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■--中部電力が浜岡5号機の再稼働申請を準備
++ 山崎久隆 (社長)…614回          

   海水注入原子炉を動かすことは愚か
   応力腐食割れを甘くみてはならない
   巨大で複雑な構造物が多数ある原子炉圧力容器の中の塩分を
 |  完全に取り除くなど不可能
 └──── (たんぽぽ舎)

◎ 6月7日付朝日新聞の報道によれば、中部電力が浜岡原発5号機の再稼働申請を準備していることが分かったという。
 出力138万kwのABWRで、柏崎刈羽原発6、7号機、志賀原発2号機などと同型だ。(出力が若干違うが)
 2011年3月11日の東日本大震災後に当時の菅直人首相の要請に基づき停止操作を行った際、海水を取り込んで冷却材を冷却する「復水器」が破損、大量の海水が冷却システムに流れ込む事故を起こした。
 当時は東電福島第一原発に大量の海水を投入したことで議論が起きていた。
 海水を入れると、事実上廃炉を決定することになるので、本社の原子力関係部門からは「ちょっと待て」といった主旨の発言があった。原子炉に海水を入れたら廃炉が決定してしまう。もったいないから淡水でつなげないかという主旨である。これに対して吉田所長は「もう入れているのだけれど」と答えた記録がテレビ会議録に残っている。
 400トンもの海水が炉内に入った浜岡原発5号機は、この段階でいわば「廃炉決定」である。しかし中電はそうは思わなかった。
 影響調査して、機器類の一部を入れ替え、さびたところを補修したら運転が出来ると判断したという。
 制御棒や弁など、特に影響を受けたと見られる場所は交換するとしている。
 しかし問題はそんなに単純では無い。

◎ 応力腐食割れ−原発の寿命を意味する・甘くみてはならない

  私にとって浜岡原発とは、チェルノブイリ原発事故後に最初に大きな問題を引き起こした炉として記憶に残る。
 1988年9月、今は廃炉になっている浜岡原発1号機の圧力容器に損傷が見つかった。「インコアモニタハウジング」と呼ばれる、圧力容器から突きだした配管構造物だ。この中には炉内の中性子束密度を測る装置「インコアモニタ」が入っている。このモニタは原子炉の中性子量を測定し、例えば急激な増大つまり原子炉暴走などが起こりかけた時に制御棒を挿入して炉を止めるといった、極めて重要な役割を持っている。
 また、起動・停止時に原子炉の出力を直接読み取る作業も行う。
 この装置のケーブルを通す配管がインコアモニタハウジングで、定期検査時に健全性を調べることになっている。
 1988年9月の検査で、溶接部から炉心の冷却材が漏れ出ているのが見つかった。
 これがその後にBWR型原発の多くに波及した損傷発見の瞬間だ。
 原因は応力腐食割れだった。

.. 2016年06月13日 07:52   No.1062001

++ 山崎久隆 (社長)…615回       
◎ 避けられない損傷−どこかに残留している塩分は
  炉内の環境を悪化させている

  強い熱応力と加工時の残留応力が残る配管溶接部の近傍で、炉内に微量に存在する塩素や炉水が分解されて出来る酸素などが腐食の原因となりひび割れが進行する。材料に含まれる炭素の量にも左右される。一旦始まると、これを止める手段はない。交換するのが一番の対策だが、しないならば影響部を削り取り、補修しながら破損を覚悟で使い続けることになる。極めて危険な損傷だ。
 もちろん、配管ならば交換をすれば良い。しかし原子炉圧力容器は交換がきかないので、母材にひび割れが入ったりすれば進展を止める術はないので、応力腐食割れ発生は原発の寿命を意味する。
 炉心部に海水が入るということは、この危険な応力腐食割れを引き起こす原因を持ち込んだに等しい行為である。
 おそらく中部電力は塩分を完全に除去できたと言い張るだろう。鍋釜の類ならば塩分を完全に落とせるかもしれない。しかし巨大で複雑な構造物が多数ある原子炉圧力容器の中の塩分を完全に取り除くなど不可能である。
 どこかに残留している塩分つまり塩素は、炉内の環境を悪化させている。そのような危険な原子炉を使い続けることは到底認めることは出来ない。

