が見
ても100対ゼロであります。
 だから加害者が被害者を完全に元に戻すことは、法律上も責任があると
いうのが実態です。ところがどうでしょう。
 彼らは責任を全く果たさないだけでなく、困ったと居直り、更には、元
の20倍以上の放射線量のところに戻れというのであります。(後略)

◎ このほかにも、4人の自治体議員−保守系−が、東電福島第一原発事
故での国と東電のひどさについて具体的に述べている。いずれも読みごた
えあり。

出典:「福島を忘れない!全国シンポジウム(2015年7月実施)報告集(3)」
    A4判16頁 頒価1冊100円 たんぽぽ舎でも扱っています


.. 2016年11月16日 08:11   No.1120002
++ 沼倉 潤 (小学校高学年)…21回       
.《たんぽぽ舎からのお願い》
 |  山谷労働者に温かな支援物資を届けよう!今年もおこないます
 |  34年続いている「たんぽぽ舎」恒例の
 |  「年末年始、助け合い運動」にご協力下さい
 |  支援物資受付期間:12月8日(木)より12月22日(木)到着分まで
 |  ◇受付期間は厳守して下さい
 └──── 担当:沼倉 潤 (たんぽぽ舎)

◎日雇い労働者が職を失う年末年始の時期、「たんぽぽ舎」は「命をつな
ぐ助け合い」運動を全国の皆様へ呼びかけ、今年で35回目になります。
 毎年、山谷労働者福祉会館の仲間は、年末年始緊急支援として「共同炊
事」を実施しています。衣類、毛布、お米などの物資が大量に必要になり
ます。
1枚の毛布で1人の命が守られます。皆様の支援をお待ちしております。

【増え続ける生活保護世帯。貧困の連鎖を断ち切ろう】

◎2016年8月に生活保護を受けた世帯は、全国で163万6636世帯(厚労省
調べ)となり、過去最多となっています。高齢者世帯が51%を占めています
が、一方で困窮に疲れ、高校を中退する若者も増え続け、5万人を超えて
います。
 若者たちの勉学に励む熱意の消失の背景には貧困があると言われていま
す。意欲を失った若者たちは、社会との関わり方に自己喪失感をいだき、
貧困の連鎖を引き起こしているといえます。

【悲しい事件と差別の助長が示すもの】

◎こうした中で、悲しい事件が明るみになりました。原発事故の被害で神
奈川に避難していた小学生が「放射能のバイ菌」といわれ、いじめを受け
ていたという事件です。同じ小学生のグループから、多額の飲食費などを
要求され、そのことが学校や家庭の大人たちが全く気が付かないという恐
ろしい事件です。
 原発事故避難者を差別する大人たちが引き起こした社会的犯罪行為です。
◎差別を助長する社会現象は、世界各地で拡大する傾向です。地域や労働
現場で、周りの人たちの痛みや、仲間としての連帯感を失い、孤立する
人々への関心が持てなくなっている状況は大きな問題です。
 私たちは今一度、人と人のつながりを考え、手を差しのべる社会の在り
方を模索する必要があります。

《年末年始支援物資受付期間》12月8日(木)より12月22日(木)到着分まで

▼送ってほしいもの
 ・特に必要なもの[防寒着 お米 寝袋(シュラフ) 現金]
 ・必要なもの[お米券 調味料 インスタントコーヒー お茶
  保存食品(缶詰など) 野菜(要事前連絡)]
[作業着 下着(新品に限る) ズボン 靴下 軍手 靴 リュック]
 [簡易テント タオル 石鹸 洗剤 歯ブラシなどの日用品]
※以下のものは需要がありませんので送って頂かないようお願いします。
 〈背広 ワイシャツ 子供用・女性用衣類 テレホンカード 食器〉

〈物資〉送付先
〒101‐0061 東京都千代田区神田三崎町2-6-2ダイナミックビル5F
      「たんぽぽ舎」支援物資担当宛 (tel03-3238-9035)
〈現金〉現金カンパは郵便振込みでお願いします。
    口座番号:00180−1−403856 加入者名:たんぽぽ舎
     *必須事項:[山谷支援カンパ]と明記して下さい。

【たんぽぽ舎から支援スタッフ募集のお願い】
 12月8日(木)から22日(木)まで、日曜を除く支援物資の整理を
 お手伝いして下さるスタッフを募集しています。
 下記までご連絡下さい。(作業時間15:30より17:00頃まで)
連絡先:たんぽぽ舎 TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
メール nonukes@tanpoposya.net



.. 2016年11月21日 08:09   No.1120003
++ 山崎久隆 (社長)…647回       
東電をめぐるめまぐるしい展開を読み取れ
 |  誰が何を負担するのか?疑問符ばかりが並ぶ (上)
 └──── (たんぽぽ舎)

東電が廃炉費用を全国民に請求?

