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福島・南相馬 避難指示解除
東京電力福島第一原発事故で福島県南相馬市に出されていた避難指示が、12日解除された。復興ムードが高まる市街地とは対照的に、山に近い集落では今なお放射線量が高く、事故の影響は残る。住民は自宅に帰っても、ゼロからの生活再建を迫られている。 この日は、東日本大震災後に不通となっていたJR常磐線原ノ町−小高間の運転が再開した。解除区域の人口は3487世帯10807人で、2014年四月以降の解除で最多。1世帯2人が住んでいた帰還困難区域は解除されずに残る。 ほとんどの市民が、形の上では帰還できるようになったが、帰還に向け自宅への準備宿泊を登録していたのは2割ほど。売り上げが見込めないことや経営者の高齢化から、多くの店が閉じ、空き地も目立つ。 商店街の放射線量は毎時0.15マイクロシーベルト(ミリシーベルトの1000分の1)で、国の除染の長期目標(0.23マイクロシーベルト)よりも低い。市の南西部、山に近づくにつれて線量は上がり、1マイクロシーベルトを超える場所もあった。 (後略) (7月13日朝刊28面より抜粋)
.. 2016年07月21日 08:30 No.1076001
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