◎ 浜岡5号の現状−楽観的にすぎる中部電力の報告
  影響は今後いろいろ…

  海外の原発は海の側に立っているものが少ないので、海水持ち込みによる応力腐食割れは少ない。そのため日本で数多く発見され、日本で対策が進んだ損傷である。
 その原因を自ら引き起こした浜岡原発5号機は、これまで調査を続けてきたが、原子炉圧力容器には影響が見つからなかったとしている。
 しかしこれは楽観的に過ぎる報告である。影響は分子レベルで極めてゆっくりと進展するので、今、見つからないから今後も生じないということにはならない。
 また、海水の侵入時には原子炉は運転していたため高温高圧の環境にあり、そのため各種機器類や溶接部は現在とは異なる隙間や間隙が生じており、冷温停止後にその場所を見ることも洗浄することも出来ていないところが随所にある。
 「原子炉水の塩化物イオン濃度は腐食が進展しない程度まで十分に低下しているものの、すきま内部に残留する塩化物イオンによる原子炉運転時のすきま腐食の発生・進展を抑制するため、原子炉水の浄化を引き続き実施します。」としているのは、そのような点も無視し得ないからである。

.. 2016年06月13日 08:15   No.1062002
++ 木村雅英 (課長)…150回       
なぜ止めない?川内原発!
 |  今年3月に完成しているべき免震重要棟がないままで川内原発を稼働するな
 |   原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その98
 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク)

 川内原発1,2号機は、熊本大地震が続き震度1以上が1700回に達しようとする中で、稼働している。それも、認可においては、今年の3月に出来上がっていないといけない免震重要棟が未だに着工もされていないのに。さらに、免震重要棟を耐震支援棟に設置変更しようとしていてその審査が続いているのに。

○免震重要棟設置の約束
九電が規制委に提出した「川内原子力発電所1号炉及び2号炉 緊急時対策所について(2013年8月)」(https://www.nsr.go.jp/data/000040260.pdf)を見て驚く。
 はじめに「平成27年度に完成予定の免震重要棟内に新たに緊急時対策所を設置する計画である」と明記してあり、既に設置されている代替緊急時対策所との比較表(3−21ページ)が出ている。
 代替緊急時対策所:H25.9に設置、場所はEL25m、鉄筋コンクリート造、建屋面積200平方m、対策所面積170平方m、収容人員100人、水道設備も汚染水槽も無し
免震重要棟:H27年度末に設置、EL約30m、免震構造の鉄筋コンクリート造、建屋面積6600平方m、対策所免責620平方m、収容可能人員1000人、休憩室・会議室・医務室・環境放射能測定室・受水槽・汚染水槽あり
 ところが、今年の3月までに建ち上がらないといけない免震重要棟は着工もしていなかったのだ。
 規制委もそれを知りながら、昨年8月に1号機、10月に2号機の稼働を認めた。明らかに規制委と九電で結託して免震棟無しで再稼働したのだ。

○緊急時対策所の設置変更
 1,2号機稼働のすぐ後の昨年12月に九電は免震重要棟を造らないと発表した。規制委も差し戻しのそぶりを見せたが、その後2基を稼働したままで設置変更許可の為の審査が続いている。12月から合計9回も事業者ヒアリング(非公開)を実施しているのだ。
 例えば、九電が提出した「川内1号炉及び2号炉原子炉設置変更許可申請のうち緊急時対策所及び受電系統の変更概要について(H28年1月26日)」(https://www.nsr.go.jp/data/000137392.pdf)では、当初計画に対して、代替緊急時対策所をそのまま緊急時対策所とし、一方で免震重要棟を造らないで耐震支援棟を造ると設置変更し、くどくどと設計見直しの妥当性を書いている。
 また、「川内原子力発電所1号炉及び2号炉原子炉設置変更許可申請の概要について(H28年3月28日)」(こちら)では、当初申請と今回申請との対比表があり、当初あった沢山の「緊急時対策所(免震重要棟内)」にかかわる記述がすべて削除されている。
 規制委の「設置許可基準規則」には「基準地震動による地震力に対し、免震機能等により、緊急時対策所の機能を喪失しないようにする」とあるのに、免震を耐震に安易に妥協するべきではない。また、これだけの設置変更をするならば、川内1,2号機を止めてから、追加審査をするべきである。
 福島第一原発事故時の免震重要棟における緊急対応を思い起こせば、規制委にも九電ににも(田中委員長が大好きな)「安全文化」が全く欠如していることが良く分かる。