○ 9月16日、東電の廃炉費用が当初見積もりを大幅に超え、巨額に上る
ことから、政府が「東電救済」のために「国民の負担8兆円超を検討」し
ているとマスコミ各社が一斉に報じた。
 原発の廃炉・賠償費用について東電は「福島第一原発の廃炉に4兆円、
賠償に3兆円、その他の原発の廃炉費用に1.3兆円。」などと見通しを明
らかにしていた。しかし、こんなどんぶり勘定にいかなる根拠があるのか
明らかにされなかった。
 その後の10月31日、廣瀬社長は記者会見で、福島第一原発の廃炉につい
ては「収益向上とコスト削減に取り組むことで、国民に負担をかけずに廃
炉費用を捻出したい」と述べた。
 若干軌道修正したかに見えるが、東電の分社化問題が「東電委員会」で
議論されており、まだ廃炉を決定していない福島第二や、再稼働を前提と
している柏崎刈羽原発の廃炉とは、これは別といったところだろう。

○ さすがに経産省内でも、こんな東電救済に国民の理解が得られないと
の声もあるという。また、河野太郎衆議院議員もブログで批判している。
これで「原発が安いというのは嘘だった」ことが誰の目にも明確になった
のではないかと。
いまさら感が強いが。

賠償責任は誰にあるの?

○ 原発事故を引き起こしたのは東電だから責任は全て東電が負うべきと
の考え方は、事故後に「原子力損害賠償支援機構」を作り「放射性物質汚
染対処特措法」により賠償等の費用調達の制度を構築させている時から、
信義則の問題として指摘されてきた。
 機構法設立時の附帯決議でも「東電救済が目的ではない」とし、東電に
よる賠償の停滞を招くことがないようにと明記されている。交付国債の形
で東電に支払われる額は既に7兆7700億円に達し、早晩9兆円の枠を超え
るが、あくまでも賠償に回すべきものであり、設備投資に使うことは出来
ない。
 しかし一方では、補償に当てるべき資金が「支払い猶予」状態であるこ
とで、東電が利益の大半を柏崎刈羽原発の再稼働準備や電力自由化に伴う
事業に投じている。これは大問題でありモラルハザードを引き起こす。
 なお、支援機構からの資金は税金と東電以外の電力会社からの負担金で
成り立っている。これを東電は「借入金」ではなく「特別利益」として計
上している。
 電力各社(東電を除く)は「理不尽」と考えている。また、東電は返済
をしないのではないかと常に疑われている。

○ 2016年3月期決算で3259億円のもの経常利益を計上しながら、個人
や自治体への賠償請求にもろくに応じず、除染費用の支払いもまともにし
ない。
本当に事故の責任を果たそうとしていると言えるのかと、皆が疑問に思っ
ている。
 そのような中で「青天井の賠償・廃炉費用では責任を持てない」と数土
文夫東電会長が述べたのである。
 (下)「廃炉費用は「新電力」に?」、「分社化で逃げろ?」に続く
 【初出:脱原発東電株主運動ニュース11月号】


.. 2016年11月21日 08:16   No.1120004
++ マシオン恵美香 (幼稚園生)…1回       
.【原子力防災訓練/泊村村民からの情報】報告
 |  問題点:避難者に対するスクリーニング(体表放射線測定)や
 |  車の洗浄もなく
 └──── 道民視察団

 現在、11月13.14日に行われた原子力防災訓練の視察団の報告をまとめ
ているところですが、以下に視察内容とは別に、泊原発立地自治体住民の
避難訓練関連情報をお知らせします。