.. 2016年06月13日 08:52   No.1062003
++ 木原壯林 (中学生)…31回       
新規制基準で安全は確保できない  (下)
 |  「適合」できるように作られた新規制基準
 └──── (若狭の原発を考える会)
   ※(上)は、6/7発信の【TMM:No2800】に掲載。
   ※(中)は、6/8発信の【TMM:No2801】に掲載。

(7)新基準は、人間の能力の限界を現実的に検討していない
 原発事故は秒単位で進行し、瞬時に重大事態になる。事故の現状を把握しながら、その対処法を考える時間的余裕はない。
 新基準でも、「冷却剤喪失事故+全交流電源喪失(ECCS注入失敗+格納容器スプレイ注水失敗)」というもっとも過酷なケースでは、原子炉圧力容器破損までの時間的余裕は1.5時間しかないとしている。
 格納容器破損を防止するためには、この短い時間内で、代替非常用発電機の起動、炉心溶融の確認、代替格納容器スプレイの操作などを人間の手によっておこなわなければならない。福島原発事故、スリーマイル島事故、チェルノブイリ事故では、事態の認識に長時間を要している。不規則事態における人間能力や人為的ミスなどの要素を現実的にきびしく検討すべきだ。

(8)防災計画と住民避難計画は審査の対象外
 規制委は防災・避難計画を周辺自治体に丸投げしている。自治体は、よそで作られた既存のパターンにそって計画を作成しているため、当該自治体の地理的・人的特殊性がほとんど考慮されていない。とくに避難弱者対策の視点が欠けている。まるで「数日のピクニック」にでも出かけるような計画になっている。
 過酷事故では住民が永久に故郷を失うという危機感がない。また避難地域は100キロ圏を超える広域におよぶという認識がない。

(9)パブリックコメントの取り方に問題
 パブコメの募集期間はわずか1カ月間。しかも「科学的・技術的」部分に限って募集している。専門家でも原子力のような広範な知識を要する分野にかんするコメントを1カ月で出すのは不可能である。そのことを見越して、非科学的な審査書をつくってパブコメを求めている。これは悪質なアリバイ作りだ。
 原発再稼働は住民の生命・財産にかかわる問題である。再稼働の是非、防災・避難計画もふくめて議論すべきであるが、それにかんする意見は受け付けていない。
それでも川内原発では1万7800通、高浜原発で3600通の意見が寄せられたが、これをわずか20数日で分類・整理し、枝葉末節だけを取り入れて、基本的な部分は無視した。

 以上述べてきたことから明らかなとおり、原子力規制委員会の審査とは、電力会社にたいして、コスト的にも時間的にも可能な範囲で原発の施設と体制を変える計画(発電用原子炉設置変更許可申請書)を出させて、それを短期間で審査して許可を与えるものだ。
 まさしく国民をだまして原発を再稼働させるための「審査」である。 

.. 2016年06月13日 09:00   No.1062004
++ 木原壯林 (中学生)…32回       
40年超え老朽美浜3号機の廃炉を求める集会が美浜町(福井県)内で開催
 |  「原発のない町づくりを進めよう」講演
 |  沿道では多数の住民からの激励
 └──── (若狭の原発を考える会)

  40年超えの老朽原発高浜1,2号機の「工事計画」認可が報道された11日、同じく関電、政府、規制委員会が再稼働をたくらむ40年超え老朽美浜3号機の廃炉を求める集会が美浜町内で、「美浜を原発のないまちへ!実行委員会」の主催のもとに開催されました。
 この集会「美浜を原発のないまちへ!」は、美浜町ではかつてなかった反原発集会といわれています(少なくとも、美浜原発が運転を始めて以来、このような集会はなかったようです)。参加者は、約300人で、3分の2は福井県内からの参加でした。
 とくに敦賀など美浜近辺から多くのご参加を得ました。集会では、「原発のない町づくりを進めよう」講演と題する若狭の原発を考える会・木原壯林京都工芸繊維大学名誉教授の講演、「司法の力で、原発のない若狭へ」と題する福井原発訴訟滋賀弁護団長・井戸謙一弁護士の講演がありました。
 集会の後、参加者は、美浜町役場となりの会場「はあとぴあ」からJR美浜駅までデモ行進しました。途中の「関西電力原子力事業本部」前では、力一杯のシュプレヒコールで関西電力を糾弾し、原発全廃を求めました。
  沿道では多数の住民からのご激励をいただきました。とくに、手を振ってくれる子供や高校生には多くのデモ参加者が手を振って応えていました。
  このように美浜町では、歴史的といっても過言でない画期的な集会を成功に導いて下さった多くの皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。



.. 2016年06月14日 07:59   No.1062005
++ 岩井 哲 (幼稚園生)…4回       
天文館通りアーケードにて川内原発の即時停止のチラシ配布
 |  6月16日(木)と6月17日(金)全国共同行動の呼びかけ
 └──── (かごしま反原連&川内原発 民間規制委員会かごしま)

  かごしま反原連は原則、(隔週で)金曜日に川内原発反対の行動を行っていますが、今回、私たちも参加している「再稼働阻止全国ネットワーク」が下記の趣旨で全国キャンペーンを実施しています。そのため、私たちも以下のスケジュールで協力・参加することにしました。みなさん、奮ってご参加ください。
 6月16日(木)-17日(金)の両日、天文館でチラシを配布します(現物は、追ってご案内)。皆さん、一緒に撒きませんか。

  全国共同行動のお知らせ=11日を基準日にして

  私たちも参加している「再稼働阻止全国ネットワーク」では、5月、6月、7月の3カ月間、毎月11日前後の1週間ほどを、「中央構造線に火がついた!川内原発とめろ!伊方原発うごかすな!全国共同行動」という全国キャンペーンを行うことになり実行中です。
 熊本・大分大地震に見られるように、現在、日本最大の活断層帯である中央構造線が動き出し、川内原発周辺でも震度5弱を超える地震が発生しています。
 そこで、中央構造線による地震で最も影響を受ける川内、伊方の両原発について、プラス地元の原発反対を加えて、反対キャンペーンを全国で行うことになりました。川内原発の即時停止を求めて声を挙げましょう!
 参加ご希望の方は、どなたでも参加できます。思い思いのチラシ、旗等を持参して、奮ってご参加下さい。
 ☆行動予定日は6月16日(木)と6月17日(金)時刻は18時から19時です。
  場所は、天文館通りアーケード入り口です。



.. 2016年06月14日 08:06   No.1062006
++ 渡辺マリ (中学生)…35回       
6/16学習会のお知らせ(3人のバトルトーク)
 |  なぜ野良犬は政権にすり寄る愛玩犬になっていくのか
 |  朝日新聞「吉田調書」報道取り消しから考える
 └────  (たんぽぽ舎ボランティア)

 日時:6月16日(木)18:30開場 19:00〜21:00
 バトルトーク:大場久昭さん(原発「吉田調書」報道を考える読者の会)
        木村 結さん(東電株主代表訴訟)
        斎藤貴男さん(フリージャーナリスト)
 会場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F) 参加費:800円

 ◯ 愛玩犬の飼い主は権力
  権力(飼い主)は愛玩犬には情報(餌)を与える。
  記者はその情報に、さしみのツマ程度を添えて記事にする→大本営発表

 ◯ 野良犬に飼い主はいない
  野良犬は、権力を監視、批判する、権力側が隠そうとするものを暴く。

 ◯ 安倍政権下→メディアに対してあからさまな威圧、或いは隠微な方法に
  よる言論弾圧で野良犬を愛玩犬にしようと画策する。
   これに対して怯むことなく警鐘を鳴らすジャーナリスト(野良犬)の勇気は、
  期待できないのだろうか?
   「メディアの使命と責任」についてのバトルトークにご期待下さい。