【原子力防災訓練で一時避難所への移動をした泊村村民からの情報】
◎訓練実施については、泊村役場からの文書で参加希望の募集があった。
 参加可能な住民は、バスか自家用車どちらで参観するか事前に役場に届
け出た。
 数日後に職員が参加すると申し出た村民宅を訪問、首からかけるタイプ
の参加証、車による避難をしたと記す自宅に貼るためのステッカー、説明
する文書など一式を受け取ると共に、口頭で避難訓練の流れなどの説明を
受けた。
 配布された文書には、交通費(ガソリン代、高速料金)の支給について
記されていた。
 文書への記載はなかったが、住民からの質問に対し、「原子力避難訓練
に参観すると5000円の日当が来月以降に支給される」と村役場の職員が口
頭で答えた。
 泊村では支給されるとお知らせがあったが、共和町ではそのような話は
聞いていない。
◎原子力防災訓練開始のお知らせは村内有線街頭放送があった。
初日は8:30に第一報、8時45分に携帯電話に防災情報の警告情報として連
絡があった。1度目は日本語、その後、2度目のお知らせは英文だった。
※道民視察団がとまりん館に居た14:30に丁度、数度目の役場からの街頭
放送があり、「要配慮者は高台に避難を開始、一般住民は屋内退避するよ
うアナウンスがあった。
◎中学生、小学生、保育園児は公の訓練業務として行った。
◎一時避難所(指定された一時避難所の札幌市南区アパホテル)で食べた食
事はカレーライスで、ミネラルウォーターが無料で支給された。
<以下は問題点の指摘>
泊村からの避難者に対するスクリーニング(体表放射線測定)や車の洗浄も
なく、いきなり札幌市南区の一時避難所へ向かった。
今回の避難訓練では泊村民に対し、洗浄水の浄化設備もなかった。
中学生、小学生、保育園児の順で、一時避難所のホテルに、スクリーニン
グなどのチェックなく入ったが、実際の避難では、他自治体に「放射能を
持ち込んだ」ことになりはしないか?
 参考 こちら


.. 2016年11月21日 08:51   No.1120005
++ 小泉純一郎 (幼稚園生)…1回       
よくもぬけぬけと日本の原発は世界一の安全基準
 |  なんていえるものだ
 |  「トモダチ作戦」において被ばくしたとする元米兵を支援
 |  1億円を超える寄付
 └──── (11月17日「日刊スポーツ」より)

 講演で、政府の原発再稼働方針を批判した小泉純一郎元首相
○小泉純一郎元首相(74)は16日、都内で講演し、首相時代に原発政策を推
進しながら、退任後に原発ゼロを訴えていることについて「私はぶれない
といわれてきたが、これだけはぶれたね」と話した。
 その上で「考えが変わった方が良ければ変わる。(首相当時は)原発は
安心安全、コストが安いといわれていたが、勉強すればするほどそれが違
うことが分かった」と強調。「原発は金まみれ、金食い虫の最たる産業
だ。私が生きているうちに、原発をゼロにしたい。原発ゼロは壮大な事業
だが、まぼろしではなく、やればできる夢の事業だ」と述べた。

○原発再稼働の方針を崩さない安倍政権に対し「再稼働なんてどうかして
いる。よくもぬけぬけと、日本の原発は世界一の安全基準なんていえるも
のだ」と、安倍晋三首相の姿勢も批判。「原発を海外に輸出するのではな
く、日本の自然エネルギーの使い方を発展途上国に輸出する方が、はるか
にいい」とも述べた。

○一方、小泉氏は、東日本大震災時の「トモダチ作戦」において被ばくし
たとする元米兵を支援するための基金に、今年7月の設立からの約4カ月
で、1億円を超える寄付が集まったことを明らかにした。
 元米兵たちは米国で、東京電力などを相手取り訴訟を起こしており、原
告は400人以上にのぼる。小泉氏は今年5月、米国で10人の元米兵に会った
際、健康被害を目の当たりにしたことから、生活支援などのための寄付を
募り始めた。当初は1億円を集める目標を来年3月に設定していた。
 そんな中、大阪市では、建築家の安藤忠雄氏の呼びかけで、1人1万円
の会費で小泉氏の講演会を企画し、約1300人が集まったという。この日
も、同額の講演会だったが、約800人収容の会場に入りきれずに、立ち見が
出るほどの聴衆が集まった。
 小泉氏は、「つい最近、1億円が集まった。ありがとうございます」と
涙を流して謝意を示し、「支援額は多ければ多い方がいい」として、今後
も寄付を継続する意向を示した。


.. 2016年11月21日 09:00   No.1120006
++ ハンナ&マイケル (幼稚園生)…1回       
11/16「川内原発行政訴訟」第2回口頭弁論に参加
 |  被告の国側は九電の意向を受けてうやむやにしたい構え
 
○11月16日に「川内原発行政訴訟」第2回口頭弁論がありました。
日本の脱原発運動の錚々(そうそう)たる両雄である共同代表の河合弘之、
海渡雄一、両弁護士や、原発問題に専念しようとするエネルギッシュな若
い内山、大河弁護士が東京から福岡地裁に馳せ参じました。