 ☆当日、斎藤貴男さんの著書と「誤報じゃないのになぜ取り消したの?」を
  販売します。


.. 2016年06月14日 08:14   No.1062007
++ 山崎久隆 (社長)…616回       
電力自由化で原発を止める
 |  米国エクセロン社がクリントン原発とクワド・シティーズ原発を閉鎖へ
 |  運転するほど赤字がかさみ、ついに維持困難と判断し廃炉が決まった
 └──── (たんぽぽ舎)

 毎日新聞などが報道している、米国で進む廃炉事情の情報。

○ エクセロン社とは米国でも有数のエネルギー会社で、発電とガス供給を行っている。この会社が保有する18基の原発のうちイリノイ州のクリントン原発(106.5万kwBWR)とクワド・シティーズ原発1、2号機(いずれも94万kwBWR)の3基が早期廃炉を決定した。
 これら原発は、過去7年間の運転実績も優秀で、事故停止などはしていないのに、運転すればするほど赤字がかさみ、ついに維持困難と判断し廃炉が決まった。
 7年間の損失は実に8億ドル(約840億円)に達している。
 電力自由化先進国の米国では、特別な支援措置がなければ原発に競争力はない。
 エクセロン社はイリノイ州議会に対し、原発を「二酸化炭素排出抑制電源」として支援する目的の立法措置を要求していたが結局頓挫したことがきっかけになったとされている。

○ 米国においては原発は、もはや電源としての競争力はなくなっていることを意味している。財政支援を行うか、何らかのコスト削減策を講じるか、あるいは安全対策に要する費用を削減するか、いずれにせよ今後の米国電力事情と原子力安全政策を前提とする限り、ありえないことである。
 日本ではこれらが全部事業者のいいなりになっているから運転が出来るというわけだ。
 クリントン原発は2017年5月31日、クワド・シティーズ原発は2018年5月31日をもって運転を終了する予定だ。

○ エクセロン社は既に燃料調達の停止と定期点検のキャンセル、運転延長のための投資の中止、2016年中の1.5から2億ドルの一括償却の実施、閉鎖する日までの間に20億ドルの償却資産の前倒し償却を決めている。



.. 2016年06月15日 07:59   No.1062008
++ 渡辺悦司 (幼稚園生)…1回       
関西電力の「まごころを尽くして」CMについて
 |  ひどい・うそと欺瞞
 |  老朽化した原発を何としても再稼働したい関西電力
 └────  (大阪府在住)

 関西電力が現在放映中の「まごころを尽くして」(power with heart コーポ
 レートブランドCM「この国の」篇 -30秒-)というCMをご覧になったでしょうか?
これを見るにつけ、「決意」(エネルギーに新たな決意をのせて−関西電力)という言葉で示唆されている、老朽化した原発を何としても次々再稼働し、きわめて多くの住民を、原発重大事故の危険に、それによる放射線被曝の危険にさらす行為が、「まごころ」だと宣伝されているわけです。
(CMを、まだご覧になっていなければ、下記の関電のサイトにあります)。
 最初のCMの約19秒ごろに出てきます。
こちら
 このような全くの「うそと欺瞞」が公然と宣伝されていることに憤りを感じますし、虫ずが走るというか、気分が悪くなります。
 これこそ原発・核ファシズムの言葉です。
 この事実を皆さまに広く知っていただき、再稼働反対の声を広げるために、この事実を使っていただければ幸いです。



.. 2016年06月15日 08:06   No.1062009
++ 冨塚元夫 (大学生)…91回       
.「放射能被害は関東・東京にも!」
 |  福島では甲状腺がんは172人(疑い含む)に!北茨城市でも3人!
 |  6/12脱被ばく実現ネットの日曜アクション新宿アルタ前街頭宣伝に参加
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