○原告には、南は鹿児島から北は福島まで、日本全国33名が名を連ねてい
て、被告側が、「原告適格がない」と主張したり、第1回から九電側が訴
訟参加していることに、原告側が「参加不相当意見」を提出するなど、
「行政訴訟」と言うのが初体験の裁判傍聴ど素人には、珍しいことばかり
で目を白黒です。
 おまけに今回の裁判は、なるたけ早く決着したい原告側に対して、被告
の国側は、九電の意向を受けてノラリクラリと長引かせ、そのままうやむ
やにしたい構え。次回は来年の2月8日11時からになりました。

○裁判後の集会では、河合弁護士が「今や日本には、脱原発運動に関する
問題を統合する恒久的な施設が必要な時が来ている、ちゃんとした事務所
に専従職員がいるような体制を構築すべき」と、気宇壮大な発言をなさい
ました。
その時、歴史の歯車がカチャリと一つ動いた気がしました。
 九電本店前テントでも、まずは全国の反原発組織を網羅したホームペー
ジの立ち上げが模索されているようです。
 ソーシャルネットワークの利用がトランプ大統領(米国)を産んだみたい
ですから、ここでも、ネットに強い若い世代の活躍を期待します。
  (原発とめよう!九電本店前ひろば第2039日目報告)より



.. 2016年11月21日 11:13   No.1120007
++ 山崎久隆 (社長)…648回       
東電をめぐるめまぐるしい展開を読み取れ
 |  誰が何を負担するのか?疑問符ばかりが並ぶ (下)
 └──── (たんぽぽ舎)
   ※(上)は、11月14日発信【TMM:No2934】に掲載。

廃炉費用は「新電力」に?

○ 東電の廃炉費用を税金で賄うとする文脈の延長線上で、全原発の廃炉
費用の一部を新電力も含めた全電力事業者に割り振るとの「悪だくみ」も
進行中だ。
 9月20日に設置された、東電の救済を目的とする「東京電力改革・福島
第一原発問題委員会(東電委員会)」に並び、「電力システム改革貫徹の
ための政策小委員会」という名の、意味の良く分からない委員会が設置さ
れた。
 「電力システム改革小委員会」で経産省は、福島第一廃炉費用と損害賠
償費用が巨額に上ることから東電需要家だけでなく全ての電力消費者にも
転嫁することを見据えた議論を始めている。

○ 経産省の挙げる課題とは、原子力事故の補償のための資金は「事故以
前から確保されるべきだった」が、「措置が講じられず電気料金に算入す
ることができなかった」から、「安い電気を利用した需要家に遡って負担
を求めるのが適当」としている。(「」内は東洋経済誌11/3記事より引用)
 ここまで言うのならば、本筋は原子力損害賠償法を改正し、原発事故に
よる被害を賄うことが出来る損害保険制度を作るべきである。その保険料
は巨額に上るだろうし、そのために原発の費用も「正当な」費用計上とな
るだろう。
 「東電委員会」では福島第一原発や事故処理にかかる費用以外の、他電
力が保有する原発を含む廃炉費用を、原則として、すべての電力利用者に
負担させる素案が事務局(経産省)から示されている。当初約束にな
かった損害額の請求など一般には認められるわけがない。

○ 2つ合わせれば、原発の廃炉費用は「新電力が送電線を使う際の利用
料に廃炉費用を上乗せし、大手が回収する案を提示」して「新電力が上乗
せ分を電気料金に転嫁すれば、負担は利用者に回る。」ことになるし「福
島第一原発の廃炉対策もあわせて議論する。」という。
(「」内は毎日新聞9/28記事より引用)
 これでは原発が安いどころではない。永遠に原発のツケを消費者や納税
者に追わせる仕組みであり、原発政策失敗の責任を転嫁する政府、官僚
と、原発にしがみつき永遠に「改革」などする気のない既存の電力会社の
性根が露骨に表れている。断固として阻止しなければならないが、付け加
えるならば、これほど酷い案を公表し、非難を浴びることを承知でやって
いる。
 小委員会でも有識者会議でも批判された後に、そのうえで次に出てくる
提案こそが本命だろうから、警戒を強めなければなるまい。

分社化で逃げろ?


.. 2016年11月21日 11:19   No.1120008
++ 山崎久隆 (社長)…649回       
○ 10月25日、東電委員会では経産省が「東電原発分社化案」を示した。
現在東電ホールディングスが保有する福島第一、第二、柏崎刈羽原発のう
ち、再稼働可能な柏崎刈羽原発(ただし案では、原発の名を具体的に示し
てはいない)を東電から切り離す作戦である。
 柏崎刈羽原発再稼働の最大の障壁が「フクイチ事故検証」「東電への不
信感」だと分析したのかも知れないが、これほどまでに市民を嘲ける案も
ないだろうと怒りが湧く。

○ この分社化案には先があり、例えば東北電力も原発部門を分社化し、
地震や津波で被災したうえ地元の強い反対(特に女川の場合)があり再稼
働が困難な女川、東通原発を東電の分社化後の会社とくっつけようと経産
省は画策しているようだ。
 東電と中部電で燃料調達用に合弁子会社を作った経緯もあるので、電力
各社の収益を圧迫する原発部門を切り離し、集中を図ることで生き残り戦
略を構築するとの発想だろう。ただし東北電は全く乗り気ではない。
 ここにはとんでもない大問題がある。
 原発会社は分社化後におそらく株式非公開会社になるであろう。東電な
ど元の会社が株式を出資割合で持ち合う。

○ 東電など電力会社から切り離されるから、例えば東電株主総会でいく
ら質問をしても「他の会社のことだから答えられない」となる。東電など
各電力会社に対する、規制当局の制御も効かない。ただ原発保有会社と規
制当局の関係だけが新たに作られる。
 原子炉等規制法にも抵触するが、原発推進を掲げる政府なので、お手盛
りで法改正をして「問題なし」とするのは当然。
 結果として重要な情報は何も公表されず、ただ規制委員会に出された審
議資料が「黒塗り」や「白抜き」状態で部分開示されるだけになることは
火を見るよりも明らかだ。
 分社化下での原発推進は現在よりも遙かに情報は閉ざされ、もっと危険
な状況を作り出すのである。 (了)
  【初出:脱原発東電株主運動ニュース11月号】



.. 2016年11月21日 11:24   No.1120009
++ 木村雅英 (部長)…180回       
善良な「国民」の権利を奪い
 |  「傍聴」排除する原子力規制委員会!
 |  原子力委員会が私を傍聴に招待、
 |  原子力規制委員会が私を3年半以上「傍聴」排除
 |  原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その118
 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク)

 11月15日の火曜、いつも午前中に原子力規制委員会定例会議(水曜午
前)の傍聴を申し込むのに、うっかり午後になってしまったら、何と申し
込み送信4分後に断りの返信が来た。
(傍聴申込み送信)13時11分  (断りメール受信)13時15分
いつもの馬鹿丁寧で無礼な受信メールは次のとおり。
<From: 傍聴登録窓口 <nra-bocho@nsr.go.jp>  To: "kimura-m@"
Subject: 第43回原子力規制委員会の傍聴希望について
Date: Tue, 15 Nov 2016 04:15:13 +0000
木村雅英様←原子力規制委員会 会務担当
お世話になっております。
原子力規制委員会の傍聴登録をいただきましたが、傍聴をお受けすること
ができません。
なお、原子力規制委員会では、YouTube・ニコニコ動画、などの手段で同時
中継をしております。…>
 いつも火曜の夕刻に来る返信が今回は対応が早い。多分、「議題1.関
西電力株式会社美浜発電所3号炉の運転期間延長認可及び原子炉施設保安
規定変更認可について(案)」があって、反対の声を恐れて警戒していた
からであろう。
 それにしても、3年半前の「新規制基準」案を決定する折に他の何人か
の傍聴者と同様に反対の声を上げただけなのに、しつこい「傍聴」締め出
しである。

 私の申込みメールには次の文を添えているのだが、これにも全く何も答
えない。
<いつも「お受けできません」と私の傍聴の権利を奪っていますが、今回
もそうならば、次の質問にきっちり答えてください。
1.私の傍聴の権利を奪う理由とその根拠、2.どういう規定に基づくの
か、3.誰の判断か、4.いつまでか>
 一方、毎月私宛に送られてくる「原子力委員会メールマガジン」では、
原子力委員会が私に傍聴を促している。
<●原子力委員会の会議を傍聴にいらっしゃいませんか。会議は霞ヶ関周
辺で開催しており、どなたでも傍聴できます。開催案内や配布資料は、す
べて原子力委員会ウェブサイト(以下URL)で御覧いただけます。
 こちら >

 原子力を推進する「原子力委員会」が私を招待するのに、原子力を規制
するはずの「原子力規制委員会」が私を「傍聴」排除するのだ。正に原子
力規制委員会がやましい規制行政をしていることを証明しているのではな
いか。


.. 2016年11月21日 11:55   No.1120010


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