◎ 6月12日午後4時ころの新宿アルタ前広場では3つの団体が街頭宣伝をしていました。
 歌舞伎町寄りでは「東京都保育問題協議会」が「国の予算の大幅増額で、賃金アップと基準改善で保育士を増やそう!保育所増やして待機児なくそう!」とアピールしていました。
 線路寄りでは「戦争法案廃案!憲法改悪阻止!」をアピールしていました。
この戦争法案反対のグループの1人が我が集会に参加して連帯の挨拶をしてくれました。時々脱被ばく実現ネットの集会を隣で見ていて、応援したいと思っていたそうです。

◎ そのほかにアピールをしてくれたのは、東電福島第一原発の事故と現状に詳しい人で、時々街頭宣伝に参加してくれる人です。事故は収束しておらず、毎日放射能が出続けていること、数千人の被ばく労働者が働いていること、汚染水はたまり続けていること等々。
 別の応援の人や脱被ばく実現ネットのメンバーからは、「福島は今でも高い放射能に汚染されており、葛尾村などで避難指示が続々解除されていることは政府の殺人行為である」という発言が相次ぎました。
 年間20ミリシーベルトの場所に帰れば、5年で100ミリシーベルトを浴びて、健康被害が心配されます。
 福島のみならず、事故前に比べて1,000倍も10,000倍も高い放射能濃度の食品を食べている関東・首都圏の私達も安全ではありません。


.. 2016年06月16日 08:03   No.1062010
++ 冨塚元夫 (大学生)…92回       
◎ メンバーの1人が「原発事故被害者の救済を求める全国運動」の「賠償打ち切り・帰還の強制に反対する」署名を集めました。署名してくれた人の中に、田村市常葉町出身の方がいました。常葉町は田村市都路地区の隣の町です。都路地区は20km圏内で避難指示が出ましたが、昨年最初に避難解除になりました。ずさんな除染(朝日新聞特ダネ)で有名になりました。隣の常葉町は避難指示されませんでした。その人曰く「原発事故の直後に政府は子供を疎開させるべきだった。」
 いまからでも遅くありません。子どもを疎開させる運動を広げましょう。疎開という言葉は、疎開裁判の時、戦時中の「学童疎開」は疎開先で子供が悲惨な目にあったことから、イメージの悪い言葉と批判されました。子どもを親から引き離す冷酷な政策だという批判もありました。
 しかし、あの当時は去るも地獄残るも地獄で、東京に残った子どもも悲惨な目にあった、またそれ以上に空襲にあいました。東京大空襲の前に疎開した数十万の学童は命だけは助かったのです。
 20ミリシーベルトの汚染地で命を削るよりは疎開させましょう。
 松本は楽しい疎開場所です。(まつもと子ども留学を拡大しましょう)

◎ 政府・福島県がこれまで主張してきた「甲状腺がんの多発は原発事故由来とは考えにくい」4つの理由は今回の発表ですべて否定されました。
 1.「スクリーニング効果」、2.「過剰診断」、3.「チェルノブイリよりもまき散らされた放射能の量が少ない」、そして、4.「福島では事故時5歳以下の子供に甲状腺がんが出ていない」、すべて事実で否定されました。
 チェルノブイリ事故では「甲状腺がん」が事故由来であるとIAEAも認めました。事故後1年たってから(放射性ヨウ素が消えてから)生まれた子供には「甲状腺がん」がきわめて少ないという事実が分かったからでした。IAEAが認めた事実を否定しているのは、日本だけです。

◎ すでに東京は安全と思っている人が多いようですが、福島と同様にがんやその他の健康被害が目に見えて増えるのはこれからと思われます。
 春には杉などの花粉に載って濃縮されたセシウム等が飛んできました。
 夏になるとバイオエアロゾル(真菌の胞子など)が放射能を運んできます。
 子どもも大人も花粉を遮るマスクが必要です。内部被ばくが心配です。

 バイオエアロゾルによる放射性セシウムの再飛散については、下記著書および「いちろうちゃんのブログ」6月1日をご覧ください。
 ・(渡辺悦司氏 論考集(1):「帰還政策の恐るべき危険」)
 ・「放射線被曝の争点 福島原発事故の健康被害はないのか」
    渡辺悦司、遠藤順子、山田幸作共著 緑風出版 2016年5月出版


.. 2016年06月16日 08:12   No.1062011


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